吉岡里帆を絶賛「若き日のオードリー・ヘップバーン」
2017.05.09 07:00
女優の織田梨沙や俳優の満島真之介らが出演する日豪合作映画『STAR SAND -星砂物語-』の予告編と、吉岡里帆の場面カットが解禁された。
同作はベトナム戦争に反発してアメリカを去ったパルバース監督が2003年のイラク戦争を見てベトナム戦争を思い出し、「“真の反戦映画”とは両国を平等に描くこと」と考え、「1945年の戦時中、戦うことを拒否した“卑怯者”の脱走兵である日本兵(満島)と米兵(ブランドン・マクレランド)、そして彼らを見つめる少女(織田)の物語」として執筆した日豪合作映画。
1945年部分は、太平洋戦争の激戦地の1つ、伊江島の洞窟・ニィヤティヤ洞を中心に沖縄で撮影され、2016年の現代部分は、東京で撮影された。2016年の現代部分の主人公・志保を演じる吉岡は、石橋蓮司と緑魔子夫妻という、ベテランの役者二人を相手に、最初は太平洋戦争に興味を持たない、現代の若者の代表のような役を演じ、物語を引っ張る。
初めて外国人監督の作品に出演した吉岡は「価値観や歴史観、国境を越えて考えさせられる部分が多々ありました。ロジャー・パルバース監督が長年平和を願い温めてきたこの物語は戦時中声にならない叫びを押し殺してきた方々の伝えるべき断片なのだと撮影しながら感じました」と撮影を振り返り、「私は現代パートを担っていましたので、戦時中のシーンには参加しておりませんが完成作品を見て、どうして平和を願う事が許されなかったのか、どうして罪の無い人達がこんなに苦しまなければならなかったのか…改めて戦争に対しての疑問と反感を抱きました。他国と共存し平和を願う日本で、この映画が公開される事にはとても意味があると思っています。どうか皆様に監督の想いが届きますように」とコメントを寄せた。
映画『STAR SAND –星砂物語-』は、6月21日(水)より沖縄・桜坂劇場にて先行上映、8月4日(金)より東京・ユーロライブにて公開される(ほかは順次)。(modelpress編集部)
ある日、戦いで脚を負傷し、除隊を余儀なくされた隆康の兄・一(はじめ)が、養生のために洞窟にやって来るが、それは悲劇の幕開けだった──。2016年、東京。大学生の志保は、卒業論文のために教授から一冊の日記を手渡される。それは、戦時中に沖縄の小島で暮らしていた少女のものだった。志保は日記を読み、そこに封印されていた過去の出来事にわれ知らず迫ってゆく…。
初の外国人監督作品に出演
初めて外国人監督の作品に出演した吉岡は「価値観や歴史観、国境を越えて考えさせられる部分が多々ありました。ロジャー・パルバース監督が長年平和を願い温めてきたこの物語は戦時中声にならない叫びを押し殺してきた方々の伝えるべき断片なのだと撮影しながら感じました」と撮影を振り返り、「私は現代パートを担っていましたので、戦時中のシーンには参加しておりませんが完成作品を見て、どうして平和を願う事が許されなかったのか、どうして罪の無い人達がこんなに苦しまなければならなかったのか…改めて戦争に対しての疑問と反感を抱きました。他国と共存し平和を願う日本で、この映画が公開される事にはとても意味があると思っています。どうか皆様に監督の想いが届きますように」とコメントを寄せた。
吉岡里帆を絶賛「若き日のオードリー・ヘップバーンを思い出した」
同作で満を持して72歳で映画監督デビューを果たしたロジャー・パルバース監督は「『STAR SAND -星砂物語-』の現代部分の主人公・現代っ子の志保役は、決して易しくない。70年程前の1945年頃の戦争物語を語る日記を読み、ドンドンその真相を追求していく。それがいつの間にか、自分の物語となってくる」と明かし、吉岡について「見事にその二つの物語を身体と心の中に吸収し、わたしの想像を越えたような人物像も作り上げた。彼女のボディーランゲージを見、ニュアンスに満ちたせりふの語り方を聞き、いきなり若き日のオードリー・ヘップバーンのことを思い出した。わたしは、里帆さんがこれからきっと、日本と外国の銀幕の世界を一世風靡する、と確信している」と期待を寄せた。映画『STAR SAND –星砂物語-』は、6月21日(水)より沖縄・桜坂劇場にて先行上映、8月4日(金)より東京・ユーロライブにて公開される(ほかは順次)。(modelpress編集部)
あらすじ
1945年の沖縄。戦火から遠く離れた小島に渡り暮らし始めた16歳の少女・洋海(ひろみ)は、洞窟で日本軍とアメリカ軍からの脱走兵、隆康とボブに出会う。隆康とボブ、そして彼らの世話を焼く洋海の間には、不思議な関係が築かれてゆく。ある日、戦いで脚を負傷し、除隊を余儀なくされた隆康の兄・一(はじめ)が、養生のために洞窟にやって来るが、それは悲劇の幕開けだった──。2016年、東京。大学生の志保は、卒業論文のために教授から一冊の日記を手渡される。それは、戦時中に沖縄の小島で暮らしていた少女のものだった。志保は日記を読み、そこに封印されていた過去の出来事にわれ知らず迫ってゆく…。
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