映画「佐藤さんと佐藤さん」東京国際映画祭上映&完成披露挨拶に登壇した岸井ゆきの、宮沢氷魚(C)モデルプレス

岸井ゆきの、宮沢氷魚は初対面から「絶対どこかで会ったことあるよねみたいな印象」互いに絶賛【佐藤さんと佐藤さん】

2025.10.30 20:20

女優の岸井ゆきのと俳優の宮沢氷魚が30日、都内で行われた映画『佐藤さんと佐藤さん』(11月28日公開)の東京国際映画祭上映&完成披露挨拶に、メガホンをとった天野千尋監督とともに登壇。互いに絶賛する場面があった。

  

岸井ゆきの&宮沢氷魚、互いに絶賛

岸井ゆきの(C)モデルプレス
宮沢氷魚(C)モデルプレス
“夫婦”という誰でも人生において一度は考えるテーマを軸に、人と人との関係を丁寧に、そしてヒリヒリするくらいリアルに描いたオリジナルストーリー。芯が強く明るい佐藤サチ役を岸井、真面目でインドアな佐藤タモツ役を宮沢がそれぞれ演じる。

本作で初共演したという2人は、お互いの印象を聞かれると、岸井は「本読みのときに初めてお会いしたときから、“絶対どこかで会ったことあるよね”みたいな印象があって、(それまで会ったことは)ないんですけど(笑)、それくらい驚きのない空気感というか、自然にお互いのことを楽に話せる感じがすぐにできたので、とてもお芝居に没入しやすかったです」と感謝し、「ご覧の通り本当に優しくて穏やかなので、映画ってピリつく現場とかも時にはあるんですけど、この組であればそんなことは起こらないんだろうなという安心感がありましたし、穏やかな時間を一緒に過ごさせていただきました」と振り返った。

これを受け、宮沢は「ちょっと恥ずかしいですね(笑)」と照れ笑いを浮かべつつ、「僕もクランクインする前からずっとゆきのちゃんの作品はたくさん見てきて、本当に魅力的な女優さんだなと思っていたんですけど、共通の知り合いがいて、ずっと『ゆきのちゃんは本当にすばらしいよ。もちろん才能もありますし、本当に優しくて魅力的なんだよ』という話を聞いていて、本読みの日に初めてお会いして、僕の想像していたゆきのちゃんよりも遥かに優しくて、太陽のような存在でした」と絶賛した。

岸井ゆきの&宮沢氷魚、作品の魅力語る

岸井ゆきの(C)モデルプレス
宮沢氷魚(C)モデルプレス
また、本作のオファーを受けた際の心境について、岸井は「佐藤さんと佐藤さんが出会って、恋人になって、結婚して、家族になっていく様の15年を描いているんですけど、映画で約2時間の脚本で、これほどこの15年をギュッと詰め込めるのってすごいことだと思うんですよね。その物語が決して大雑把ではなく、些細なことをちゃんと大切に描いていて、私はこの世界に入りたいと思いましたし、私の実生活では体験したことのない夫婦の生活というものを、もしかしたらここで垣間見ることができるかもしれないと思って、演じるのが楽しみになった脚本でした」と声を弾ませ、宮沢は「すごく脚本が丁寧でして、15年のスパンを描いているので、ピックアップする部分はごくわずかなんですけど、それがきれいに線を結ぶようにつながっていて、(脚本を)読んでいて、描かれていない空白の時間、そして2人がその先に歩む人生はどういうものなのか興味が湧いてきて、この世界の一員になりたい、タモツという人物を演じたいという思いがフツフツと高まっていたので、早くクランクインしたいという思いでいました」と回顧した。

そして、完成した本作を見た感想について、岸井は「自分が出演していないシーンを観るのは初めてだったので、サチが家にいないときにタモツはこんな顔をしていたんだとか、それを考えると撮影当時の思いが蘇ってきて、私はサチを演じているので、試写会のあとに“タモツごめん”って思ったんですよね。自分が見えていない部分を想像できていなかったなと、なぜか反省するという(笑)」と笑顔で語り、「それくらい物語をちゃんと見られたことも嬉しかったですし、見えていない部分を想像することが思いやりというのかなとか、コミュニケーションのことを考えて、とても面白い映画になっていました」と自画自賛。

宮沢は「演じていた時間も、もちろん苦しい時間とかもあったんですけど、そこからちょっと時間が経って完成したものを見たときに、ちょっと引いたところで見ても苦しさというものが丁寧に描かれていて、自分の日々過ごしている時間をもっと真剣にというか、ちゃんと向き合っていかないと、自分だけじゃなくていろんな人を苦しめてしまう可能性があるんだなと思いました」としみじみと語り、「全体的にもっと自分の幸せだったり、自分が大事にしたいと思うものを手放さないためにも、もっともっとちゃんと向き合いながら生きていこうって思いましたね」と目を輝かせた。

「佐藤さんと佐藤さん」ウィメンズ・エンパワーメント部門に選出

なお、本作は同映画祭で“女性の社会進出を応援する作品”が選出されるウィメンズ・エンパワーメント部門に選出されたそうで、それに対する思いを聞かれた宮沢は「この部門は去年から始まったということで、今の日本の社会もそうですし、女性のリーダーシップ、そして映画を撮っていてもそうなんですけど、女性のスタッフがどんどん増えてきているんですよ。それはすごく嬉しいことですし、どんどん女性の方が働きやすい環境を作っていくべきですし、(本作を通して)夫婦であったり、パートナーであったり、恋人、家族がそれぞれの正解とか幸せを見つけるための形を探し出してほしいので、そういう意味でもこの部門に選出されたことはとても嬉しいですね」とコメント。岸井は「私は女性の監督さんやスタッフさんと一緒にものづくりをすることが多いんですけど、みんなすごくたくましいので、ウィメンズパワーというよりは、その人、個のエネルギーがすごい強いなと思っていて、私はウィメンズというところは気にしていなかったんですけど…、でも(女性は)たくましく生きています!」と力強く語った。(modelpress編集部)
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