喧嘩中の彼女から突然届いた1つの『♡』、必死の言い訳を見て確信したこと
連絡できなかった1週間
あの口論から1週間、僕も彼女に連絡を取っていませんでした。悪いのは半分は自分だとわかっていたのですが、最初に折れるのが嫌で、毎晩のように入力欄に文字を打っては消していました。打って消しを繰り返し、結局送らないまま寝てしまう。そんな夜が続いたのです。
その日の夜も、リビングでスマホを眺めながら、明日こそは自分から連絡しようかどうか迷っていました。仕事で疲れていたのもあって、もう意地を張る理由も忘れかけていたのです。
画面に光った♡
そのときでした。通知が光り、画面に彼女の名前が表示されたのは。1週間ぶりに開いたメッセージ画面に届いていたのは、たった一文字。♡の絵文字ひとつだけでした。
正直、意味がわかりませんでした。喧嘩中の彼女から、いきなり♡。これは何かの皮肉なのか、酔って送ってしまったのか、それとも仲直りのサインなのか。スマホを置いてから、もう一度画面を確認しても、やはり♡だけが浮かんでいます。
考えれば考えるほど答えが出ないので、僕は思い切って「今♡送った?」と聞き返しました。
『誤送信』の文字を見て
彼女からの返事はすぐに来ました。
「ごめん、誤送信!友達に送るつもりだった」
読んだ瞬間、僕は思わず笑ってしまいました。1週間も連絡してこなかった相手に、たまたま誤って♡を送るなんて、できすぎた話です。
でも、その苦しすぎる言い訳が、逆に彼女の本音を教えてくれた気がしました。本当に間違えただけなら、わざわざ慌てて説明を打ったりしないはずです。指先が彼女のメッセージ画面を選んでしまったのは、たぶん、心のどこかで繋がりたかったからだと思います。
そう思った瞬間、自分の意地もどうでもよくなって、「ふーん」と短く返したあと、「でも嬉しかった」と本音を一行だけ送ってしまいました。
そして...
僕は電話をかけました。「もしもし」と出た彼女の声がいつもより小さく聞こえて、こちらまで申し訳なさが込み上げてきました。彼女は「私も連絡したかったの」と切り出しました。僕は「俺もずっと考えてた」と返しました。
誤送信だったことにした♡を、僕は信じないままにしておくことにしました。本物の気持ちを「間違い」ということにしておけば、彼女のプライドも傷つきません。意地を張り続けた1週間より、♡ひとつのほうがずっと素直で、ずっと早く僕たちを近づけたのです。次は誤送信じゃなく、ちゃんと自分から送ろう。そう決めた夜でした。
(20代男性・営業職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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