中村獅童、小栗旬、高畑充希(C)2021映画「キャラクター」製作委員会

小栗旬・高畑充希ら、菅田将暉主演「キャラクター」出演決定 本編映像も解禁

2021.02.23 04:00

俳優の菅田将暉が主演を務め、SEKAI NO OWARIのボーカル・Fukaseが出演する映画『キャラクター』(2021年6月公開)に、小栗旬高畑充希中村獅童が出演することが決定。さらに、本編映像が解禁された。


菅田将暉&セカオワFukase、映画「キャラクター」

同作は、もしも売れない漫画家が殺人犯の顔を見てしまったら?しかも、その顔を“キャラクター”化して漫画を描いて売れてしまったとしたら??そんなアイデアを基軸に、登場人物(キャラクター)それぞれが幾重にも交錯する物語を描いたダークエンターテインメント。「20世紀少年」「MASTERキートン」をはじめ、浦沢直樹作品を数多く手掛けてきたストーリー共同制作者・長崎尚志が10年の歳月をかけて、練りに練り上げた企画がついに実写映画としてそのベールを脱ぐ。

スケッチに向かった先で、一家殺人現場に遭遇し犯人を目撃してしまう主人公・山城圭吾(やましろけいご)を演じるのは、第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を始めとする各映画賞を総なめし、若手屈指の演技派俳優として活躍が目覚しい菅田。お人好しな性格ゆえに、人の悪を描けず苦悩する才能のない漫画家が、殺人事件の犯人と出会ったことで運命に翻弄されていく姿を、確かな演技力で繊細に演じる。

そして山城と出会い運命を狂わす天才的な殺人鬼・両角(モロズミ)を演じるのは、同作が俳優デビューとなるSEKAI NO OWARIのボーカル・Fukase。今年、メジャーデビュー10周年のアニバーサリーを迎えたSEKAI NO OWARI。アーティストとして多くの人を魅了してきた彼が俳優として、全てが謎に包まれる両角を、独特の存在感と美しさで熱演。

『世界から猫が消えたなら』(16年)、『帝一の國』(17年)、『恋は雨上がりのように』(18年)など、作品ごとに新しい映像世界を作り上げてきた永井聡が監督としてメガホンを取る。

小栗旬・高畑充希・中村獅童「キャラクター」出演決定

そしてこの度、小栗、高畑、中村の出演が決定。小栗と菅田はドラマ「獣医ドリトル」(10年)、「リッチマン、プアウーマン」(12年)、映画『銀魂』シリーズ2作(17年・18年)に続く5度目の共演、高畑と菅田はNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」(13年)、ドラマ「問題のあるレストラン」(15年)以来3度目の共演、獅童と菅田は映画『デスノート Light up the NEW world』(16年※獅童は“リューク”役の声での出演)以来、2度目の共演となる。

小栗が演じるのは、山城が描いた漫画と事件の関連性にいち早く気づき、その真相を探る刑事・清田俊介(せいだしゅんすけ)。そして、清田の上司・真壁孝太(まかべこうた)を中村、漫画家として鳴かず飛ばずの山城を陰で支える恋人・川瀬夏美(かわせなつみ)を高畑がそれぞれ演じ、エンタメ界を牽引する実力派豪華キャストが集結した。

小栗と菅田の二人が初めて共演したのはドラマ「獣医ドリトル」。菅田は小栗に大きな影響を受け、その後も自身主演作『共喰い』(13年)クランクイン前日に小栗を訪ねて、背中を押してもらったと語るほどの仲。映画『銀魂』シリーズなど、これまでは小栗主演作での共演だったが、今回は菅田主演作での共演。「共演するたびに俳優として成長していて、その成長に触れられることは幸せなこと」と語る小栗が座長・菅田を大きくサポートする形となる。その小栗が演じる清田は「完全に当て書き。出演していただけると信じて清田のキャラクターを作り込み、描き出した」とプロデューサーの村瀬は明かす。このように作り上げられた「王道主人公キャラの刑事・清田」を演じる小栗に対して、永井監督は「渋くてカッコいい小栗さんが欲しい」とリクエストしたという。「いつもより声のトーンも落とし、恥ずかしいくらいカッコつけたイメージで演じた」と役作りを振り返る小栗。「ぶっきらぼうではありますが、もともと持ち合わせている優しさや刑事としての優秀さがうまく伝わってくれれば嬉しい」と自身の役柄をアピールした。

その小栗とコンビを組む真壁を演じる獅童の二人はなんと15年ぶりの共演。獅童は小栗を「とても懐かしく、一緒にいて心地よく安心できる存在」だと話す。真壁は暴走族だった清田を警察官にすることで救い出し、刑事として上司と部下という関係になっても、昔のままタメ口を許す懐の深い男。撮影現場でも現場の雰囲気を和ませていた獅童と、その場に立っているだけで凛とした空気が生まれる小栗、二人が演じる清田と真壁のコンビネーションにも注目だ。

そして、山城を支える恋人・夏美役の高畑は久しぶりに共演する菅田を「かつての鋭さを残しながらも柔らかく、頼もしいたたずまいの座長」と表現。初共演のFukaseや、大先輩の小栗、獅童に囲まれて「目指せ良い奥さん」をモットーに演じたという。紅一点の高畑はこの映画において「最高の華やかさと煌びやかさをもたらしてくれた」と村瀬も太鼓判を押す。

映画「キャラクター」本編映像解禁

昨年、映画化発表するや否や、大きな話題を呼び、さらに小栗、高畑、獅童と普段は自身が主演を務めるほどの豪華俳優陣が主演の菅田と初芝居にチャレンジするFukase二人の脇を固める同作。

新キャストの発表と共に本編映像を使用した特報も解禁。初の漫画家役にチャレンジする菅田、殺人鬼役で驚きの怪演をみせるFukase、新キャストの小栗・高畑・獅童の5人がスクリーンに放つ強烈なインパクト、そして、全編クライマックス級の息もつかせぬ怒涛のストーリー展開に注目だ。(modelpress編集部)

小栗旬コメント

じっくりと映画に入るのは久々だったので、「やっぱり現場はいいな」と思いながら撮影を楽しみました。事前に監督から“渋くてカッコいい小栗さんが欲しい”とリクエストをされ、敢えていつもより声のトーンも落とし、恥ずかしいくらいカッコつけたイメージで清田を演じています。ぶっきらぼうではありますが、もともと持ち合わせている優しさや刑事としての優秀さがうまく伝わってくれれば嬉しいです。菅田さんは共演するたびに俳優として成長していて、その成長に触れられる事は幸せなことだと思います。そしてFukaseさんとはご一緒するのは初めてなのですが、作品のキーとなる両角のキャラクターに彼の持つ独特の存在感がぴったりとはまっているなと感じました。また、約15年振りに共演した獅童さん。真壁と清田のコンビネーションにもご注目頂ければなと思います。

高畑充希コメント

初めての永井組。そして紅一点。ソワソワしながら現場に入りましたが、温かく迎えていただけて、とてもホッとしたことを覚えています。菅田くんとは久々の嬉しい再会でしたが、かつての鋭さを残しながらも柔らかく、頼もしい佇まいの座長で、私は助けてもらいっぱなしでした。そして初映画とは思えない存在感の、チャーミングなFukaseさん、大先輩の小栗さんや獅童さんに囲まれて、『目指せ良い奥さん』をモットーに夏美さんとして過ごした、大変豊かな時間でした。真綿で首を絞められ続けるようなザワザワをエンターテイメントに昇華した、最近の邦画では珍しい作品になりそうな気がしています。個人的には、体験した事ないほどの血糊に、すこし興奮しました。完成がとっても楽しみです。

中村獅童コメント

ナチュラルかつ全体のバランスに溶け込むよう自分の立ち位置を考えながら演じました。また亡き義父が警察官だったこともあり、どこか意識をしたかもしれません。小栗さんとは、15年ぶりの共演なのですが、とても懐かしく、一緒にいて心地よく安心できる存在です。菅田さん、高畑さんもとても注目していた役者さんなので、この作品に出演させていただく決め手にもなりました。菅田さんは、撮影中に何度か小栗さんと自宅に遊びにきてくれて、趣味も似ているということもあり色々な話をしました。私の舞台も観に来てくれ、初めての歌舞伎にもかかわらず、笑ったり泣いたりと素晴らしい感受性で楽しんでくれ大変嬉しかったです。普段ミュージシャンのFukaseさんも役者としてどのように表現するか楽しみにしていました。個性豊かな役者たちの化学反応を、見逃さないでください!

映画「キャラクター」ストーリー

複写(トレース)された『絶対悪』
二人の共作、それは連続殺人事件

漫画家として売れることを夢見る主人公・山城圭吾(菅田将暉)。高い画力があるにも関わらず、お人好しすぎる性格ゆえにリアルな悪役キャラクターを描くことができず、万年アシスタント生活を送っていた。

ある日、師匠の依頼で「誰が見ても幸せそうな家」のスケッチに出かける山城。住宅街の中に不思議な魅力を感じる一軒家を見つけ、ふとしたことから中に足を踏み入れてしまう。

そこで彼が目にしたのは、見るも無残な姿になり果てた4人家族……そして、彼らの前に佇む一人の男。事件の第一発見者となった山城は、警察の取り調べに対して「犯人の顔は見ていない」と嘘をつく。それどころか自分だけが知っている犯人を基に殺人鬼の主人公“ダガー”を生み出し、サスペンス漫画「34(さんじゅうし)」を描き始める。

山城に欠けていた本物の【悪】を描いた漫画は異例の大ヒット。山城は売れっ子漫画家となり、恋人の夏美(高畑充希)とも結婚。二人は誰が見ても順風満帆の生活を手に入れた。しかし、まるで漫画「34」で描かれた物語を模したような、4人家族が次々と狙われる事件が続く。

刑事の清田俊介(小栗旬)は、あまりにも漫画の内容と事件が酷似していることを不審に思い、山城に目をつける。

共に事件を追う真壁孝太(中村獅童)は、やや暴走しがちな清田を心配しつつも温かく見守るのだった。そんな中、山城の前に、再びあの男が姿を現す。「両角(もろずみ)って言います。先生が描いたものも、リアルに再現しておきましたから。」交わってしまった二人。山城を待ち受ける“結末”とは?
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