綾野剛(C)2007 福田ますみ/新潮社 (C)2025「でっちあげ」製作委員会

綾野剛&柴咲コウが対峙 演技合戦の本編映像解禁【でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男】

2025.05.14 12:00

俳優の綾野剛が主演を務める映画「でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男」(6月27日公開)より、本編映像が解禁された。

  

綾野剛&柴咲コウ、対峙する家庭訪問シーン公開

柴咲コウ(C)2007 福田ますみ/新潮社 (C)2025「でっちあげ」製作委員会
本作の公開情報、そして出演者の不穏な表情を写しだしたポスターが解禁されると「顔面だけでここまで表現するの凄すぎて鳥肌立つ」、「ポスターの前に立ったら圧を受け止めきれずによろけてしまいそう」、「観たら演技で目眩するかも」と、さっそく出演者たちの演技合戦に反響が寄せられている本作。このたび解禁されたのは、殺人教師の疑惑を向けられることとなる薮下誠一(綾野)と、そのいじめの対象とされる児童・氷室拓翔の母・氷室律子(柴咲コウ)が対峙することとなる2人の世にも奇妙な家庭訪問のシーン。それぞれの立場からの供述を基にした回想を見比べる本編映像となっている。

映像は左右に二分割された画面から始まり、土砂降りのなか傘も持たずに氷室家のある高級マンションのエントランスへと歩いていく薮下の後ろ姿が映し出される。スタートの時点では左右でわずかな差しか見られない何気ないシーンだが、その後に訪れる律子目線の【氷室律子の供述】と薮下目線の【薮下誠一の供述】それぞれで状況は一変する。

2人の目線で描写される同一シーン

綾野剛、柴咲コウ(C)2007 福田ますみ/新潮社 (C)2025「でっちあげ」製作委員会
【氷室律子の供述】薮下を殺人教師だと告発する側の立場となる律子の目に映る薮下の振る舞いは横柄で傲慢。律子に迎えられ、扉が開くやいなや「正直気分悪いです」と、夜分の実施となった家庭訪問に不満を露わにする薮下。びしょびしょに濡れた靴下にもかかわらず、勧められたスリッパを履くことなくそのまま部屋に上がり込み、穏やかな口調ながらも児童である拓翔への憎悪すら感じさせる言動や、突然机を叩き律子を困惑させるその様はまさに危険人物そのもの。映像はその後、全く同じシチュエーションで薮下目線に移りかわる。

【薮下誠一の供述】一転して雨に濡れた薮下を無表情で迎え入れる律子と恐縮しきりの薮下。告発された薮下の目に映る律子の振る舞いは一般家庭のそれとはかけ離れた奇妙な雰囲気。じっと薮下を見つめたり、冷蔵庫を激しく閉めたりする瞬間など端々に圧の強さが垣間見える律子は、自身も小学生まで過ごしたというアメリカの教育について延々と語り続ける。

綾野剛&柴咲コウを三池崇史監督が絶賛

「“アー、ブゥ、クゥッ、ドゥ(※ABCDの発音)”って言い始めた時、凍るんですよこのシーン。全体の空気が一瞬で凍るんです」と綾野が撮影時を振り返るとおり、能面のような表情で「“アー、ブゥ、クゥッ、ドゥ”」と言い出した律子に合わせ、「“アー、ブゥ、クゥッ、ドゥ”」と繰り返す薮下はすでに何かに支配されたようでもある。どこか薮下を試すような律子は冷たく奇妙な人物に映っている。

綾野はこの2パターンの同じシーンの撮影について「テストの時にとてつもない緊張と高揚が連鎖した。柴咲さんから出ている律子さんのムードを受け取れたので、あの薮下が生まれてきました」と語る一方、「すごく自由にやらせてもらった」、「2人の世界に入っている」とも語っており、同じシチュエーションで【狂気をまとったただならぬ人物】と【それに困惑する人物】に見える様子を静かに演じ、柴咲とスタッフと共にこの2つの家庭訪問シーンを作り上げた。強烈でヒリヒリするような演技を見せた綾野と柴咲は、三池崇史監督から撮影直後に「2人とも狂ってる」という絶賛を得た。

あわせて、同シーンの薮下と律子、そして薄暗いダイニングテーブルで”最初の対峙”をする両者の計3点の場面写真も解禁された。

綾野剛主演「でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男」

20年前、日本で初めて教師による児童へのいじめが認定された体罰事件。報道をきっかけに、担当教輸は『史上最悪の殺人教師』と呼ばれ、停職処分になる。児童側を擁護する550人の大弁護団が結成され、民事裁判へと発展。しかし、法廷は担当教諭の完全否認から幕を開けるのであった。第6回新潮ドキュメント賞受賞、福田ますみのルポルタージュ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』(新潮文庫刊)を映画化する。(modelpress編集部)

【Not Sponsored 記事】

もっと詳しくみる

あわせて読みたい

  1. アルビオンの薬用化粧水“スキコン”が存分に堪能できるマストバイな限定キット

    VOGUE

  2. 【MBTI診断別】「最強モテ女」とびきりモテる女性ランキング<第4位~第6位>

    ハウコレ

  3. 本当に、彼とじゃなきゃダメ?元彼と復縁を考える時に注意してほしい3つのポイント

    ハウコレ

  4. 【誕生月別】効率重視!要領がいい女性ランキング<第4位~第6位>

    ハウコレ

  5. 【誕生月別】「一緒にいるだけで幸せ」二人だけの世界観があるカップルランキング<最下位~第10位>

    ハウコレ

  6. 「家事しろ」言われた通りすると『忙しいアピール』だと罵る夫。しかし妻が愚痴った”有能すぎる”相手が…【夫婦間のトラブルに悩むあなたへ】

    Grapps

おすすめ特集

  1. 5月のカバーモデルは「岸辺露伴は動かない 懺悔室」高橋一生&井浦新

    特集

  2. 「2025年ヒット予測」発表 エンタメ・ライフスタイルなどトレンド完全予測

    特集

  3. モデルプレス読者モデル 新メンバー加入!

    特集

  4. 国民的推しランキング!各種エンタメにまつわる読者ランキング、読者アンケート実施中

    特集

  5. モデルプレス独自取材!著名人が語る「夢を叶える秘訣」

    特集

  6. インフルエンサー影響力トレンドランキングを発表!「モデルプレスカウントダウン」

    特集

おすすめ記事

SPECIAL NEWS

記事ランキング

RANKING

  1. 01

    飯豊まりえ、胸元ざっくりワンピ姿で登場 初共演・井浦新の印象告白「オタクがいると思って」【岸辺露伴は動かない 懺悔室】

    モデルプレス

  2. 02

    広瀬すず・松下洸平ら「遠い山なみの光」カンヌ国際映画祭参加キャスト発表 ティザーポスターも解禁

    モデルプレス

  3. 03

    吉沢亮&横浜流星、圧巻の歌舞伎舞踊シーン公開「国宝」場面写真一挙解禁

    モデルプレス

  4. 04

    出口夏希、ミニ丈シャネルコーデで美脚披露 かくしごと明かす「すっごい恥ずかしくて…」【か「」く「」し「」ご「」と「】

    モデルプレス

  5. 05

    ミセス大森元貴「#真相をお話しします」ラストシーンは自ら提案で「5パターンぐらい撮って」撮影裏話

    モデルプレス