映画「Dr.コトー診療所」主題歌、中島みゆき「銀の龍の背に乗って」に決定 最新予告映像も解禁
2022.09.08 08:00
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俳優の吉岡秀隆が主演を務める映画「Dr.コトー診療所」(12月16日公開)の主題歌が、中島みゆきの名曲「銀の龍の背に乗って」に決定。さらに、最新予告映像も解禁された。
吉岡秀隆主演「Dr.コトー診療所」
2003年フジテレビの木曜10時枠で放送された連続ドラマ「Dr.コトー診療所」。累計発行部数1200万部を超える山田貴敏の同名漫画を元に、シーズン1、シーズン2ともにヒットを記録し、今なお国民的ドラマとして語り継がれている。東京から僻地の離島に赴任してきた外科医“Dr.コトー”こと五島健助と、島の人々との交流を通して命の尊さを描いた本作の主人公・コトーを演じる吉岡。今回、自身の代表作であり代表役ともいえる“コトー先生”を、16年ぶりに演じる。
さらに本作の監督を務めるのは、ドラマシリーズでも演出を務めた中江功。脚本は、同じく連続ドラマ全作を執筆してきた吉田紀子。制作スタッフが本作のために再集結し、名作ドラマシリーズを世に贈り出したオリジナルスタッフが、再び「Dr.コトー診療所」の“今”を描く。
さらに、柴咲コウをはじめとする、時任三郎、大塚寧々、泉谷しげる、筧利夫、小林薫、大森南朋、朝加真由美、富岡涼らドラマシリーズからの続投キャスト9名も再集結。吉岡演じるコトーと柴咲演じる彩佳の結婚・妊娠ということも明らかになり“変わらない”あの頃の志木那島の人々、そして「夫婦」という形に“変わった”コトーと彩佳に期待や公開を待ち望む声が多く寄せられた。
中島みゆき「銀の龍の背に乗って」が主題歌に決定
「Dr.コトー診療所」の主題歌は、2003年放送のドラマシーズン1から、2004年のスペシャルドラマ、そして2006年のドラマシーズン2に至るまで、すべて中島の名曲「銀の龍の背に乗って」が起用されてきた。本ドラマのために書き下ろした楽曲であり、ドラマと共に一世を風靡した楽曲ともいえるため、「Dr.コトー診療所」といえば「銀の龍の背に乗って」を思い浮かべるドラマファンも多く、実際のところ、今回発表となる前からSNS上では「主題歌は必ず『銀の龍~』で!」と待ち望んでいたファンの声も多数あった。
タイトルの「銀の龍」に込められた意味を、中島は「命に向き合いながら孤独に戦う医師たちの心に想いを馳せ、命の水の化身である龍に願いを託したかった。その龍の色が銀色であるのは、手術用のメスの色が銀色だから」と、2016年発売の自身のベストアルバム『前途』内で解説。さらに、2003年リリース当初には「船が海を渡るとき、その後ろに波を切ってできる白波が立つ。それが太陽に照らされてキラキラ輝いている様子は、まるで“銀の龍”のようだ」と語っていたことからも、ドラマ第1話でコトーが船に乗って志木那島まで向かうシーンを彷彿とさせるような、まさに「Dr.コトー診療所」のための楽曲となっている。
映画「Dr.コトー診療所」最新予告映像も解禁
今回解禁された予告映像は、海の向こうにある美しい小さな島で、コトー先生が自転車で往診するシーンから始まり、そこには”今も変わらない島での日常“があるということを、主題歌「銀の龍の背に乗って」にのせて丁寧に描いている。さらには先日発表されたように、コトーと彩佳が結婚し、新たな命を授かっていることが分かる描写もあり、そこで生きている人々が16年を経ても変わらない様子と16年を経て変わった様子が入り混じった、時の流れを感じる映像となっている。だが、美しく穏やかな島の情景の一方で、コトーの口から「診療所を無くすということですか?」と衝撃の言葉が。
16年を経ても変わらない美しく穏やかな島に深刻な面持ちのコトーと涙を見せる彩佳。心に沁みるヒューマンドラマを紡いできたシリーズの続編では、一体どんな物語が描かれるのか。
映画ならではのスケールアップした映像がその様子を捉え、主題歌の「銀の龍の背に乗って」の旋律が相まって、志木那島の“今”に、懐かしさと切なさが胸に迫るエモーショナルな予告映像となっている。(modelpress編集部)
中江功監督コメント
「Dr.コトー診療所」は連続ドラマで2シーズンとスペシャルドラマでもやりましたので『コトー』と言えば『銀の龍』、『銀の龍』と言えば『コトー』自分の中でこの2つは一体化していた為、別の曲にするとか、新しい『銀の龍』にするとか、そんな考えは全くありませんでした。それくらい『コトー』は『銀の龍』とイコールだと思ってます。『銀の龍』を聴くと今でも20年前からの島の風景と撮影の思い出が浮かんできます。1992年に『親愛なる者へ』というドラマの主題歌(「浅い眠り」)をやっていただき、更に最終回ではみゆきさんに出演していただきました。私は当時助監督でしたが、打合せの際に普段ドラマとか絶対出ないみゆきさんが出演を受諾していただいたのは、“お父様と同じ産婦人科の役であったから”とプロデューサーにお話ししていたと記憶しています。「医者をやるなら大事にやりたい」と仰っていたのをよく覚えています。
それから約10年後、『コトー』で医療ドラマをやることになったので、主題歌をお願いするためにラジオ局に会いに行きました。スタジオ前でお会いしたとき、ニッコリと「お久しぶりです。南雲律子です」と10年前のドラマの役名でご挨拶していただきました。その記憶力の凄さと優しさとユーモアに感動したことは今でも忘れられません。
打合せのときに『コトー』を“海を超えてやって来た、傷ついた非力なヒーロー”という表現をしたのですが、その通りの素晴らしい曲になりました。曲を作っていただいた後、事務所の方が「【銀の龍】というのは波頭が光って輝いている様を表現しているんです」とこっそり教えてくれました。映像より先に、海からやって来るヒーロー『コトー』のイメージを作ってもらった気がしています。
最初のシーズンのタイトルバックで崖の上に座ってるコトー先生を撮影したのですが放送後、島の方から「あそこは龍が昇ってくるところなんだよ」と教えていただき、この曲との縁を感じました。
ストーリー
日本の西の端にぽつんと在る美しい島・志木那島。本土からフェリーで6時間かかるこの絶海の孤島に、19年前東京からやってきた五島健助=コトー(吉岡秀隆)。以来、島に“たったひとりの医師”として、島民すべての命を背負ってきた。長い年月をかけ、島民はコトーに、コトーは島民に信頼をよせ、今や彼は、島にとってかけがいのない存在であり、家族となった。数年前、長年コトーを支えてきた看護師の星野彩佳(柴咲コウ)と結婚し、彩佳は現在妊娠7ヶ月。もうすぐ、コトーは父親になる。二人と共に暮らす彩佳の両親・正一と昌代、漁師の原剛利、ご意見番の重雄や漁師仲間、スナックを営む茉莉子、診療所を手伝う和田らが、今日もそこで静かに暮らしている。2022年現在、日本の多くの地方がそうであるように、志木那島もまた過疎高齢化が進んでいる。現実を前にしながらも、コトーの居る診療所があれば「まあ、大丈夫だろう」と、皆心のどこかで思っていた。16年間多々今も蒼く広がる海や水平線、波の音、夜空の星の輝きは変わらないが、島は少しずつ変化している。そんな診療所の穏やかな日常にもある変化が忍び寄っていることを、誰もまだ気づいてはいない―
【Not Sponsored 記事】
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