木村拓哉が放つ“殺気” 綾瀬はるから共演者が明かす「怖くて誰も近寄れない」<レジェンド&バタフライ>
2023.01.12 21:04
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俳優の木村拓哉と綾瀬はるからが12日、都内で開催された映画『レジェンド&バタフライ』(1月27日公開)ジャパンプレミアに出席。綾瀬ら共演者が、木村について明かした。
木村拓哉が放つ“殺気” 綾瀬はるから共演者が明かす
本作は、織田信長(木村)とその正室・濃姫(綾瀬)がともに歩む激動の人生をかつてないスケールで描く。木村と綾瀬はレッドカーペット上で見つめ合う一幕もあり、登場から会場を大いに盛り上げた。この日は共演した宮沢氷魚、市川染五郎、音尾琢真、伊藤英明、中谷美紀、そして大友啓史監督も出席していた。完成した作品の印象を聞かれた綾瀬は「見たことのない織田信長と、そしてその陰というか横には、濃姫っていうああいう強い女性がいたからこそ、信長が信長としていたんだなっていうのを感じました」と二人の関係性に対する考えを明かしていた。
濃姫の筆頭侍女・各務野を演じた中谷は、木村を相撲の横綱に喩えて「殺気が、アドレナリンが殿から噴出されていて。普段は楽しい方なんですが、現場に入ると怖くて誰も近寄れない。血なまぐさい香りが本当に漂ってくるんです。戦の香りしていたよね?」と振り返り、これに綾瀬も「はい。すごくしました」と笑顔。中谷は「この綾瀬はるかさんですら『殿が怖い』って言うくらい、本当に殺気立っていらして。まさに信長が降臨していたという感じでした」と絶賛した。
また中谷は「伊藤さんのことをちょっと茶化すわけではないんですが、伊藤さんはチャンバラがお上手なので、現場でずっとエキストラさんたちとチャンバラをなさっているんですよ。振り回しているんですよ。それがすごく上手なんです。見惚れてしまうくらい」と述懐。
続けて「ところが、殿は一切刀を、鞘から抜くことをなさらなかったんです。『殿はああいうことはなさらないんですか?』『これを抜くことの重みがわかっている人間はあんなことはしない』」と木村とのやり取りを明かし、伊藤は思わずマイクを落として絶句。中谷は「公衆の面前で本当にごめんなさい伊藤さん!」とフォローしたが、濃姫の侍従・福富平太郎貞家を演じた伊藤はショックを隠せない様子だった。
森蘭丸を演じた市川が、蘭丸が信長に押し倒されるシーンを最初に撮影したことに言及すると、木村は「染の方から『押し倒される』っていうワードが挙がった時に、中には『そういうシーンがあるのかな?』っていう風に想像を膨らませた皆さんがいらっしゃるかもしれませんが、いろいろ諸説でね。身分が高い人は男色も行っていたということも伝えられていますけども」と発言。
そして「初共演とはいえ、何か自分の中では繋がりを感じさせてもらったうえで、信長と蘭丸という関係性を築くことができたんじゃないかなという風に思っていますし、とにかく作品をこの後皆さんに見ていただければ、今このステージ上で出演者が口にしていることがすべて理解できると思いますので、ぜひ早くスタートを切ってほしいなという気持ちでいっぱいなんですけども(笑)」と上映を待ちきれない様子だった。
女性の目線から見た本作の魅力を問われた綾瀬は「どんな人も一人では生きられず、様々な人に支えられて・支えて、世の中が成り立っているということで。信長には信長を支えている濃姫がいて。濃姫もきっと支えられていてっていう。誰かを、大事に思う存在がいれば、人はとても強くなったり、そのために頑張れたり、自分でも想像できないパワーが発揮できたりっていう。普遍的な愛っていうのは、いつの時代も変わらずあるのかなと思いました」と語った。
木村拓哉、綾瀬はるかを絶賛
現存する資料が少ない濃姫役について、綾瀬は「とにかく、女性でありながら、姫でありながら男勝りで。そして武道や芸事、茶道、なににしても長けている、とても聡明な女性なので。『木村さん演じる織田信長様に負けないくらいの強いパワーで立ち向かわなければいけない』と思って臨みました」と述懐。そんな綾瀬を木村は「濃姫に関する記述というのは、資料っていうのはすごく数少ない中で、作品の中で濃姫という存在を構築していかなければいけない。その作業の中でベースになってくれているのが綾瀬はるかさんだったので」としたうえで「現場のスタッフを含め、その空間全てを含んだ状態で、すぐに濃姫という具現的な存在が撮影所にいてくれたので。すごく組み立てやすかった」と絶賛した。
また木村は「大友監督は、目の前で何が起きるのかっていうのを、常に僕ら出演者のやりたいことをとりあえずまずは見てくださるので。自分たちの間で起きること、生まれた感情っていうものを、監督が本当に一粒残らずカメラに収めてくださったなっていう印象がすごくあります」と大友組の撮影を振り返っていた。(modelpress編集部)
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