高良健吾、“ピリついていた”10代からの変化を共演俳優が明かす「今じゃ問題になる」撮影現場も回顧<罪と悪>
2024.01.16 20:29
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俳優の高良健吾が16日、都内で開催された映画『罪と悪』完成披露舞台挨拶に、共演の大東駿介、石田卓也とともに登壇。高良が変化した一面が明らかになった。
高良健吾、20年前の自分と変わったこと
オリジナル脚本の本作は、20年間の沈黙を経て再会した、罪を背負った幼馴染3人の姿を描く。阪本春を演じた高良は、「一昨年なんですけど、とにかくみんなでこの作品であったり、自分たちに与えられた役っていうのを、とにかく必死に向き合って。答えが見つからないときは、この2人の顔を見て、何かをもらって」と回想。「なかなかそうやって、自分が困ったときや不安なときに目の前にいる人から何かをもらえて、しかもそこから答えを導き出すっていう経験は、なかなか無かったので。そういう経験をしながら作り上げていった現場っていうのは、なかなかないので。さっき監督も、みんな言っていたんですけど、ここに立てて、これから公開されていくっていうことに向けて、すごく感無量です。本当に嬉しいです」と思い入れが強い様子の本作の公開に対する喜びを語った。朝倉朔を演じた石田は、出会った当時からの高良の変化を聞かれると「優しくなりました」「見た目がすごくきりっとしているじゃないですか。ナイフみたいな感じで」「話し方とか聞いたら分かると思うんですけど、すごく優しくて。その優しさが増していましたね」と返答。吉田晃を演じた大東は「10代のとき、みんな3人ともですけど、ずっと怒ってましたよね」と振り返り、石田は「たぶんね、その時代の監督たちがすごかったから、それに負けないように僕たち頑張んなきゃいけなかったのよ」と言い、高良は「今じゃ問題になるやつ(笑)」と懐かしんでいた。
物語にちなんで、20年前の自分と変わったこと・変わっていないことを聞かれた高良は「共通していると思うんですけど、変わらない部分って言ったら、みんな未だに現場に慣れずに緊張していましたよね。それはありました。現場で3人で芝居するときも、みんな全然小慣れていないというか」と返答。「みんな未だに緊張して、ドキドキしながら、ずっとそわそわしながら本番前に待っているのとか見ていると、『うわあ、好き~』みたいな。『まだみんなそうですよね』って」「みんな変わらず現場に対して緊張感があって。それはどこの現場でもですよね?」と語った。
これに大東は「そういうのを、昔よりちゃんと表現できる・発散できるようになっているんじゃないかなと思います。10代の頃より。そういう姿勢が、経た姿勢っていうのが、言葉なく信頼につながったこの撮影やったかなって。安心するんですよね。一緒に芝居していると」とコメント。高良は「安心する。自分が迷ったときに、2人を見れば何か見つかるっていう感じですよね」と強い信頼を明かした。
大東は高良の変化について「同じ時代を生きたと言いつつ、高良くんって本当に10代の頃から強く光を放ってたというか。自分で自分を研ぎ澄ましている怖さがあったっていう」「10代のときから異質な輝きを放ってたので。それは未だにそうだなと思うし。でもあの時よりも、もっと落ち着いて、落ち着いて。僕もそういう風に一緒に見れるようになったんかもしれないですけど」と考えを明かしていた。
最後に改めて本作への思いを聞かれた高良は「楽しいとか面白い、笑えるような部分っていうのは少ないかもしれませんが、それぞれにとっての罪であったり悪であったり正義であったり、そういう普段考えるとカロリーが高いようなそういうことも、この映画を観ることによって、今一度考えてみるというか。考える時間を持ってしまうというか。それは新しい自分の価値観に触れる、そういう瞬間でもあると思うんです」とコメント。「なので、安心感とかは与えることはできませんが、自分の中の新しい自分に出会えるような映画になっていたら嬉しいなと思っています。そして個人的には、この4人でこの舞台に立てたことと、10代のときから一緒に過ごしてきた、同じ時代を過ごしてきたこの3人でやれたものっていうのを皆様に観てもらえるのは、本当に幸せです」と笑顔を見せた。(modelpress編集部)
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