(左から)高杉真宙、黒島結菜、川栄李奈(C)2018「プリンシパル」製作委員会(C)いくえみ綾/集英社

黒島結菜×ジャニーズWEST小瀧望「プリンシパル」キャストの仲にほっこり<現場レポート>

2018.01.19 12:00

女優の黒島結菜とジャニーズWESTの小瀧望がW主演を務める映画『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~』(2018年3月3日公開)。この度、現場での様子が明かされ、メイキング画像が公開された。

  
累計120万部(全7巻)を突破したいくえみ綾氏の人気コミックを実写映画化する同作。主人公・住友糸真を黒島、学校イチの人気者で幼馴染を大切にするけどいつも上から目線の“俺様系モテ男子”舘林弦を小瀧が演じる。ほか、弦の幼馴染で同じく学校の人気者“ゆるふわ系モテ男子”桜井和央に高杉真宙、糸真の友達で弦に密かに好意を抱く国重晴歌を川栄李奈が演じ、監督は時代劇から青春映画など幅広いジャンルを手がける篠原哲雄氏が務めた。

全編北海道で撮影

冬パートを2017年2月~3月、そして夏パートを同6月に全編北海道で撮影。クランクインは、雪の降る2月の北海道・札幌。とある私立高校にて、糸真が転校してくる「札幌市立札恵高校」のシーンから始まった。2年4組のクラスメイトが勢揃いし、まるで実際のホームルームのようににぎやかだが、大きな学校でのロケとあって、スタッフたちが待機する廊下はやはり寒い。

最初のシーンは、転校生としてクラスメイトに紹介された糸真が弦と初めて出会う場面。弦に「そこは和央の席だ!」とすごまれた糸真が「私はもうどこにも行けないの!」と叫ぶように返した言葉は、この映画のテーマにもなっている。

黒島結菜&小瀧望らと監督のやりとり

現場ではまず自分が演じて表現してくれる。そして遠くまで聞こえる大きな声と笑顔が、篠原監督の特長。3年前に篠原監督のワークショップで演技指導をしてもらった経験があるという黒島も、「監督自ら糸真役を演じてみせてくれたのには驚きました。現場ではこういう方なんだなって。監督の『本番!』っていう大きな声も好きです。『よしっ!』って気持ちが引き締まります」と嬉しそうに初日の思いを話す。

少しでも早く役をつかもうと、篠原監督に演出指示を仰いでいたのは小瀧。原作の弦に近づくため、体型を絞って撮影に臨んだが、話を聞くと、「弦に近づこうとしているけど、ちゃんと近づけてるのか自分ではわからなくて。篠原監督にいろいろ聞いたんですが、できるようになるまで時間をかけてくださる監督なんだなって思いましたし、この映画への熱い思いも感じました!」と、緊張しながらも篠原監督を信じている様子。初主演ということに対しては気負っている感じはなく、「黒島さんと一緒なのもありますし、肩ひじ張らずにやらせていただいてます。スタッフさん、キャストの皆さん分け隔てなく話して現場の空気を作れたら」と語った。

続いて和央役の高杉もクランクイン。糸真が声をかけてきた和央に「はじめまして!」と大声で被せ気味に挨拶をするのだが、それには大きな理由がある…というシーン。高杉の1stシーンもスムーズに終わったが、篠原監督の指示が書き込まれた助監督の台本を覗き込む。何か不安なのかと尋ねてみたら、「弦と幼なじみっていう関係性をこの場で作らないといけないのが難しくて。でも最初に会った時と比べてどんどん望との距離は近くなっています」と笑顔で答えた。

川栄は「現場に来てからわかること、篠原監督と話すことで生まれる新しい発見があるんです。いろいろと話せる監督なので楽しいです」と、現場の雰囲気、監督やキャストとのコミュニケーションで役を作っていく楽しさを感じているよう。

篠原哲雄、黒島結菜(C)2018「プリンシパル」製作委員会(C)いくえみ綾/集英社

北海道が恋しかった3か月間…いよいよラストスパートへ

3月の冬パートの撮影を終え、約3ヶ月経った6月半ば。札幌市郊外にある定山渓温泉のキャンプ場に、再び篠原組が集結。黒島、小瀧、高杉、川栄に加え、舘林弓役の谷村美月、金沢雄大役の市川知宏も加わり、メインキャラクターたちが集合しての、夏キャンプのシーン。3ヶ月開き、積み上げた関係性がまたゼロに戻ってしまうことを心配していたキャストたちだが、「望に、『そうっすよね』っていう変な敬語を使っちゃいました(笑)」と再び人見知りを発揮してしまったことに高杉は苦笑い。一方の小瀧は、「早く撮影に行きたい、早く北海道に“帰りたい”と思っていました」と、この3ヶ月北海道が恋しくて仕方がなかった様子。そんな小瀧のムードメーカー的な明るさも手伝って、現場の空気は再び打ち解けていった。

キャストとスタッフが一丸となった名シーン完成の瞬間

山の天気は崩れやすく、途中から雨模様に。全員での日中のキャンプシーンは翌日に持ち越されることとなった。ただし夜の撮影は予定通り決行。糸真がみんなのいる場所からはぐれてしまい、弦と和央が必死に探し回るというシーン。足をくじいて動けなくなってしまった糸真を見つけ出すのは、弦と和央のどちらなのか。きっと誰もが胸キュンになる、名シーン完成の瞬間に。撮影は深夜まで続き、初夏にもかかわらず体が震えるほどの気温の中、キャストとスタッフは一丸となって最高のカットのために粘り続けていた。

高杉真宙(C)2018「プリンシパル」製作委員会(C)いくえみ綾/集英社

笑顔でクランクアップ!またこのメンバーで札幌に

そして撮影最終日、弦の自宅がある設定の住宅街の坂道で糸真、弦、和央の登校シーンを撮影。天気は快晴、絶好のクランクアップ日和だ。ケンカをしながらの登校シーンを、最後のカットまで全力で演じる黒島、小瀧、高杉の3人。「OK!」という篠原監督の大きな声が響き、全撮影が終了した。

「終わった感じがしない!また3ヶ月後にはこのメンバーで札幌に集合しそう」と別れを惜しむ小瀧、「むしろこの役を忘れちゃいけないって思います」とまだ役に浸っていたいと語る高杉。対照的に、「最高のロケーションで、気持ちよく演技ができました!」と清々しい笑顔を見せたヒロインの黒島。記念の集合写真を撮り、3人は満面の笑みで「お疲れさまでした!」と札幌を後にした。(modelpress編集部)
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