映画『娼年』完成披露舞台挨拶に登壇した松坂桃李 (C)モデルプレス

R-18映画で“娼夫”熱演の松坂桃李、過酷撮影に本音 現場で“プルプル震えていた”目撃談も<娼年>

2018.03.12 21:15

映画『娼年』(4月6日公開)の完成披露舞台挨拶が12日、都内で行われ、主演をつとめる松坂桃李をはじめ共演の真飛聖、冨手麻妙、猪塚健太、桜井ユキ、小柳友、馬渕英里何、荻野友里、佐々木心音、大谷麻衣、西岡德馬、江波杏子、三浦大輔監督が登壇した。

  
石田衣良氏の同名恋愛小説を2016年の舞台に続き松坂×三浦監督のタッグで映画化。松坂演じる娼夫・リョウが様々な女性たちと体を重ね、その欲望や心の傷に向き合うことで自身も成長していく姿を描き、全編にわたる性描写によってR18+のレイティングが付いた話題作。

松坂桃李、撮影中に「明日休みにならねえかなあ…」

映画『娼年』完成披露舞台挨拶(C)モデルプレス
文字通り一糸まとわぬ姿で体当たりの演技に挑んだ松坂は「本当にただキツかったですね」とその過酷さを率直に振り返る。「僕はそれぞれ聞きたい!三浦さんの演出がどうだったのか」と共演陣を見回すと、監督も「キャストはもちろんスタッフさんも大変で厳しい条件だったので、本当に大変でした。心からそう思う映画でした。その苦労もスクリーンに刻まれているかなと思います」と同調。真飛が「今日が何曜日か何日かわからないくらい撮影しっぱなしの日もあった」と明かすと、松坂は「撮影期間中は『明日休みにならねえかなあ』とか、『三浦さん風邪ひいて寝込まねえかなあ』とか思っていましたけど、実際に風邪ひいてても現場に来ていたので『あぁ、ダメだ。この人は無敵だな』と思いました」と当時の心境をぶっちゃけ、笑いを誘った。

“場が和んだ”瞬間、共演女優が明かす

冨手麻妙、松坂桃李、真飛聖(C)モデルプレス
劇中で娼夫・リョウを“買う”女性キャスト陣からは「映画とともにリョウくんがものすごく変わっていったのが役者として尊敬してしまいました。大変だったのにバナナ一本を食べているところしか見なかった」(冨手)、「寒い時期のロケだったのですが、待ち時間にベンチコートを羽織ることもなく『いや、俺はいいです』と。何でなんだろう?と思ったけれど聞くに聞けなくて」(馬渕)とこぞって松坂のストイックな姿勢に賞賛があり、「嬉しいです」と照れ笑いの松坂。

一方で桜井からは、バーテンダーのリョウとバーで会うシーンのリハーサル中「(松坂が)お酒を入れるメジャーカップを指二本で挟んでいたんですけど、ずっとプルプル震えていて(笑)。不器用な方なのかな、といい意味で場がほぐれました」との目撃談。しかし「作品を観てからは、(リョウの)無気力さみたいなものの中にちゃんと品があり、それは松坂さんがお持ちの雰囲気が役にぴったり反映されていた。本当に素晴らしいなと思って、最初のこれ(=プルプル)は忘れました(笑)。本当に素晴らしかったです」といい、役者・松坂桃李のスイッチに魅了されたようだった。(modelpress編集部)

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