(左から)神木隆之介、山崎賢人(C)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会

オファー途切れぬ山崎賢人は“新しい形の座長” 実写「ジョジョ」プロデューサーが語る

2017.04.20 12:00

人気漫画原作の実写化を中心に、数多くの話題作で主演をつとめる山崎賢人(※「崎」は正式には「たつさき」)。中でも今年8月4日に公開される映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』は荒木飛呂彦氏の国民的人気コミックを満を持して実写化、東宝とワーナー・ブラザース映画が初めてタッグを組む大型プロジェクトとあって、主演の山崎にもかつてない重圧がかかる。“座長・山崎賢人”としては、現場でどのような存在感を発揮しているのか。撮影を間近で見届けた平野隆プロデューサーは「新しい形の座長」とその様子を語る。

  

スペインロケで仲を深めたキャスト陣

“ジョジョ”と呼ばれる“ジョースター家”代々の戦いを描く「ジョジョの奇妙な冒険」。今回は日本が舞台となる第4部「ダイヤモンドは砕けない」をシリーズ化を見据えた製作体制で実写映画化する。平野氏によると、映画化の構想自体は10年ほど前から持ち上がっていたが、そこには「何部を実写化するのか」「どの監督、キャストならば良質な映像作品として成立させられるのか」といった数々の難題があった。長期間にわたり模索した末、この2017年に「監督・三池崇史、主演・山崎賢人」という組み合わせが実現。他キャストにも神木隆之介、小松菜奈、岡田将生、真剣佑、山田孝之、伊勢谷友介と主演級が揃う“最強の布陣”となる。

舞台となるのは美しい海沿いの町、杜王町(もりおうちょう)。そこに住む高校生・東方仗助(山崎)は、他人のケガや壊れたものを直すことができる“スタンド”と呼ばれる特殊能力を持っており、変死事件など次々と奇妙な出来事が起きる町を守ろうと立ち上がる。杜王町の撮影は昨年10月中旬から約1ヶ月間、スペイン・シッチェスでロケを敢行。平野氏はキャスト陣の雰囲気について「めちゃくちゃ仲が良い(笑)。僕の経験上、やっぱり地方とか海外に行って合宿みたいに撮影すると仲良くなるんですよね。マネージャーさんもいたりいなかったりで、役者がポンと取り残されるから、役者同士で行動することも増えて。それで今回もみんなすごく仲良くなっていると思います」と話す。

神輿の上で見栄を切る“新しい座長”

(左から)三池崇史監督、山崎賢人、神木隆之介(C)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会
その中でも座長である山崎はどんな“居方”だったのか聞くと「何て言うのかな…彼ってすごく性格が穏やかというか、人に好かれる性格なんですよ。だから他の役者みんなが彼を支えたくなる。今回はほとんどが先輩の役者なのもあって、その人達がみんな“山崎賢人を支えよう”っていう感じで居る」という。「だからそういう意味で言うと、彼は新しい形の座長。みんなが担ぐお神輿に彼が乗っていて、そこで見栄を切っているという、新しい座長のような感じがする」と山崎を中心に作り上げられた現場のチームワークを語った。

どの現場においても、共演者やスタッフ陣から“愛される”存在として名前が挙がることは、山崎の出演作が途切れない大きな理由のひとつであるだろう。実際『ジョジョ』の撮影現場で行われた会見では、どこか天然さの漂う山崎の発言を岡田や神木がフォローし、時にツッコミを入れ、和やかな笑い声が絶えない。しかし、ひとたび撮影が始まると一転、監督と“役者・山崎賢人”の真剣な表情がピリッと張り詰めた空気を作る。その切り替えが今作の良質なチーム感を象徴していた。(modelpress編集部)

映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(2017年8月4日公開)

ティザーポスター(C)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会
原作:荒木飛呂彦(集英社ジャンプ コミックス刊)
監督:三池崇史
出演:山崎賢人神木隆之介、小松菜奈、岡田将生、真剣佑、観月ありさ、國村隼、山田孝之、伊勢谷友介
配給:東宝/ワーナー・ブラザース映画


<ストーリー>
この町、何かがおかしい
美しい海沿いの町、杜王町(もりおうちょう)。
平和に見えるこの町で、変死事件など次々と奇妙な出来事が起き始めた――。


この町に住む高校生・東方仗助(山崎賢人)。見た目は不良だが、心根の優しい性格の持ち主。彼はスタンドと呼ばれる特殊能力を持っており、仗助のスタンドは触れるだけで他人のケガや壊れたものを直すことができる。一連の事件が別のスタンドを使う者たちの仕業だと知った仗助は、愛する街を守るために立ち上がる!
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