鈴鹿央士、現場に毎日一番乗り 監督の暴露に照れ「恥ずかしいです」<ロストケア>
2023.02.02 23:58
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映画「ロストケア」(3月24日公開)の完成披露舞台挨拶が2日、都内で行われ、主演の松山ケンイチ、共演の長澤まさみ、鈴鹿央士、戸田菜穂、加藤菜津、メガホンをとった前田哲監督、原作者の葉真中顕氏が登壇した。鈴鹿の撮影中の秘話が明かされた。
松山ケンイチ主演「ロストケア」
日本では65歳以上の高齢者が人口の3割近くを占め、介護をめぐる事件はあとを絶たない。この問題に鋭く切り込んだ葉真中顕の第16回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作を前田監督が映画化。社会に絶望し自らの信念に従って犯行を重ねる、介護士でありながら42人を殺めた殺人犯・斯波宗典(松山)と、法の名のもとに斯波を追い詰める検事・大友秀美(長澤)の、互いの正義をかけた緊迫のバトルが繰り広げられる。長澤まさみ、松山ケンイチに感謝
観客からの質問に登壇者が答える企画にて、斯波と大友が対峙するシーンが心に残っているという観客から、松山と長澤は現場ではどんな感じだったのか質問が飛ぶと、長澤は「大友がルールに沿った正義感というものを斯波にぶつけていかないといけないんですけど、斯波の言うことは正しいことだったりもするので、そこに自分の感情が出てきて大友は揺れ動いて斯波に飲み込まれそうになるんですけど、その感情の変化みたいなものを演じるのはすごく難しそうだなと思っていて、こういうのは相手が重要だったりするし、相手への信頼感みたいなものが重要なんですね」と口を開く。「そこで松山さんとは初めての共演だったんですけど、斯波を松山さんが演じると聞いたときから安心感というか、一緒に進んでいける感情があって、お仕事をしたことがなかったんですけど私もいち視聴者として松山さんの作品を見てきていますし、どういう俳優かというのも自分なりに感じているものがあったので、きっと大丈夫だと思いました」と回顧した。
続けて、「(現場で)喋らなければいいなとふと思って、会話をせずに、相手のことを知らずに、気を使わずに向き合えたら幸せだなと思って現場に行ったら、松山さんも同じように思っていたようで、お互いに言葉にすることはなかったんですけど、映画のメッセージとか伝えたいことはセリフや言葉にしないと伝わらないことがたくさんあるんですけど、俳優業って言葉にしなくても伝わるものが現場にあって、それが化学変化だったり、お互いのぶつかり合いだったりして、そのときにしか生まれない生のものというのがあるんですよね。それを現場で日々積み重ねていくことができたので、とてもいい時間だなと思ったし、大友を演じる上で松山さんがいないと演じることができなかったんだなとつくづく思いました」と感謝した。
鈴鹿央士、現場に毎日一番乗りして役作りしていた
同じ質問に、松山は「僕もまあちゃん(長澤)と一緒です」と答えて会場を沸かせ、「央士くんに聞きたいですね。(役柄的に)僕ら2人を客観的に見ている央士くんに。どうなんだ?」と鈴鹿に話を振り、長澤からも「頑張れ!」と背中を押された鈴鹿は「今日見てくださった方々と同じでお2人のお芝居をずっと見ていて、お芝居をしなきゃいけないんですけど、パソコンを打つの(芝居)を忘れちゃったんですよ。本当に見入っちゃって、圧倒されて、“自分もっと頑張れよ”って毎日思っていました」と振り返ると、前田監督から「央士くんは頑張っていました。誰よりも最初に現場に来て役を作っていました。僕は見ていましたよ」と声が飛び、鈴鹿は「恥ずかしいです…」と嬉しそうに微笑んだ。続けて、鈴鹿は「控え室に3つ椅子があったんですけど、松山さんはあまりその部屋にはいらっしゃらなくて、入ったときもずっと本を読まれていて、逆に僕が長澤さんに聞きたいことがたくさんあって喋りかけてしまったのは今、謝ってもいいでしょうか。すいませんでした」と申し訳なさそうに長澤を見つめる。
すると長澤は「それは大丈夫!部下だし信頼感が重要だからね。雑談も必要」と優しく話しかけた。さらに松山は「ほかに何かある?もうない?」と鈴鹿を問い詰めたが、イベント終了時間になってしまい、MCからストップがかかった。(modelpress編集部)
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