菅田将暉 (C)モデルプレス

菅田将暉、共演者と会って3分で“濡れ場”撮影

2017.08.27 21:48

俳優の菅田将暉が27日、都内で行われた映画「あゝ、荒野」(前篇10月7日/後篇10月21日公開)の完成披露上映会舞台あいさつに、共演のヤン・イクチュン、木下あかり、モロ師岡、今野杏南、山田裕貴、でんでん、木村多江ユースケ・サンタマリア、メガホンをとった岸善幸監督とともに登壇した。

  
故寺山修司さんの同名長編小説を、岸監督が現代に訴えるキーワードを取り入れ再構築し映画化した同作。何も持たなかった二人の若者・新次(菅田)とバリカン(ヤン)が、ボクシングを通して自分とはなんなのかを模索し、人生を変えるために決断。闘うことでしかつながることのできない二人の絆と、彼らを取り巻く人々の苛烈な生き様が寺山の聖地“新宿”の荒野に映し出される。

会って3分で濡れ場

モロ師岡、菅田将暉、木下あかり (C)モデルプレス
菅田から「俺らの撮影は濡れ場からだったもんね」と投げかけられた木下が、「撮影初日に『(菅田と)初めまして』ってあいさつをした3分後くらいにはもう…」と回顧すると、菅田は「裸だもんね」とニッコリ。木下が「緊張はしたんですけど、初日でよかったなと思いました。もう恥ずかしいものはないなと思って」と胸中を明かすと、菅田も「そうね。逆にすべてを見せているからこそね。あれはよかったよね」と賛同した。

木下あかり (C)モデルプレス

菅田将暉、役作りで増量

ヤン・イクチュン、菅田将暉 (C)モデルプレス
イベント登場時、ヤンとともに紙製の壁をぶち破って登場した菅田は、あいさつを求められると「撮影中は鍛えていたんですけど、衰えたのか1発で(壁を)割れなかったんですよね…。すごく恥ずかしかった…」と肩を落とし、「前篇だけで156分もあって、長い映画ですが、構えずに見てください。ミニオンだと思って見てください」とアピールして笑いを誘った。

ヤン・イクチュン、菅田将暉 (C)モデルプレス
また菅田は、撮影に入る半年前にヤンと会い、そこから2人はボクシングを始めたことを明かし、「そのとき僕らは体重差が20キロくらいありまして、僕が50数キロ、ヤンさんが70数キロ。劇中では60数キロという絶望的なスタート(設定)だったんですけど、僕は増量して、ヤンさんは減量して、半年後にお会いしたら、だいたい同じくらいになってというところから始めました」と回顧。その半年間はそれぞれの国で別々にボクシングの練習をし、その映像をお互いに見ていたそうで、菅田の映像を見たヤンが「ある程度レベルを合わせないといけなかったのですが、私のほうが引けを取っているのではないかと思って緊張していました」と当時の心境を語ると、菅田も同じ気持ちだったそうで「向こうがどれだけ頑張っているかというのは映像でしか知らないので、ヤンさんのスパークリングや、叫んでいる映像を見ると“『息もできない』の怖い人が…”と思って、俺も頑張らないといけないなと思いました」と打ち明けた。

撮影中のエピソードは?共演者が明かす

今野杏南 (C)モデルプレス
撮影中のエピソードを聞かれた木村が、役作りのために菅田と喋らないと決めていたことを明かすと、菅田は「そうだったんですか!? 僕はてっきり嫌われているものだと思いました」と吐露し、ユースケから「それは言わないと!」と突っ込まれた木村が「あっ、そうか…。『民王見ていました』とか『セトウツミも嫌いじゃないです』とか言いたかったんです(笑)」と声を弾ませると、菅田は「そんなキャッキャしている木村さん、初めて見ましたよ!」と目を丸くした。

菅田将暉、木下あかり (C)モデルプレス
また、闇の研究会メンバー恵子を演じた今野は「映画の舞台あいさつが初めてなんですけど、改めて素晴らしい作品に出演したんだなと今、この舞台に立ててすごく実感しています。とても光栄です」と感無量な様子で挨拶。撮影時のエピソードを聞かれると「自殺研究会のサークルに入っているという役だったんですけど、自殺研究会のみんなのキャラクターが闇を抱えている役が多くて、控室とかでもみんな役を引きずったまま、仲は良いんですけど、笑いあったりする場面は少なかったですね」と明かし、「それくらい撮影現場は緊張感あふれていたなと思いました」と語った。(modelpress編集部)


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