山崎賢人&広瀬アリス出演映画「氷菓」のメイキング写真(C)2017「氷菓」製作委員会

山崎賢人&広瀬アリス、「氷菓」での熱い姿勢が明らかに<現場レポート&メイキング>

2017.10.18 12:00

俳優の山崎賢人(※「崎」は正式には「たつさき」)と女優の広瀬アリスを迎え、累計230万部を突破した米澤穂信氏による原作の青春学園ミステリー、“古典部シリーズ”の初実写映画化となった映画『氷菓』が11月3日より公開。メガホンを執った安里麻里監督が、現場での2人の姿を語った。

  

アニメ化もされた人気小説を映画化

同作は、1冊の文集「氷菓」が導く、10年前の失われた少女の記憶と33年前の消された学園史をめぐるミステリー映画。ほろ苦くもまぶしい、謎解き学園エンターテインメントとなっている。

山崎演じる主人公の折木奉太郎は「やらなくていいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」をモットーとする“省エネ主義”の高校生。彼は、姉・供恵からの命で、部員ゼロ&廃部寸前の古典部に入部することに。

そこに現れたのが、広瀬演じる同級生でお嬢様の千反田える。“一身上の都合”で入部してきた彼女は一度好奇心を抱くと「わたし、気になります!」と大きな目を輝かせ、誰も止められない。

そんな彼女に振り回されるうちに、奉太郎の潜在的な推理力が開花。学園に潜む謎を次々と解き明かしていく中、奉太郎はえるから33年前に起きたある事件の謎を解き明かしてほしいと依頼される。旧友、福部里志、伊原摩耶花も加わり、神谷山高校新生古典部として活動を開始した彼らは、事件の真相へと迫ってゆく。

山崎賢人(左)(C)2017「氷菓」製作委員会

山崎賢人&広瀬アリスのキャスティング理由

本作の企画立ち上がりは、さかのぼること3年前。今こそ映画化すべき作品として、KADOKAWAは2014年から映像化に向け動き出し、企画意図にプロットを添えて2015年1月に原作者・米澤氏へ打診。脚本作りの過程で米澤から小説には書かれていないキャラクターの裏設定、古典部シリーズの今後の展開など、脚本のヒントを受けとり映像化実現へと着実に進んでいった。

奉太郎のキャスティングには山崎の名前がすぐに上がり、「灰色の高校生活を望む、どちらかというと根暗で日陰者のキャラクターを、彼がやったら面白いに違いない。文語的な台詞を喋る山崎賢人、これまでにない才能を発揮してくれるはず」と監督&プロデューサーが期待を寄せた。

える役の広瀬については「ふんわり少女系と意志の強い元気女子系、どちらにもふれるキャラクターなんですよね。奉太郎を常にひっぱっていくパワフル感とお嬢様、この両方を兼ね揃えた方にと、広瀬アリスさんにオファーしました」と監督は振り返る。

そして、里志役には若きバイプレーヤーとしてブレイク中の岡山天音を起用。摩耶花役には『劇場版 零~ゼロ~』で安里作品に出演した小島藤子がキャスティングされた。

広瀬アリス(C)2017「氷菓」製作委員会

監督が語る山崎賢人と広瀬アリスの姿

本作の撮影は2016年3月~4月の約1カ月間にて行われ、撮影前には毎回、古典部員4人揃って徹底的にリハーサルを実施。奉太郎の喋り方をどの程度、ぶっきらぼうにするか、えるの「私、気になります!」の表現と奉太郎への詰め寄り方、彼らが並んだ際のバランスの取り方などを重点的に確認。謎解きシーンをはじめ、本作では奉太郎のモノローグが非常に多く、事前にモノローグをすべて録音し奉太郎の声のトーンを確定。その結果、その音源は山崎の芝居の指針にも繋がり、ワンシーンワンシーン、とにかく丁寧に撮影を行っていった。

山崎と『リアル鬼ごっこ3』以来、約5年ぶりのタッグとなった安里監督は「初めて会ったのは、彼が17歳の時で、ひとの良いところが全く変わっていない。精神が強くって、何かが上手くいかず現場がピリピリしていても動じないし、落ち込んで周りに影響を及ぼすこともない。それでいて柔らかくて、みんなを笑顔にする。また一緒にしたいと思わせる俳優さんです」と、彼の座長としての立ち方を絶賛。撮影中は細かなアイディアを積極的に山崎からも発信する姿が数多く見られ、彼が提案した演出シーンもあるとのこと。

また広瀬に関しては「圧倒的に力があり、真相に気づく大事なシーンも1発OKでした。感情的な芝居の際には、その迫力にスタッフが飲み込まれ、撮っているのを忘れる瞬間もあるほどでした」と絶賛した。

山崎賢人(中央)と広瀬アリス(右)(C)2017「氷菓」製作委員会
TBS「黒の女教師」(2012年)で初共演してから、早5年。若き座長として作品を背負うまでに成長した山崎、広瀬の久々の共演、そして映画さながらにプライベートでも親友同士の山崎と息の合ったコンビネーションを見せ、奉太郎と里志の絶妙な空気感を見事に体現した岡山、古典部シリーズの大ファンで推しキャラが摩耶花という偶然もあり、愛情を持って役を演じ切った小島らが、仲良き間柄の中でも切磋琢磨し、築き上げた撮影現場は、まさに若手俳優競演と呼ぶにふさわしい結果に。彼らが漂わせた絶妙な空気感はスクリーンへ見事に投影された。(modelpress編集部)

メイキング(C)2017「氷菓」製作委員会
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