「第99回キネマ旬報ベスト・テン」主演男優賞を受賞した吉沢亮(C)モデルプレス

吉沢亮「国宝」直後に「バババ」撮影で解放「楽しすぎて」2作の共通点も明かす【第99回キネマ旬報ベスト・テン】

2026.02.19 22:33

俳優の吉沢亮が19日、都内で開催された「第99回キネマ旬報ベスト・テン表彰式」に出席。映画「国宝」「ババンババンバンバンパイア」の撮影を振り返った。

  

吉沢亮「国宝」直後に「バババ」撮影

吉沢亮(C)モデルプレス
「国宝」「ババンババンバンバンパイア」が評価され主演男優賞に輝いた吉沢は「この度は大変歴史のある映画の賞をいただきまして、非常に光栄でございます。キネマ旬報さんの、映画を愛する皆様の鋭い目線で選出されるこの賞に、役者として非常に憧れがありましたので。今日はこのような場に、奥寺(佐渡子)さんと李(相日)監督とともにいられることを、非常に嬉しく思いますし、今日はいないスタッフの皆さん、キャストの皆さんとともにいただけた賞だと思っております。本日はありがとうございます」と感謝。歌舞伎の稽古漬けだった「国宝」の撮影を終えてから「ババンババンバンバンパイア」の撮影に挑んだことについて「最初はやっぱり、だいぶ長いこと『国宝』に全てを捧げていたので、1ヶ月後に別の作品かっていう。『なんで受けちゃったかな』と思ったんですけど(笑)。『国宝』でいろんな大変な思いをした分、『ババンババンバンバンパイア』が…すいません。ちょっと長いので『バババ』と言わせていただきますが(笑)、『バババ』が楽しすぎて!解放、自由すぎて。結構楽しみながらやらせてもらいました」と振り返った。

吉沢亮(C)モデルプレス
2作を体験した意味について、吉沢は「作品に出させていただく基準として、いろんなものをやりたいなっていうのはありますし『国宝』も『ババンババンバンバンパイア』も、どっちもやっていて楽しいし、自分が観て楽しいと思える作品をやりたいっていう想いがすごくあるので、今後もそういうジャンルとかに囚われず、いろんなことに挑戦したいなと思っています」とコメント。周囲の反響については「いろんな人に両方観ていただいたんですけど、今年の吉沢亮は、血を求めすぎているって(笑)。俊ぼん(横浜流星)の血が欲しかったり、初心な男子の血が欲しかったり。すごく血を求めているなっていうのは改めて思いました」と笑顔を見せた。

「国宝」李相日監督、次回作に言及

李相日監督(C)モデルプレス
「国宝」で日本映画監督賞、読者監督賞を受賞し、2010年度の「悪人」に続き、2度目の日本映画監督賞受賞となった李相日監督は「99回と聞くと、本当にその歴史の長さを感じるんですけど、重みのある賞をいただきまして」「幅広く観客の方にも選んでいただけたということで、非常に嬉しく思っております」と喜び。「原作者の吉田修一さんとは『悪人』『怒り』に引き続き3度目だったんですけど、『国宝』という非常に重みのある、50年にも及ぶ壮大な叙事詩のバトンを渡されまして、いの一番に、この作品には喜久雄役である吉沢亮が欠かせないと思いまして、彼にお願いをして。その次に、この作品を具現化するために最も重要な脚本は、奥寺さんにお願いするしかないと思い」と振り返り「絶対的にスタートするうえで欠かせないお二人に、最初に加わっていただいたっていうこと、そしてその二人と今日同席する、ともに受賞できたことは、非常に嬉しく思っております」と語った。

公開時に興行的な不安はあったか問われると「いくら作品に自信を持っていても、やはり映画っていうのは開けてみないと分からないってよく言われることですけれども。歌舞伎が題材っていうことは、入り口としてはちょっと難しいと思われるかもしれないし、3時間というランニングタイムはなかなかチャレンジな時間なので、そういった意味で、興行的な難しさは感じていました」と回想。ヒットを感じ始めた時期を問われると「3週目から4週目。さらに4週目から5週目。その上がっていく様を目の当たりにして、何かとてつもない波が起きているっていうことを実感できました」と明かした。結果的に200億円を超えるヒットとなったことについては「ちょっと違う言い方をすると、1400万人以上の方が観ていただけるということなので」と笑顔を見せ、次回作にプレッシャーがあるか投げかけられると「皆さんに忘れられた頃に作ろうかなって(笑)」とジョークを飛ばした。

吉沢亮(C)モデルプレス
吉沢は厳しいことで知られる李監督について「印象深かった感想としては、厳しいは厳しいんですけど、それ以上に愛情深いといいますか。我々役者のことを誰よりも信じてくださって。信じてくれているからこそ、目の前に大きな壁を立てられて“お前ならこれは超えられるよね?あとは任せたよ”、みたいな感じで…。良い意味で谷から落とされるみたいな(笑)。登って来いみたいな。だから、厳しさはもちろんあるんですけど、怖いっていう感情は一切なくて。非常にやりがいをくださって。『絶対やってやる!』っていう、役者冥利に尽きるといいますか。踊りはめちゃくちゃ踊らされましたけど、非常に素晴らしい体験をさせていただいたなっていう印象です」と感謝。撮影中に折れそうになったか問われると「何度もありました。でも監督が黙って頷いている顔を見たら、やるしかねえってなって」と笑顔で振り返っていた。

吉沢亮、李相日監督、奥寺佐渡子氏(C)モデルプレス
伊東蒼、佐藤二朗、シム・ ウンギョン、吉沢亮(C)モデルプレス

「2025年 第99回キネマ旬報ベスト・テン」

(後列左から)朴麻衣監督、奥寺佐渡子氏、李相日監督、黒崎煌代、鈴木唯、定井勇二、児島浩史(前列左から)朴壽南監督、伊藤蒼、吉沢亮、シム・ウンギョン、佐藤二朗、秦早穂子(C)モデルプレス
今回で99回目を迎えた「キネマ旬報ベスト・テン」は、大正13年より続いてきた歴史ある映画賞。この日は奥寺佐渡子氏(日本映画脚本賞「国宝」)、シム・ ウンギョン(主演女優賞「旅と日々」、佐藤二朗(助演男優賞「爆弾」)、伊東蒼 (助演女優賞「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」)、黒崎煌代(新人男優賞「見はらし世代」ほか)、鈴木唯(新人女優賞「ルノワール」)も受賞していた。(modelpress編集部)
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