(C)Asian Film Awards Academy

役所広司・Koki,・栗原颯人「第18回アジア・フィルム・アワード」受賞 日本人最優秀監督賞3年連続獲得の快挙

2025.03.17 12:54

3月16日、戯曲センター(Xiqu Centre)Grand Theatre(香港)にて、東京国際映画祭(TIFF)が香港国際映画祭、釜山国際映画祭とともに共催するアジア全域版アカデミー賞「第18回アジア・フィルム・アワード(以下AFA)」の授賞式が開催された。

  

役所広司・Koki,ら「第18回アジア・フィルム・アワード」受賞

2024年の東京国際映画祭(TIFF)で監督賞含む3冠に輝いた『敵』の吉田大八監督が、最優秀監督賞の栄冠を手にし、授賞式に参加していた長塚京三(主演男優賞ノミネート)や瀧内公美(助演女優賞ノミネート)、またスタッフとともに喜びを分かち合った。日本人監督が同賞を受賞するのは、3年連続(※)の快挙となる。

また、新人俳優賞には、『HAPPYEND』の栗原颯人が、日本人として初めて同賞を獲得。あわせて、先の発表のとおり、俳優・役所広司が、アジアの映画界において永年にわたり功績を残し、多大なる影響を与えた映画人を称える、AFA特別賞の最高賞「特別功労賞(Lifetime Achievement Award」を授与したほか、Rising Star AwardをKoki,が受賞している。

「第18回アジア・フィルム・アワード」岡田将生・河合優実らプレゼンターで登場

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大規模で豪華なレッドカーペットの後に開催されたAFAの授賞式では、今もなお活躍を続け、2024年のTIFFのマスタークラスでも根強い人気を証明した香港の俳優・監督のサモ・ハン氏が審査委員長を務め、世界中の映画人により構成された審査員陣と投票メンバーを率いて決定した、アジア各国の監督、俳優、そしてスタッフ等受賞者が登壇。

ユース・アンバサダーの1人の岡田将生と河合優実(『ナミビアの砂漠』主演女優賞ノミネート)、AFAアンバサダーのディーン・フジオカと池松壮亮(『ぼくのお日さま』助演男優賞ノミネート)がそれぞれペアでプレゼンターを務めた他、Excellence in Asian Cinema Awardを受賞した韓国の俳優チャン・ドンゴンと中国の俳優タン・ウェイなど、アジア全域よりスターが集まり、国や地域、作品を超えて、互いを称えながら親交を深める華やかな式典となった。

アジア・フィルム・アワード(主催:アジア・フィルム・アワード・アカデミー)

2007年よりはじまったアジア映画を対象とした映画賞。東京国際映画祭は2013年より、香港国際映画祭、釜山国際映画祭と共にアジア・フィルム・アワード・アカデミーを創設し、アジアの映画業界と連携し、その年のアジアの映画人を表彰しスポットライトを当てることでアジア映画ファンの創出、世界へのアジア映画の振興、文化交流を図っている。(modelpress編集部)

役所広司コメント全文:特別功労賞(Lifetime Achievement Award受賞)

「大家好(ダージャーハオ)。昨年、『PERFECT DAYS』という映画で(主演男優)賞をいただきながら、この授賞式に参加出来なかったことを申し訳なく思っています。そして今年、この「特別功労賞」…。歴代の受賞者の方々のお名前を見ると、この賞の重みを感じます。この重みが励ましてくれます。残された俳優人生の中で、少しでもアジアの映画界に貢献できるように、頑張ります」

吉田大八監督コメント全文:最優秀監督賞

「アジア・フィルム・アワードの皆さん、どうもありがとうございます。皆さんが驚いているのと同じように、僕も驚いています。この映画は、僕が若い時から愛読していた、筒井康隆先生の小説を映画化するという幸運にまず恵まれて、それを信頼できるスタッフたち、素晴らしい俳優たちと一緒に創り上げるという監督としては最高に恵まれた体験でした。そしてそのうえで、こんな素晴らしい賞までいただいて、これ以上の喜びはありません。どうもありがとうございました」

栗原颯人コメント全文:最優秀新人俳優賞

「I’m so happy to be here. Thanks to the AFA. すべてのキャストの皆さん、すべてのスタッフの皆さんに感謝と愛を伝えたいです。本当にありがとうございます」

Koki,コメント全文:Rising Star Award(英語で挨拶:和訳)

今、胸が高鳴っています。まず初めに、このような意義深く忘れられない式典に参加させていただいたことに、アジア・フィルム・アワードへ心から感謝申し上げます。このRising Star Awardを受賞できたことは、私にとって本当に大きな意味があります。この賞は、私に大きな勇気と決意を与えてくれました。『牛首村』『TOUCH/タッチ』『トルネード(原題)/Tornado』そして『女神降臨』などの作品に関わったすべてのチーム、監督、共演者、プロデューサーの皆さんに心から感謝しています。これからも全力を尽くし、自分自身に挑戦し続け、この賞のように輝けるよう努力していきます。本当に光栄です。ありがとうございました」

ディーン・フジオカコメント全文:AFAアンバサダー(英語で挨拶:和訳)

「皆さん、ディーン・フジオカです。第18回アジア・フィルム・アワードのアンバサダーを務めています。今夜、この場に皆さんとご一緒できることを大変嬉しく思います。ここ香港は、私の映画製作への情熱に火をつけてくれた街です。再びこの愛すべき街に戻り、国や地域を越えて映画人が集う素晴らしいイベントに参加できることを心から感謝しています。会場には、私が出演した初めての映画の監督もいらっしゃり、お会いできて本当に嬉しいです。私の中での香港の印象は変わりません。今も変わらず活気に満ち、魅力あふれる街です。もし機会があれば、アイスレモンティーを飲みたいですね。香港で過ごした青春時代の思い出が蘇ります。ありがとうございます」

岡田将生コメント全文:ユース・アンバサダー

「皆さん、こんにちは。日本の俳優の岡田将生です。これまでの映画の道のりの中で、私は様々な役を演じてきました。そしてその中で、『ドライブ・マイ・カー』という映画で、このアジア・フィルム・アワードにノミネートされるという、光栄な機会にも恵まれました。映画に心から感謝し、全ての機会に感謝しています。これからも素晴らしい俳優になれるよう、努力してまいります。ありがとうございます」
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