異例のヒット映画「レンタル家族」上坂監督が地元・兵庫に凱旋「思い出の映画館に来られてうれしい」

2026.08.25 20:00
提供:anna

兵庫県加西市出身の上坂龍之介さんが初メガホンをとった映画『レンタル家族』。

新宿のミニシアター「K’s cinema」1館のみにて上映がスタートし、なんと22日間連続でオンラインチケット完売の快挙を記録! 予約殺到によりアクセスが集中、サーバーがダウンする事態にまで発展したことも話題になった注目作が、『カメラを止めるな!』や『侍タイムスリッパー』といった話題作に続く流れで、2026年8月21日(金)より「TOHOシネマズなんば」など、全国53館への順次拡大が決定。

異例のヒットとなった今作への感謝の気持ちを込めて、地元兵庫県にある「イオンシネマ加古川」で舞台あいさつを行いました。

( Index )

それぞれで感じられることが違う作品になっている おじいちゃんとの別れが映画制作のきっかけに 注目は、おじいちゃんが感謝を伝えるシーン

それぞれで感じられることが違う作品になっている

提供:『レンタル家族』
(C)KOHSAKA Pro

『レンタル家族』は、孤独を抱える現代人と、家族のかたちを問い直す物語。認知症の母親を抱える主人公が『レンタル家族』のサービスを利用して、日々症状が進行していく母の前で夫と娘、そして自分という「家族」を演じるというストーリー。それぞれの役割を「演じること」を通じて、共に時間を過ごし、心を通わせていく様子を描きます。

提供:『レンタル家族』
(C)KOHSAKA Pro

舞台あいさつに登壇した上坂監督は、「初めて来た映画館がこのイオンシネマ加古川で、小学校の時に父に連れられて『スパイダーマン』を見に来ました。ちょっと怖くて僕は途中で出ちゃったんですけど……。そんな思い出の映画館で、地元の方々にお越しいただいて本当にうれしい」と感慨深く地元凱旋を喜んでいました。

提供:『レンタル家族』

監督視点で映画の一番の魅力を問われると、「僕は映画監督として『人の優しさを信じたい』というテーマで撮っています。見ていただいた方に優しい気持ちになってもらえたらすごくうれしいです」と、現代社会における家族の絆やつながりを描いた本作への想いを披露。

「映画を見た時の精神状況とか置かれている立場によって、感情移入するキャラクターが変わると思います。あんまり大きい事件が起こるような作品ではなく、日常を切り取った映画を楽しんでいただけたら」

おじいちゃんとの別れが映画制作のきっかけに

上坂監督は18歳まで加西市で過ごし、大学進学を機に上京。本作は10年ほど構想を温めてきたと言います。
「数年前におじいちゃんが亡くなってしまって……。映画監督になりたくて上京したのに、目の前のことが忙しくて夢を追うことを忘れてたんですけど、おじいちゃんが亡くなって対面した時に自分でもびっくりするぐらい涙が出ちゃって……。その時に『映画を見せられなかったな。何しに東京に行ったんだろう』と後悔して、本作の撮影をスタートしました」と、意外なきっかけを明かしてくれました。

撮影は10日間というタイトなスケジュールのなか行われたそうで、「8時から夜遅くまで撮影してたのですが、僕は映画監督になりたかったので夢のような時間を過ごせました。ただ、スタッフはやっぱり大変なスケジュールだったので、まずは本当にスタッフのみんなに感謝しています」と上坂監督は頭を下げていました。

注目は、おじいちゃんが感謝を伝えるシーン

提供:『レンタル家族』
(C)KOHSAKA Pro

作品には、監督自身の祖父をはじめ、上坂監督の身近な人をモデルにした人物が登場します。そんな作品で、注目してほしい場面を問われると、「忠勝というおじいちゃんのキャラクターがいるのですが、亡くなった実際のおじいちゃんの名前。そして千恵子という僕のおばあちゃんの名前を付けたキャラクターも登場します。おじいちゃんが亡くなる前に、絶対感謝していたと思うのですが、おばあちゃんにしっかりと『ありがとう』と、性格的にも照れて言えていなかったんです。それを映像で残したくて、僕の空想なのですが『ありがとう』って言うシーンを作りました。そこは僕の中で大切な場面ですね」

提供:『レンタル家族』

この日はいとこや中学・高校の友人、実家の庭師を務めていた男性も駆けつけ、サプライズで花束を受け取った上坂監督。「バリバリの播州出身なんで、急になんか知っている顔を見ると安心して……。テレビも来てるからちゃんとしないと思っていたのに(笑)」と、途中から関西弁に変わり、なごやかな雰囲気で舞台あいさつが締めくくられました。

提供:『レンタル家族』
(C)KOHSAKA Pro

映画『レンタル家族』は、「TOHOシネマズなんば」、「イオンシネマ茨木」、「第七藝術劇場」、「イオンシネマ京都桂川」、「アップリンク京都」、「イオンシネマ加古川」で順次公開されます。

<詳細情報>
映画『レンタル家族』
8月21日(金)より全国拡大公開
監督:上坂龍之介
脚本:土井涼介、上坂龍之介
出演:荻野友里、駒塚由衣、黒岩徹、龍輝、中本りな、松林慎司、中村芽生、田崎礼奈、田中壮太郎、鈴木浩文、小野孝弘、保田賢也、白木博子、小野翔平、荒岡龍星

文/日高ケータ

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