(左上から時計回りに)小日向文世、生見愛瑠、角野卓造、窪田正孝 (C)2023映画「湯道」製作委員会

生見愛瑠・窪田正孝ら、生田斗真主演「湯道」第3弾キャスト解禁 本編も初公開

2022.09.05 05:00

俳優の生田斗真が主演を務める映画『湯道』(2023年2月23日公開)の第3弾キャストが解禁され、小日向文世角野卓造生見愛瑠窪田正孝の出演が決定。併せて、本編が初公開された。

  

生田斗真主演「湯道」

第81回米アカデミー賞外国語映画賞をはじめ、国内外問わず数々の賞を総なめにした『おくりびと』(08)の脚本を手掛け、ご当地キャラクターブームを牽引した「くまモン」の生みの親でもある、まさに企画のプロフェッショナル・小山薫堂。その小山が2015年に提唱し、日本の文化「お風呂」について精神や様式を突き詰める新たな道・「湯道」が、構想約7年の歳月を経て、完全オリジナル脚本で映画化。メガホンを取ったのは『HERO』『マスカレード』シリーズを手掛け群像劇を得意とする鈴木雅之。“お湯”を愛する全ての人々へ、心も身体もシットリ感動、ホッコリ幸せな気分に整う、お風呂エンタメが誕生する。

主演の生田が、実家の銭湯「まるきん温泉」から飛び出すも、うだつが上がらず実家に舞い戻ってきた三浦史朗役を、濱田岳がそんな兄と犬猿の仲である弟の三浦悟朗役を、橋本環奈が「まるきん温泉」で働く、常連客からも愛される看板娘・秋山いづみ役を演じる。

さらに先日、銭湯に通う一癖も二癖もある常連客として、戸田恵子、寺島進、厚切りジェイソン、浅野和之、笹野高史、吉行和子、ウエンツ瑛士、朝日奈央、吉田鋼太郎、夏木マリ、柄本明が出演することが決定。豪華キャスト陣が勢ぞろいし、銭湯に集合する。

生見愛瑠・窪田正孝ら、第3弾キャスト4人解禁

今回解禁となったのは、440年十六代続く家元の下、「入浴、お風呂について深く顧みる」精神を継承する場である「湯道会館」。そして「湯道」に魅せられた人々。小山の提唱する「湯道」が、古来より続く日本の伝統として映画に登場する。

「お風呂」が唯一の趣味で、「湯道会館」にて湯の作法と素晴らしさを学ぶ定年間近の郵便局員・横山正役には、『HERO』『マスカレード』『コンフィデンスマンJP』などのヒットシリーズでおなじみの小日向。妻と娘2人の女系家族の中、肩身の狭い想いをしながらも、退職金で自宅に檜風呂を作りたいと夢見る横山を哀愁漂わせながら魅力的に演じる。

そんな横山の退職金で自らの卒業旅行を計画する横山家の次女・舞香役に生見。そして、「湯道」第十六代の家元・二之湯薫明役には名バイプレイヤーの角野が、威厳とユーモアたっぷりに演じた。さらに家元・薫明の内弟子・梶斎秋役には、窪田が出演。慎ましくも精悍な表情の浴衣姿から身体を張った入浴姿まで、まさに魅力全開に演じる。

「湯」を通して人生の豊かさやそこに向かう精神を説き、作法を受け継いでいく場である「湯道会館」。この登場人物たちの物語にも注目だ。

「湯道会館」豪華セットが京都の松竹撮影所に出現

「湯道会館」セット写真 (C)2023映画「湯道」製作委員会
映画化発表の際、史朗と悟朗の銭湯「まるきん温泉」が、京都松竹撮影所内に本物さながら190坪を越える広さで制作されたことも話題に。しかし、それは「まるきん温泉」だけにとどまらない。角野演じる薫明が、弟子たちに湯の道を説く「湯道会館」のセットも150坪のスタジオ内に誕生。

色づいた紅葉の庭、その紅葉が美しく反射した檜の湯舟…洗練された湯道具に、壁には「湯道」の根幹にある精神、湯は心を温めるためにある事を意味する「湯道温心」の掛け軸が。茶道や華道にも通じる、日本の和の文化が凝縮されたかのような「湯道会館」のセットとなっている。

本編初公開「お風呂」にどっぷり浸かれる特報が完成


まさに国民的音源でもある、お風呂が沸いたときの“あの音楽”で始まる特報映像もこの度解禁。「熱っ!」と湯舟から真っ赤な裸で飛び出したかと思えば、兄弟喧嘩を始める史朗と悟朗。銭湯「まるきん温泉」の開店準備をする看板娘・いづみに、自宅の風呂で涙する横山、ワイングラスで湯を汲む温泉評論家・太田(吉田)。

そして、湯舟にしっかり浸かる湯道家元の内弟子・梶など、湯を愛する一癖も二癖もある登場人物たちの日常がコミカルに描かれる。さらに、温泉と言えばお馴染みの湯に浸かっている猿の姿に、全身泡まみれの厚切りジェイソン演じるアドリアンの姿も?

銭湯、温泉、五右衛門風呂…と様々なお風呂も登場し、この特報だけでも“湯”に漬かりたくなる。そんな『湯道』にどっぷり浸かれる特報映像が完成した。(modelpress編集部)

第3弾キャスト役紹介

・小日向文世(横山正役)

定年間近の郵便局員。「お風呂」という唯一の趣味が高じて、湯道会館で家元から「湯」の作法と素晴らしさを学ぶ。退職金で自宅に檜風呂を作ることが夢。

・角野卓造(二之湯薫明役)

440年以上の歴史を持つ「湯道」の家元。湯を通して、人生の豊かさや、そこに向かう精神を説く。

・生見愛瑠(横山舞香役)

横山の次女。母親と姉と一緒に横山の退職金の使い道を考えている。

・窪田正孝(梶斎秋役)

湯道の家元・薫明の内弟子。体調を崩した家元に代わり、弟子たちに湯の道を教える。

「湯道」ストーリー

亡き父が遺した実家の銭湯「まるきん温泉」に突然戻ってきた建築家の三浦史朗(生田斗真)。帰省の理由は店を切り盛りする弟の悟朗(濱田岳)に、古びた銭湯を畳んでマンションに建て替えることを伝えるためだった。実家を飛び出し都会で自由気ままに生きる史朗に反発し、冷たい態度をとる悟朗。一方、「入浴、お風呂について深く顧みる」という「湯道」に魅せられた定年間近の郵便局員・横山(小日向文世)は、日々、湯道会館で家元から湯を学び、定年後は退職金で「家のお風呂を檜風呂にする」という夢を抱いているが、家族には言い出せずにいた。

そんなある日、ボイラー室でボヤ騒ぎが起き、巻き込まれた悟朗が入院することに。銭湯で働いているいづみ(橋本環奈)の助言もあり、史朗は弟の代わりに仕方なく「まるきん温泉」の店主として数日間を過ごす。いつもと変わらず暖簾をくぐる常連客、夫婦や親子。分け隔てなく一人一人に訪れる笑いと幸せのドラマ。そこには自宅のお風呂が工事中の横山の姿も。不慣れながらも湯を沸かし、そこで様々な人間模様を目の当たりにした史朗の中で徐々に凝り固まった何かが解されていくのであった……。
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