松本穂香、巨匠監督からの絶賛に恐縮「想定を超える演技」

同作は、作家・高田郁（「高」は正式にははしごだか）による累計発行部数400万部突破のベストセラー時代小説シリーズの映画化作品。これまで北川景子主演のスペシャルドラマや黒木華主演の連続ドラマが製作されてきたが、劇場版映画は今回が初めて。主演に抜擢された松本穂香が江戸・神田にある蕎麦処「つる家」で働く女料理人・澪を演じる。

イベントには、若村麻由美、窪塚洋介、藤井隆、中村獅童、石坂浩二、角川春樹監督も出席した。

松本穂香、監督からの誉め言葉に…

同作は、巨匠・角川春樹監督がメガホンを取る最後の映画になるといい、トークでは、角川監督の映画製作に参加した感想が話題にあがった。松本は「撮影前からずっと、『女性陣は褒めて伸ばす。男性には厳しくいくから』と宣言されていたので、褒めてくださっても『本当に、そう思ってくれているのかな』とちょっと思いながら（笑）」と軽快なトークで会場を沸かせ、「毎日、優しく見守って下さっているという思いがありました」と振り返った。

続いてマイクを持った奈緒も、「私も（角川監督が）優しすぎて不安になるところがたくさんあったのですが、『奈緒、不安なんだって。周りから聞いたよ』と監督から話しかけられた日がありました。『でも、OKを出しているのは本当にOKだからだよ。大丈夫だから安心しなさい』というお言葉を頂きました」とエピソードを語った。

角川監督「想定を超える演技をしてくれました」

小関は、角川監督について「撮影現場に行ったときは、優しさの中に鋭さがあるので、『違う』ものは『違う』とおっしゃっていました」と語り始めた。「現場で分かりきれなかったことが実はあって、『大丈夫かな』と思っていました。初号試写を観たときに、『監督がおっしゃっていたことがようやく分かった！』と、スクリーンの中の源斉先生（小関が演じる神田の町医者・永田源斉）を観て感じたのです。それで、『新しい自分を観た』と感動したので、『その鋭さ中に源斉先生がいたのだ』ということを感じました」と回顧。

角川監督は、「（俳優たちは）持っている力以上のものを演じてくれたし、引き出させてもらった感じです」と感謝。多くの俳優たちが“本読み”を4回やった一方、「本番ではNGを誰も出していない」と明かした。「奈緒と穂香は映画の撮影前に会社に来てもらって、“どういうことが必要なのか”ということをやったのですが、自分の想定を超える演技をしてくれました」と絶賛する一幕も。

角川監督の言葉を受け、松本は、「嬉しいです。ありがとうございます」と恐縮していた。（modelpress編集部）