佐藤健×新田真剣佑「るろうに剣心」撮影で見せた“歴史に残る闘い” 大友啓史監督「佐藤健は確実に次の段階にいっている」
2021.04.19 08:00
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佐藤健主演「るろうに剣心」シリーズ最終章となる「るろうに剣心 最終章 The Final」が、4月23日に公開される。佐藤が10年に渡り魂を注いだ主人公・緋村剣心が最後に対峙するのは、新田真剣佑演じる最恐の敵・雪代縁。モデルプレスは2019年3月、都内某所にて行われた2人のクライマックスシーンの撮影現場を取材した。
原作のエピソードとなる「人誅編」を題材に、縁との戦いを描く本作。縁は中国大陸の裏社会を牛耳る謎の武器商人であり、武器や軍艦を送り込み志々雄真実を操っていた男。剣心に強烈な恨みを持ち、剣心だけでなく剣心と関わるものすべて、そして剣心が作り上げた新時代をも破壊するために、「人誅」を仕掛けてくる。
闘いの舞台となる縁のアジトに着物姿の剣心・佐藤と、ダークな雰囲気を纏った縁・新田が姿を見せると現場も一気に緊張感に包まれる。まず2人がセットに姿を見せた瞬間に驚かせられたのは、新田の鍛え上げられた体。撮影の合間にもセット裏で入念に準備を行う新田の姿があり、シリーズを手掛ける小岩井宏悦プロデューサーも「7ヶ月に渡る撮影の中、体をしっかりと作って維持しているのはすごいこと。ハリウッドの役者のようです。剣心と縁の対決は歴史に残るシーンになるんじゃないかと期待している」と語る。
その大きな体から繰り出されるダイナミックなアクションは瞬きする間もないほどの迫力で、豪快にセットを破壊し、剣心を吹き飛ばす。”最恐の敵”と呼ぶにふさわしい縁をつくりあげていた。大友啓史監督は、新田のアクションについて「動きが大きく、正確でパワフル。すごく魅力的ですね。身体も作りこんできたし、彼なりに考えた縁のキャラクターを通して、すべてのプランを携え現場に臨んでいる。立ち回りにも彼のまっすぐさが表れていて。澄み切った剣を感じて気持ち良かったですね」と称賛する。
大友監督はこのクライマックスシーンのテーマを「ダイナミックに肉体がぶつかりあうなかで、濃密な感情がほとばしるようなアクションにしたかった。縁はラスボスではあるけれど、剣心にとっては倒すべき相手ではない、最も戦いたくない相手。剣心は贖罪の念とともに縁を受け止めていく。そういった剣心の心の葛藤が見え隠れするよう、ラストシーンを設計しました」と語る。
監督が目指した“感情が見えるアクション”には佐藤の意見も大きく反映されているといい、「佐藤健くんとは現場でも、時間の許すギリギリまでやりとりを重ねましたね。こういうことが言いたい、こう動きたいというアイディアをもらい、お互いの解釈を受け止めた上で、多くの人にとって、圧倒的にその記憶に焼き付けられるような闘いにしたいと思いながら作り上げていきました」と明かした。その言葉どおり、リハーサルから本番まで、カットごとに監督と意見を交わし合う佐藤の姿が印象的だった。
さらに大友監督は、佐藤のアクションについて「シリーズが始まった頃は、初めてですから本当にできるんだろうかと。健くんも振りを覚えていくというスタンスが強かったかもしれないけれど、10年の中で、アクションの全体の構成を見ながら、こういう感情ならこういった展開のアクションになるんじゃないか、というアイディアの出し合いをしっかりやるようになった。成熟した、もっと上を求めていたいという気持ちがそこにあって、アクションに感情をのせるにはどうしたらいいかというディスカッションを重ねている。確実に次の段階にいっていると思います」と語る。
アクションに限らず、佐藤の作品にかける並々ならぬ情熱が現場を包みこんでおり、大友監督も「”剣心であり続ける”こと。佐藤健はただひたすら、その一点に一途に取り組んでいる。そういう主役がいるとすごく強いですよね。彼の心に潜む内なる剣心が発する言葉やアイディアには、力強い説得力が生まれてくる。佐藤健が演じる剣心を中心に回っている、という感じが前作よりも強くなっているし、それが強い原動力になって、今回の最終章ができたんじゃないかなと思う」と佐藤への絶大な信頼をのぞかせていた。(modelpress編集部)
剣心×縁の死闘 クライマックスシーンの撮影現場
この日行われたのは剣心と縁が1対1で対峙するアクションシーンの撮影。物語のクライマックスとなる重要なシーンだ。闘いの舞台となる縁のアジトに着物姿の剣心・佐藤と、ダークな雰囲気を纏った縁・新田が姿を見せると現場も一気に緊張感に包まれる。まず2人がセットに姿を見せた瞬間に驚かせられたのは、新田の鍛え上げられた体。撮影の合間にもセット裏で入念に準備を行う新田の姿があり、シリーズを手掛ける小岩井宏悦プロデューサーも「7ヶ月に渡る撮影の中、体をしっかりと作って維持しているのはすごいこと。ハリウッドの役者のようです。剣心と縁の対決は歴史に残るシーンになるんじゃないかと期待している」と語る。
その大きな体から繰り出されるダイナミックなアクションは瞬きする間もないほどの迫力で、豪快にセットを破壊し、剣心を吹き飛ばす。”最恐の敵”と呼ぶにふさわしい縁をつくりあげていた。大友啓史監督は、新田のアクションについて「動きが大きく、正確でパワフル。すごく魅力的ですね。身体も作りこんできたし、彼なりに考えた縁のキャラクターを通して、すべてのプランを携え現場に臨んでいる。立ち回りにも彼のまっすぐさが表れていて。澄み切った剣を感じて気持ち良かったですね」と称賛する。
佐藤健は「確実に次の段階にいっている」大友監督が寄せる絶大な信頼
そんな縁と対峙する剣心には、これまでの敵との闘いとは異なる特別な感情がある。雪代縁の姉・雪代巴(有村架純)はかつての剣心の妻であり、剣心の手によって斬殺されてしまった女性。姉を手に掛けた剣心への復讐のため現れた縁の思いを全て受け止め、剣心は闘いへとのぞむ。大友監督はこのクライマックスシーンのテーマを「ダイナミックに肉体がぶつかりあうなかで、濃密な感情がほとばしるようなアクションにしたかった。縁はラスボスではあるけれど、剣心にとっては倒すべき相手ではない、最も戦いたくない相手。剣心は贖罪の念とともに縁を受け止めていく。そういった剣心の心の葛藤が見え隠れするよう、ラストシーンを設計しました」と語る。
監督が目指した“感情が見えるアクション”には佐藤の意見も大きく反映されているといい、「佐藤健くんとは現場でも、時間の許すギリギリまでやりとりを重ねましたね。こういうことが言いたい、こう動きたいというアイディアをもらい、お互いの解釈を受け止めた上で、多くの人にとって、圧倒的にその記憶に焼き付けられるような闘いにしたいと思いながら作り上げていきました」と明かした。その言葉どおり、リハーサルから本番まで、カットごとに監督と意見を交わし合う佐藤の姿が印象的だった。
さらに大友監督は、佐藤のアクションについて「シリーズが始まった頃は、初めてですから本当にできるんだろうかと。健くんも振りを覚えていくというスタンスが強かったかもしれないけれど、10年の中で、アクションの全体の構成を見ながら、こういう感情ならこういった展開のアクションになるんじゃないか、というアイディアの出し合いをしっかりやるようになった。成熟した、もっと上を求めていたいという気持ちがそこにあって、アクションに感情をのせるにはどうしたらいいかというディスカッションを重ねている。確実に次の段階にいっていると思います」と語る。
アクションに限らず、佐藤の作品にかける並々ならぬ情熱が現場を包みこんでおり、大友監督も「”剣心であり続ける”こと。佐藤健はただひたすら、その一点に一途に取り組んでいる。そういう主役がいるとすごく強いですよね。彼の心に潜む内なる剣心が発する言葉やアイディアには、力強い説得力が生まれてくる。佐藤健が演じる剣心を中心に回っている、という感じが前作よりも強くなっているし、それが強い原動力になって、今回の最終章ができたんじゃないかなと思う」と佐藤への絶大な信頼をのぞかせていた。(modelpress編集部)
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