松坂桃李へ「VIVANT」いじり

本作は、日本テレビ系列で2016年4月期に放送された連続ドラマ『ゆとりですがなにか』の映画化。野心がない・競争意識がない・協調性がないと揶揄される「ゆとり世代」と社会に括られた坂間正和（岡田）、山路一豊（松坂）、道上まりぶ（柳楽）のアラサー男子3人が、30代半ばを迎えそれぞれの岐路に立たされる姿を描く。この日は、脚本の宮藤官九郎、水田伸生監督も出席していた。

宮藤が、岡田と松坂と柳楽の3人が再び『ゆとりですがなにか』で組みたいと語っていたことを振り返る中で、水田が松坂について「別班だから」と「VIVANT」での松坂の役柄に絡めていじり、松坂は「違う局（笑）」とツッコミ。これに岡田は「敵か味方か！味方か敵か！」と笑顔で同ドラマのキャッチコピーを口にし、松坂は「ありがとう（笑）」と返していた。

岡田将生「ゆとりですがなにか」チームは家族

本作のチームにどんな思いがあるか問われた岡田は「この言葉はたぶん、間違ってはいないと思うんですけど、本当に家族みたいな感じで。今回久々に皆さんと集まりまして。スタッフの方々にも『なんでもできるようになんでも準備しているから、いろんな芝居をできるよ』って声をかけてくださるスタッフの方がいたり。事前にキャストの皆さんと『映画が始まります。よろしくお願いします』という連絡を取ったり」と述懐。

「集まることが楽しいだけじゃなく、皆さんストイックに面白いモノを、いいモノを作ろうという感覚で集まっているのが、それがいい方向に向かっているメンバーだったので。会うと安心しますし相談もしますし。ずっとそばにいてほしいなというチームなので、僕は家族という言葉にしました」と語った。

松坂は「7年前の衣装がそのまんま残っているんですよね。それが本当にすごくて。いま岡田さんがおっしゃいましたけども、皆さんがストイックで、いつでもどういう球が来ても大丈夫だからという万全な体制を常に取ってくださっている状態というか。だからこちらも安心して飛び込むことができるみたいな。すごいなと改めて思いまして。今回の衣装合わせでも、7年前の衣装を着れているんだっていう。そしてみんな着ているし違和感ないし、それもすごいなと思うんです」とコメント。

「スペシャルの時も今回の映画の時もそうだったんですけど、そういう万全な体制があるからこそ、妙な安心感というか。お風呂に浸かっている感じの温かさみたいな（笑）。『あ～』って。すいません、ちょっと間違えました（笑）。でもそれくらい安心するんですよね。この現場に入ると。それだけたくさん頼もしい人たちが自分の周りにいるっていうのが、本当に心強いですね」と思いを明かした。

柳楽は「ドラマから同じチーム。スタッフさんもキャストも。数年前も一緒に作品を作っている家族のような、仲間のような感覚」「そこに安心感をすごく感じるんですけど、みんながそれぞれ目的に向かって、より成長して再会し合えているっていうのが、本当に貴重な座組に参加できているなって改めて感じますし。相談を腹からし合えるっていうのも、本当にありがたい関係だなっていう風に。そこに行きつきます」と語っていた。

松坂桃李、岡田将生＆柳楽優弥にライバル意識？

岡田や柳楽にライバル意識があるのか問われた松坂は「意識していました」と語るも、岡田は「僕は友達だと思ってた（笑）」と発言。いじられて「ごめんなさい」と笑った岡田は「ライバルなんだけど、本当に友達」「刺激させられる俳優になりたいし、友人でありたいっていうのはもちろんあるので」と語った。

また岡田は「松坂桃李さんが『岡田将生はライバルだ』みたいなことを、記事で見たんですよ。それを見て『ああ、そっか。ライバルって言った方がいいんだ』って。そうそうそう。本当にライバルですよ」と松坂や柳楽に対する思いを明かした。

同じ質問に松坂は「（2人のことを）友だと思っているし、ライバルというか」としたうえで「7年前にやって、スペシャルもやって、今回の映画もやって、戦友みたいな感覚でもいるし。本当に気になる2人ですね。ずーっと。たぶんそれは変わらないだろうなとも思うし。それは仕事もプライベートでも、どんなことしているのかな？とかって気になる2人のような。そういう存在ですね」と語り、柳楽は「僕もそう思います」と頷いて「刺激的な仲間だなあって感じます」と頬を緩めていた。

岡田将生・松坂桃李・柳楽優弥の共通点は？

その後の質疑応答で、3人に共通点があるか問われた松坂は「良い言い方をすると気遣いなんですけど」としたうえで「例えば、ご飯に行く約束をします。日にちが決まらない。気遣い過ぎて。場所も決まらない。気遣い過ぎて」「気遣い過ぎて、何も決まらない（笑）」と発言。

岡田はその場に安藤サクラがいると日程や場所などを聞いてまとめてくれると補足し「そんな3人です」と笑っていた。（modelpress編集部）