浜辺美波が初の国際映画祭へ(C)2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会(C)住野よる/双葉社

浜辺美波「キミスイ」引っ提げ初の国際映画祭 雨の中観客殺到

2017.10.16 18:49

女優の浜辺美波が韓国で開催中の「第22回釜山国際映画祭」に出席。出演映画「君の膵臓をたべたい」がオープンシネマ部門に正式招待され、メイン会場である「映画の殿堂」の野外劇場にて15日、公式上映された。

  
同作は、累計発行部数250万部を突破した住野よる氏の同名小説を映画化。映画は、新たな青春映画の金字塔として、社会現象を巻き起こしている。

浜辺美波、初の国際映画祭へ

釜山国際映画祭は1996年に創設された、韓国釜山で開催されるアジア最大級の国際映画祭。映画の振興と芸術への理解を深めることを目的にしている。

15日の公式上映に合わせ、月川翔監督と浜辺の2人が現地入り。ともに、国際映画祭初参加となる。

浜辺美波、月川翔監督(C)2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会(C)住野よる/双葉社

韓国でも注目のキミスイ

上映の前に2人は、釜山・海雲台(ヘウンデ)ビーチに設置された野外ステージ・BIFFビレッジで行われたファンミーティングに出席。当日は朝から雨が降っていたにもかかわらず、100人を超える一般客やメディアが集まり、大きな拍手で迎えられた2人は笑顔で登場した。

釜山国際映画祭について月川監督は「国際映画祭への参加は今回初めてですが、韓国映画が大好きなので、韓国の皆さんに観てもらえることをとても嬉しく思っています」とコメント。浜辺は作中のセリフを引用しつつ「“私たちが出会ったのは運命ではなく、私がしてきた選択と、君がしてきた選択が私たちを会わせたんだよ”というセリフがあります。私が今、ここに立てていることや、この映画に出演できたことを運命と言ってしまうのではなく、これまでの努力の積み重ねや、たくさんのご縁のおかげだと思っています」と自身の気持ちを語ると、客席からは大きな拍手が起こった。

また、月川監督が「まもなく映画が韓国でも公開されますが、このタイトルに怖がらずに楽しんでくださいね」と映画をアピールすると、会場からは笑いが起こり雨が降る中でも終始温かな空気に。挨拶が終了すると、監督や浜辺の名前を日本語で呼びかけ、手を振ってくれる現地の観客に、浜辺は照れたような笑顔で手を振り返しながらステージを後にした。

当日2人は舞台挨拶以外にも現地媒体の取材に応じた。2人への取材は予想を超える希望数が寄せられ、急遽記者会見の実施へと変更。現地媒体も興味津々のようで、次々と質問があがり、2人は緊張の面持ちながら、それぞれの質問に丁寧に答えていった。

現地記者から「『君の膵臓をたべたい』は韓国ではまだ公開していないが、今夜の上映のチケットがすぐに売り切れるほど、非常に話題になっている」と伝えられると、月川監督は「たくさんの方にそう言って頂けますが、まだ実感がありません。でもとても光栄です」と笑顔。

国際映画祭だけでなく、初の訪韓となった浜辺には「人気のある原作の、人気のあるキャラクターを演じるのにプレッシャーはありませんでしたか?」といった質問が寄せられ、浜辺は「プレッシャーもありましたが、こんなに素敵な女の子を演じられるんだ、と楽しみになりました」と答えた。

会見の様子(C)2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会(C)住野よる/双葉社

5000人が会場に 関係者も驚きの動員数

夜になるといよいよ、映画の上映へ。オープンシネマ部門はその名の通り、映画祭のメイン会場となる「映画の殿堂」の屋外スクリーンでの上映。上映前の公式舞台挨拶では、幅広い層の映画ファン約5000人が会場に詰めかけ、異例の追加席を設置するほどの盛況ぶり。映画祭関係者も、「オープンシネマ史上最大規模の動員だ!」と驚きを隠せない様子だった。

観客と野外での広い会場に圧倒されながらも、2人が「アンニョンハセヨ」と笑顔で韓国語の挨拶をすると、会場からは「おおおお」という歓声が。その反応に驚きつつも、月川監督は「このタイトルに怖がらずに観に来てくださって、とても嬉しいです!」と語ると会場は笑い声に包まれた。

そして、あまりの壮観な景色に「皆さんの写真を撮らせてください!」と舞台上から自身のスマホで客席を撮影。さらに浜辺が「今日は、最後まで楽しんでください」と韓国語で伝えると、大きな歓声が沸き起こった。(modelpress編集部)
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