映画「腹をくくって」キャスト(C)2027「腹をくくって」製作委員会

山崎賢人、木村大作監督映画「腹をくくって」主演に 阿部寛・松山ケンイチら豪華キャスト陣公開

2026.05.01 19:16

2027年公開予定の映画「腹をくくって」企画発表記者会見が 5月1日、東映株式会社にて開催され、俳優の山崎賢人(※「崎」は正式には「たつさき」)が主演を務めることが発表された。

  

木村大作監督作品に豪華俳優陣が集結

黒澤明監督作品に撮影助手として参加し、以降カメラマン(撮影監督)として「八甲田山」「鉄道員(ぽっぽや)」、監督としても「劔岳 点の記」「散り椿」など数々の名作を創り続けている日本映画界の至宝・木村大作監督。そんな木村監督が、監督・撮影に加え、企画・脚本・編集の合計5役を自ら担当し、これまでに培った経験と技術の全てを注ぎ込む製作に乗り出した。

時代小説の名手・山本周五郎の短編に着想を得たストーリーには“敵討ち”“暗殺”“決闘”という3つの大きな見所を配しながら、日本人としての美しく潔い生きざまを描く。そしてその物語を、木村監督がこだわり続けるCG無しでのリアル撮影によって、四季折々の美しく、そして荘厳な日本の風土を存分に散りばめた映像の中で映し出していく。

加えて、キャストには主役の山崎をはじめ、木村監督をリスペクトする俳優陣が集結。「SHOGUN 将軍」が言語の壁を超えて世界中でヒットし、日本時代劇が世界から注目を集めている今、時代劇の枠に留まらない「日本映画の真髄」を世界に送り出す。

木村大作監督「この映画の一番のウリはキャスティング」

同イベントでは、MCの呼び込みにより木村監督が登壇し「言葉が荒いので、炎上するきっかけになるから慎重に話そうと思っている」と冒頭からジョークを交えつつ、「監督作としては4本目でまた現場に立てることが嬉しい」と本作品の製作への気持ちの込もった挨拶を行い、会見はスタートした。

監督の現場愛溢れる言葉を受けると、イベントは本作に魂を込めるキャスト陣の発表へと進んだ。MCの合図ともに、バックパネルに掛かっていた幕が外されると、主演には山崎、共演には松山ケンイチ、松田龍平、古川琴音、北大路欣也、渡辺謙、阿部寛、佐藤浩市というキャスト陣の名前が発表され、会場には拍手が起こった。

キャスト陣について、木村監督は「素晴らしい人達を集めることができた。皆様、脚本を読んだ上でやる気になってくれている。この映画の一番のウリはキャスティングです。こんなトップクラスの人達に出ていただけるんですから、封切ってこけたりしたら日本映画は終わり、自分も終わりだと思っている」とキャスティングに多大な自信を感じるコメントを寄せた。

続けて、「僕の年齢から言って、もう終わりなんだろうと思われている。俳優たちに、キャスティングのプロデューサーから『木村さんの最後の作品になるので』と言われて口説かれているんだろう?と聞いたら、皆笑っていた」と自虐的な冗談をはさむと会場からは笑いが起きたが、木村監督は「そういう風に集めたのだろうなとは思いつつ、自負としては『やっぱり、木村大作とやってみたい』と思っている」と年齢だけで俳優陣が集まってくれたわけではないという自信ものぞかせた。

木村大作監督、オファーの裏側明かす

トークセッションではまずはMCから「タイトルに込めた想い」について質問が。木村監督は「キャメラマンとして、全部の作品で腹をくくってやってきた。“腹をくくって”というのは覚悟という意味。今年撮影して来年公開なので、今から皆さんの協力を賜って、ヒットさせて、あわよくば、流行語大賞にならないかと思っている。そういうところからスタートしていき、なんとか沢山の人に観に来ていただきたい。多くの人に観に来てもらうことで映画に意味が生まれる」と語り、映画に携わってから歩み続けた70年に及ぶ映画人生を本作に投影し、木村監督自身の“生き様”を込めたタイトルとなっていることを明かしつつ、本作が多くの人に届くことを願った。

続けて「1年前から撮影スケジュールを俳優に渡している。『このスケジュールでできないのであれば受けなくて結構です』とオファーした。映画のスケジュールで俳優を集めたかった」と話し、キャスティングについて制作現場優先の進め方でオファーしたことも明かした。「この映画で最後だと思われているが、この映画が最後ではない。去るときは静かに去る」といつもの木村節でまだまだ映画を作っていくことへ意欲を燃やす発言を残しながら、映画の内容については「山崎さん演じる主人公のセリフで『生半可な気持ちでは許されん。腹をくくって我らの居場所を守らねばならぬ』というものがある。この映画は“宿命”と“運命”を描く映画である」と明かした。

MCから山本周五郎氏を原案に置いていることに聞かれると、「山本周五郎さんのある短編のアイデアを1つだけ使わせてもらっている。それとたくさん愛読してきた山本周五郎さんの生き方自体を随所に投影させてもらっている。映画の最後には『山本周五郎に捧ぐ』という文字を入れたいと思っている」と山本氏からのインスピレーションから企画が出発したことも明かした。

会場に集まった報道陣から質問を募ると、続々と記者から手が挙がる中、1つ目として「監督4作目に時代劇を選んだ理由は?」という質問があがった。「戦国時代に生まれていればよかったと思うことがある。なぜならば今の時代では法律でダメだということも、主君に尽くすためということで全部まかり通り、皆からも拍手喝采ということが起こりうる。自分も自分の人生の中で、いろいろと事件を起こしてそういうのを乗り切って今がある。それを時代劇に置き換えて、今の法律で考えてはできないことを表現したかった」と答えた。

その直後自ら、報道陣の1人に、「ずっと俺を睨んでいるが質問あるか?」と指名し、そんなつもりもなかった記者がタジタジとなりながら質問するという珍事件が起きつつ、「本格的な時代劇の主役に山崎賢人さんをオファーした意味はどのようなところでしょうか」という質問が出ると、「いまやヒットメーカーの山崎さんですが、そのような理由だけでなく、2人っきりでお会いする機会があった時に素の姿にとても魅力を感じた。純真で、純朴で、インテリジェンスを感じさせる美しい佇まいを持っている。その素の姿を出してくれればいい」と山崎さんとお会いした際に山崎さんの魅力に監督自身が惚れ込んでしまったことを打ち明けていた。

終わりの時間も迫る中、最後に「今回、どのような立ち回りや見せ場がありますか?」と聞かれ、木村監督は「殺陣もいくつかやってきたが、若い頃、黒澤明監督の現場についていたから、黒澤監督に迫りたいという気持ちはある」と殺陣へのこだわりも語ったところで、質疑応答の時間がタイムアップ。報道陣からの熱い期待が伺える質問の数々に、木村監督も時折嬉しそうな表情をこぼしながら温かい雰囲気のまま、豪華キャスト陣の名前が載ったバックパネルを背にしたフォトセッションで本日の記者会見を締めくくった。(modelpress編集部)
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