草なぎ剛、人生初の“声援なし”に「もうアイドルを卒業なのかな」<ミッドナイトスワン>
2020.09.27 16:00
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俳優の草なぎ剛が27日、都内で行われた映画『ミッドナイトスワン』(公開中)公開記念舞台挨拶イベントに登壇した。
草なぎ剛、歓声のない舞台挨拶に「生まれて初めて」
服部樹咲、水川あさみ、内田英治監督とともに登壇。舞台挨拶の模様は全国145館に中継。開始前には新型コロナウイルス感染対策のため、歓声は控えるようアナウンスがあったため、キャストの登壇時も静かだったが、草なぎは冒頭、「声援がなかったのは生まれて初めてで僕はもうアイドルを卒業なのかなと…」とジョークを飛ばしながら挨拶。
「ウケているのかウケていないのか…(笑)」と静かな会場の反応を気にして、大きな拍手を受けると安堵した。
草なぎ剛、“愛の告白”の相手は?
イベントでは愛を描いている作品の内容にちなみ、登壇者が“愛の告白”をすることに。草なぎは「いつも僕を癒やしてくれるクルミちゃん。あなたのご飯代を稼ぐために今日も頑張っています」と愛犬の名前を口にし、「本当は大爆笑してるんでしょうけど、抑えて抑えて。全国の(中継の)皆さんもすごい笑いたかったと思いますけど、私の渾身のギャグが…」と再び観客の反応を気にして水川から「ギャグなんかあった?」と突っ込まれていた。告白相手は自由だったが、その後、服部は監督に「第一印象が怖くて近づきづらいと思ったんですけど、笑顔がチャーミングと言うかギャップでいいと思いました。好きです」と、水川は「ここにいる全てのお客様へ。こんな状況の中、劇場に来てくださったことに感謝したいです。お互いに知らない人たちが一つの作品を観て、感動したり笑ったり怒ったりする。映画館という空間って特別だと思います。それを共有できる方たちに“好きです”って言いたいです」とそれぞれ“愛の告白”。
草なぎは「皆映画のこと言って僕だけクルミちゃんのことを言ってちょっと反省してる(笑)」と申し訳無さそうにしていた。
水川あさみ、ネグレクトに走る母親役は「心が痛かった」
本作は、トランスジェンダーとして日々身体と心の葛藤を抱え新宿を舞台に生きる凪沙(草なぎ)と、親から愛を注がれず生きるもバレエダンサーを夢見る少女・一果(服部)の姿を通して“切なくも美しい現代の愛の形”を描く「ラブストーリー」。日本映画界が注目する『下衆の愛』の俊英・内田英治監督が手掛けるオリジナル脚本に、唯一無二の存在感を放つ草なぎが初のトランスジェンダー役として挑んだ。
母親になる役どころは初挑戦だったが、草なぎは「難しい役だったんですけど、できたんですね。何も考えないでできたのが初めての経験で」と自然と演じられたことを回顧。監督、スタッフ、キャストのおかげと感謝し、「皆で1つの方向に向かっていると奇跡が起きるんだなと思います」としみじみと話した。
一方、若くして一果を産み、水商売で生計を立てながらも日々酒に飲まれ育児放棄とネグレクトに走ってしまった母親・早織役を演じた水川は「(一果を)殴ったりしなくちゃいけなくて心が痛かったです。愛の大きさ、深さがそれぞれ違うんだなということを踏まえて、ネグレクトだけをフィーチャーしないで演じることができました」と撮影を述懐。
草なぎは「(早織が)こんな怖いんだと思って。仕事ですからね」と水川の演技に圧倒された様子で語った。(modelpress編集部)
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