松岡昌宏(C)「死役所」製作委員会

TOKIO松岡昌宏、原作者から太鼓判「役者冥利に尽きる」 新ドラマ「死役所」対談

2019.10.16 07:00

TOKIO松岡昌宏が主演を務めるテレビ東京系新連続ドラマ『死役所』(毎週水曜深夜0時12分~)が16日よりスタートする。放送に先駆け、主演の松岡と原作のあずみきし氏のスペシャル対談が公開された。


松岡昌宏主演新ドラマ『死役所』

同ドラマは、あずみ氏原作の累計300万部(電子書籍含む)を超える同名漫画を実写化。“生と死”や“天国と地獄”といった深いテーマを、魅力ある個性的なキャラクターたちが、時に軽やかに、時に厳かに魅せる。松岡は、あの世の市役所ならぬ「死役所」で働く職員・主人公のシ村を演じる。

対談では、“映像化は困難”と言われてきた原作について、あずみ氏が「これまでドラマ化のお話を本当にたくさん頂きまして。要となるシ村役のキャストの方のお名前を聞いて、『ちょっと違うなぁ』と思うこともあったんですけど、今回は『主演は松岡さんで』とおうかがいして、『行けるな』と思いました」と明かす場面も。

一方で、松岡は「俺は、原作を読んで、『なぜ俺にシ村がきたんだろう?』って謎でしたけどね(笑)」と疑問があったようだが、あずみ氏の言葉に「役者冥利に尽きる」と返している。


主演・松岡昌宏×原作・あずみきし氏スペシャル対談

あずみきし氏自画像(C)あずみきし/新潮社
あずみきし氏自画像(C)あずみきし/新潮社
― これまで映像化は困難と言われてきたあずみ先生の『死役所』が、松岡昌宏さん主演でドラマ化ですね。

あずみ氏:ありがたいことに、これまでドラマ化のお話を本当にたくさん頂きまして。要となるシ村役のキャストの方のお名前を聞いて、「ちょっと違うなぁ」と思うこともあったんですけど、今回は「主演は松岡さんで」とおうかがいして、「行けるな」と思いました。

松岡:本当ですか?ありがとうございます。俺は、原作を読んで、「なぜ俺にシ村がきたんだろう?」って謎でしたけどね(笑)。

あずみ氏:読者の方は、肯定派も否定派ももちろんいると思いますけど、単純に私は「見たい!」って思いました。

松岡:良かった。そう言って頂けるのは、役者冥利に尽きるので。

あずみ氏:私のいきつけの美容師さんも「ドラマ全部観ているファンですが、シ村にぴったりです。って言っておいて」って(笑)。

松岡:その方に「あなた様は仏様です」って言っておいて下さい(笑)。

― 松岡さんはシ村をどう演じるか固まるまで、かなり試行錯誤されたそうですね。

松岡:僕はいつも役のバックボーンを設定するんですけど、シ村の場合、以前実際に起きた、痛ましい事件をふと思い出して。もしかしたら、シ村はそういう悲劇を経験した人なのかもしれないと思った。その悲しみや痛みを想像しながらもう一回台本を読み直したら、人間性がしっくりイメージできるようになりましたね。

あずみ氏:はぁー、バックボーンを考えるなんて、すごいですねぇ……!

松岡氏:小説をドラマ化するときは、僕らが絵コンテを作るので、いろんなことができるんですが、漫画原作はすでに絵コンテのようなもの。原作の雰囲気を守りながら、リアリティーある色付けをするかが重要ですからね。

あずみ氏:なるほど。

― 松岡さんは先生に何か聞きたいことはありますか?

松岡:もう漫画の結末は、決まっているんですか?

あずみ氏:まだ決まってないんですよ。

松岡氏:僕も読んでいて思いました。まだこれどうにでも転がせるから、今結末を決めたらもったいないだろうなと。最終回を決めたら、編集者が「先生、もうちょっと続けてみましょう」って言うでしょうね(笑)。

あずみ氏:そうですね。厳しい担当さんがついているんで(笑)。まだまだ書きたいものはたくさんあって、何パターンか考えていますから。いくらでも書けると思っています。

松岡:それは助かった!先生の中でオチが決まっていると、結末に合わせて僕の芝居も変えなきゃいけない。完璧に決まっていたら、シ村のキャラの方向性が微妙に違ってくることもあるので、ほっとしました。

あずみ氏:はい。そこはどう転んでも大丈夫なように演じて頂ければ。

松岡:もし決まったなら、教えて下さいね。

あずみ氏:あはは。しばらく決まらないです。

― 松岡さんはドラマ版の『死役所』を通して、視聴者にどんなメッセージを伝えたいですか?

松岡:死の世界って、遠い世界のことのように思う方も多いかもしれませんが、現実的なものだと思うんです。僕は、子供の頃から人はいつか死ぬものだということを念頭に置いて生きてきて、“今日死んでもいいように”ってことを考えて生きてきましたからね。そういう考えを持っているので、死の世界をリアリティーがあるものとして表現したいです。

放送する水曜深夜のドラマ枠は新設枠なんですよ。監督やカメラマンは何人かいるんですが、女性スタッフが多いですし、若い子も多い現場。新しい挑戦が詰まったドラマで『死役所』の世界観をリアリティーたっぷりにお届けします。

(modelpress編集部)

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