「お揃いのもの買わない?」に即「恥ずかしい」と返した彼。諦めずに交渉した末にたどり着いた答え
即答だった「恥ずかしい」
ある夜、SNSを眺めていたら、カップルが色違いのキーホルダーを並べた写真が目に入りました。「私たちもこういうの欲しいな」とふと思って、彼にメッセージを送ったのです。「お揃いのもの買わない?」。我ながら可愛い提案だなと思っていました。返信は予想より早く来ました。たった一言、「恥ずかしい」。即答すぎる。検討の余地もないくらい嫌だったのかな、と少し落ち込みました。
食い下がる私
それでも諦めきれず、私は粘ってみることにしました。「ペアルックは?」と送ると、「無理」と返ってきます。「靴下は?」と打ち込むと、「見えないなら」。あれ、ちょっと交渉の余地が見えた気がしました。調子に乗って「スマホケースは?」と聞くと、「見える」と。「キーホルダーは?」「カバンの中なら」。だんだん見えてきました。彼が嫌なのは「お揃い」そのものではなく、人目につく場所で見られることだったのです。
「じゃあ色違いは?」と送ってみた
ひとつ気付くと、攻め方が変わりました。「じゃあ色違いは?」と送ってみると、しばらく間があってから「まあ…」と返ってきました。これは進歩です。同じデザインの色違いなら、二人にしかわからない。それなら彼も折れてくれるんだ、と少し嬉しくなりました。やりとりを読み返すと、最初の「恥ずかしい」だけで諦めなくてよかったと思います。即答の裏にも、ちゃんと理由があったのです。聞き出してみないとわからない本音があるのだと、改めて思いました。
そして…
週末、二人で雑貨屋に行きました。カバンの内ポケットに付ける色違いの小さなチャームを選んだのです。彼は照れくさそうにしながらも、レジに自分から並んでくれました。帰り道、私は自分のカバンを開けて、ポケットの中で揺れるチャームを覗き込みました。誰にも見えない場所にある、二人だけの目印。これはこれで、特別なものになる気がしたのです。SNSで自慢する種類のお揃いではないけれど、私たちらしい折り合いだと思いました。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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