水川あさみ、罵詈雑言を浴びせた濱田岳から感謝される「水川さんが奥さんでよかった」<喜劇 愛妻物語>
2020.09.03 21:10
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女優の水川あさみが3日、都内で行われた映画「喜劇 愛妻物語」(9月11日公開)の大ヒット祈願!公開直前イベントに、主演の濱田岳、共演の新津ちせ、メガホンをとった足立紳監督とともに出席。濱田から感謝される場面があった。
水川あさみ、濱田岳から感謝される
『百年の恋』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞に輝いた足立氏が、自身の夫婦生活を赤裸々に綴った自伝的小説を自ら監督・脚本を務めて映画化した本作。いつまで経っても売れる見込みがない、年収50万円の脚本家・豪太(濱田)と、そんな情けない夫に絶望している酒好きの妻・チカ(水川)。結婚10年目にして倦怠期の真っ只中にいるセックスレス夫婦の痛快な愛憎劇が描かれている。足立監督の分身でもある豪太を演じた濱田は、役と共感した点を聞かれると「似ている部分はないと割り切っていたんですけど、豪太は毎日怒鳴られて、僕も撮影で『おはようございます』と『お疲れ様でした』以外は怒鳴られている生活なので、もっとくさくさした気持ちの毎日を送るのかなと思ったんですけど、そうではなくて豪太の謎の余裕というか、あの図太さと僕の図太さが徐々にシンクロしていって、僕も意外と図太い人間だったんだなってちょっと上から目線で罵倒を見ている自分がいて、幸か不幸か、そういう部分はシンクロしたなと思います」と告白。
水川との共演については「いちファンとして、10年以上前にカップルの役で共演したんですけど、そのときの心地よさは忘れるものではなかったですし、初日に水川さんから罵声を浴びせられて、逆に自分が台本を読んでの想像力の乏しさを反省するというか、“ヤバい、すごい怒るじゃん”って驚きが明日への活力に変わって、水川さんが奥さんでよかったなって思いますね」と水川に感謝。
そんな濱田演じる豪太に、罵詈雑言を浴びせる役を演じた水川は「私は今まで37年間生きてきて、発したことのない言葉“たんつぼ”とか、いくら女性が感情的に怒って、洪水のように罵声を浴びせたとしても“たんつぼ”?って思ったんですけど、エネルギー値の高い女性で、沸点も低くてずっと怒っているので、夏の撮影だったので自分自身も夏バテしないようにやっていました(笑)。監督にもイライラしながら、豪太にもイライラしながら楽しく撮影させていただきました」と笑顔を交えて回答。
濱田との共演については「大信頼をしているので、いくら私が当たりに行ってもうまく受け止めてくれるのはわかっているので、『このシーンこうする?』とか1度も話したことなくて、それくらい信頼してお芝居させてもらいましたね」とコメントした。
撮影エピソード明かす
また、足立監督の自宅で撮影を行った際に、チカのモデルとなった足立監督の奥さんと会ったそうで、足立は「台本の中のモデルとなった(チカの)そのまんまの面白さだったり、晃子さんらしさが(チカに)乗っかっているなって思いました」といい、「ただ、現場で監督が(奥さんに対する愚痴を)言ったりするんですけど、そういうところは垣間見得なかったですね。ちょっとケンカしたりはしていましたね。すごく気の利く方でした」と感想を語ると、足立監督は「外面はいいんです」とポツリ。これに濱田が「ずっと言ってるんです。小豆島から始まって最後に監督のご自宅での撮影だったんですけど、なんなら小豆島くらいからずっと『外面はいいんです』って草の根運動を始めていて、奥さまに感じよくしていただいても、みんな“仮の姿なんじゃないか”って浸透していました」と暴露。
足立監督は「小説を書いたのは奥さんに対して復讐のつもりというのもあって、“世の中にこんなひどい女がいるんだ”って知らしめてやろうっていう思いはかなり大きかったです」とぶっちゃけ、「でも、結果的に彼女の罵詈雑言がセリフになったと思えば、20年間浴びせてくれてありがとうという気持ちもちょっとあります」とボソボソと語って水川を爆笑させた。(modelpress編集部)
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