菅田将暉(C)モデルプレス

菅田将暉「キネマの神様」完成に感慨 W主演予定だった志村けんさん1周忌に会見

2021.03.29 14:11

昨年3月29日に新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった志村けんさんが主演予定だった映画『キネマの神様』(8月6日公開)の完成報告会見が、志村さんの1周忌となる29日に都内で行われ、主演の菅田将暉をはじめ、永野芽郁、野田洋次郎、寺島しのぶ、小林稔侍、宮本信子、山田洋次監督が登壇した。

  
松竹の前身となる松竹キネマ合名社の設立、そして数々の名作を創り出した蒲田撮影所の開所を迎えた1920年から、日本映画史を飾る傑作、ヒット作の製作、配給、興行を続け、2020年松竹映画は100周年を迎えた。同作は、そんな松竹映画100周年を記念した作品となる。原作はこれまで数々の文学賞を受賞してきた人気小説家・原田マハ氏による「キネマの神様」。

(前列左から)山田洋次監督、宮本信子、菅田将暉、永野芽郁(後列左から)寺島しのぶ、小林稔侍、野田洋次郎(C)モデルプレス
2020年3月1日のクランクイン以降、菅田とW主演予定だった志村さんの突然の逝去、緊急事態宣言による撮影の長期中断、そして二度の公開延期を経ていよいよ8月6日に公開となる。志村さんの代役は俳優の沢田研二が務めた。主人公は沢田演じる無類のギャンブル好きのゴウで、若き日のゴウを菅田が演じ、二人一役で主役を担当した。

山田洋次監督「キネマの神様」への思い

山田洋次監督(C)モデルプレス
山田監督は「こんなに長い期間をかけて撮影したのは、僕の長い人生の中でも初めてです」といい、「何と言っても、準備がどんどん進んで本読みまでした後で主役が亡くなるという、こんなことは僕も体験したことがなかった。非常に混乱したというか、こういう時はどうすればいいのか、その時のことを今でも思い出します」と志村さんが亡くなった当時を回顧。

「いろいろな経緯があって、いろいろな考え方をして、沢田研二さんに代わりをやってもらうことでどうなるか不安もあったけど、志村けんさんで考えていたものとはまったく違う別の魅力、ダメなお父さんを演じてくれて、今はホッとしています。そんな大事件があった映画だったなと、今しみじみ思います」と沢田に感謝しながら振り返った。

菅田将暉「完成したと言えることが一番の喜び」

菅田将暉(C)モデルプレス
試写を観たという菅田は「僕が演じていた時には想定していない出来事。沢田さんがものすごくパワフルで、多分僕より動き回ってるんじゃないかなってくらい大暴れしていてすごくチャーミングでした。ダメなんだけど色気があって、人が集まっちゃう。すごく魅力的なゴウだなと思いました」と沢田の印象を紹介。

そして「本来であれば、ということがいろいろありましたが、『完成しました』と言えることが一番の喜びなのかなと思いました。現場ではなかなか会うことができなかった皆さんと今日こうしてお会いできたこともすごく嬉しかったです。いろいろなことがありすぎて、思い入れがありすぎてもうひと回しくらいトークしたいんですけど、本当にたくさんのメッセージが詰まっている、映画館で観るべき映画になっていますので、どうかよろしくお願いします」と力強く伝えた。

山田洋次監督を支えながら立ち去る菅田将暉(C)モデルプレス
深々とお辞儀をして降壇した菅田将暉(C)モデルプレス
また、沢田は志村さんの代わりとしての出演で、あくまでも映画本編への出演のみが自身の役目であるという考えのもと、松竹とも当初より合意していたため、本イベントを含む宣伝活動の予定はないという。そしてこの日登壇予定だった北川景子は、急遽体調不良のため大事をとって欠席となった。(modelpress編集部)

(前列左から)山田洋次監督、宮本信子、菅田将暉、永野芽郁(後列左から)寺島しのぶ、小林稔侍、野田洋次郎(C)モデルプレス
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