石田ゆり子は「天然記念物みたいな人」 夫役・堤真一の評価に「自分でもヤバいなって思うくらい…」<望み>
2020.09.27 20:35
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映画「望み」(10月9日公開)舞台挨拶中継付き完成披露試写会が27日、都内で行われ、主演の堤真一、共演の石田ゆり子、岡田健史、メガホンをとった堤幸彦監督が登壇。堤が石田の天然ぶりを明かした。
堤真一、石田ゆり子は「天然記念物」
今回、夫婦役を演じた堤と石田は、もし本当の夫婦だったらお互いに望むことはあるか質問されると、堤は「何にもないです」と言いつつも、「多分、1日2・3回は面白いことをやってくれると思うので、それだけは期待しています。ちょっとトンチンカンなところがあるので」とニッコリ。これに石田は「何にもないなんてウソです。私、よく撮影中に堤さんに『本当に手順を覚えない人だね』って言われ続けていたので、ちゃんとやってくれって内心思っていると思います」と心の内を明かすと、堤は「こんな人いるんだと思って。作業をしながらセリフを言うときに、(テストを)何回かやっても1から覚えていないんですよ。こんな人いるんだなって。天然記念物みたい人です」と表現。石田は「私、そういうのを覚える能力がなくて、自分でもヤバいなって思うくらい忘れてしまうんですよね…。洗濯物をたたみながら喋るシーンがあるんですけど、あのシーンは大変でしたね」と遠くを見つめた。
一方、堤に望むことについて石田は「堤さんは楽しそうに薪ストーブの話をしていたので、もう薪ストーブの話をしないでいただきたいと言うのが私の願いです。3日にいっぺんくらいで」とお願いつつ、「冗談です(笑)。私が何をやっても全部受け止めてくださる方なので、私は好きなようにさせていただいて、本当に感謝しています」と頭を下げた。
今、1つだけ望みが叶うとしたら…
今1つだけ望みが叶うとしたら、どんなことを望むか尋ねられると、堤は「早く家に帰りたい」と即答し、「上の子がまだ起きている時間なので、変えれば会えるかもしれないので」と父の顔をチラリ。石田は「早くコロナが収まって、海外に普通に行けたり、海外の方が日本に普通に来られる日が早く来ないかなって思います」と願い、同じくコロナ収束を願う岡田は「この時代がきたおかげで、世界中の誰しもが家族のありがたみとか、家族の存在がどういうものか突きつけられたと思いますし、そんな時代に『望み』という作品を出す意味があるなと思うので、少しでもこの世の中の救いになる作品になってくれたら嬉しいなと思います」と熱いコメント。これに堤監督は「すごく真面目な人なんだね」と目を丸くした。
映画「望み」
本作は、累計発行部数20万部超えの同名サスペンス小説を堤監督にとって映画化。一級建築士の石川一登(堤)は、自らデザインした優雅な邸宅で、妻・貴代美(石田)や子供たちと幸せな毎日を送っていた。その日常は、ある日突然一変する。高校生の息子(岡田)が無断外泊をした夜、同級生が殺害される事件が起きる。それきり連絡が途絶えてしまった息子は事件への関与を疑われていくが、もう一人殺されているという噂が流れる。愛する我が子は犯人か、それとも被害者か?豪華キャスト陣による、刺激的でサスペンスフルな演技合戦にも期待が高まる作品となっている。
堤は、初めて台本を読んだ際「いいお話ではあるけど、とにかく難しいと思ったので、最初はお断りしようと思ったんです」と告白して笑いを誘い、「現場に入ってから、発している言葉とか、体の状態とかのズレが大きいものなので、バランスが崩れやすくて、肉体と気持ちが乖離していくような話だったので、本当に辛かったです。なので、撮影以外はとにかく楽しく過ごそうと思ってベラベラ喋っていました」と回顧。これに石田は「撮影以外の堤さんはずっと薪ストーブの話を(笑)。いかに薪ストーブが素晴らしいかという話をされていて、私、薪ストーブが今ほしいです」と吐露した。
そんな石田は、今回の役にどのように挑もうと思ったのか聞かれると「想像を絶する話なので、お話全部を理解した上で飛び込むしかないと思いました」といい、「ありがたかったのが、ほぼ順撮りだったので、帰ってこない息子を待ち続ける話なので、最初の4日間くらいは日常が過ぎていくんですけど、ある瞬間から全部のシーンで泣かなきゃいけないような日がやってきたので、それは芝居なので当たり前なんですけど、辛かったです…」と苦笑。これに堤監督は「すみませんでした」と謝罪した。(modelpress編集部)
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