夜の営みが「義務」になった妻の本音…夫が気づかない拒否のサイン
夫の「今夜どう?」のひと言に、ドキッとするより先に「また今夜も……」とため息が出てしまう。そんな経験、一度はありますよね。今回は、夜の営みが「義務」になってしまった妻の本音と、夫には伝わりにくい拒否のサインについてお話しします。
夫が気づかない、妻の拒否のサインと本音
夫より先に寝室へ行き、寝たふりをする
夜の営みを義務に感じている妻に多いのが、夫より早く布団に入る行動です。電気を消し、夫が入ってきても目をつぶったまま、規則正しい寝息を立ててみせます。
心の中にあるのは「今夜は何も起きませんように」という祈りに近い気持ちです。嫌いになったわけではないけれど、断る理由を説明するエネルギーすら残っていないんです。寝たふりは、言葉を使わずに済む精いっぱいの拒否なのです。
「明日早いから」と、予定を理由にする
妻の拒否のサインとして、予定を口実にするパターンもよく聞きます。「明日、朝イチで会議なの」「子どもの弁当があるから」と、自分ではどうにもできない理由を持ち出します。
本音は「したくない」の一言なのに、それを言うと夫を傷つけてしまう気がします。だからこそ、誰も責められない理由を探してしまいます。
夫が寝るまで、リビングで時間をつぶす
夫が寝室に向かったあと、なかなか後を追わない妻もいます。洗い物を必要以上にゆっくり片づけたり、ソファでスマホを眺めたりして、夫の寝息が聞こえるのを待つのです。
実は私の知人に聞いた話だと、下の子がまだ小さかった頃、夜になると録画したドラマを1本だけ見るのが習慣になっていたそうで、見たかったわけではなく、寝室に行く時間を遅らせたかっただけと言っていました。忙しそうに見えて実は時間稼ぎが目的だったのです。
応じても、頭の中では明日の段取りを考えている
義務感を抱えた妻は、誘いを断りきれずに応じることもあります。ただ、その最中も頭の中では「洗濯物、干しっぱなしだった」「明日のゴミの日、何曜日だっけ」と、まったく別のことを考えています。
心理学では、気持ちと行動がずれた状態が続くと、人はそのこと自体に強いストレスを感じるといわれています。体だけがその場にいる時間が増えるほど、夜の営みはますます「こなすもの」になっていくのです。
ふいのスキンシップにも、身構えるようになる
拒否のサインは、夜以外の場面にも表れます。キッチンで後ろから肩に手を置かれただけで体がこわばり、「このあと誘われるかも」と身構えてしまうのです。
夫にとっては何気ないスキンシップでも、妻には「夜へのサイン」に見えてしまいます。こうなると、ハグや手つなぎまで避けるようになり、ふたりの距離はかえって開いていきます。
義務感から抜け出すために、妻ができること
「嫌」ではなく、「疲れている」と理由を言葉にする
寝たふりや口実が続くと、夫は「拒否されている」とだけ受け取りがちです。「あなたが嫌なんじゃなくて、最近すごく疲れていて」と、理由をひと言添えてみてください。
理由がわかると、夫も自分を否定されたとは感じにくくなります。断ることへの罪悪感も、少し軽くなるはずです。
夜以外のスキンシップで、安心感を取り戻す
夜の営みと切り離したスキンシップを増やすことも大切だと思います。並んで歩くときに手をつなぐ、出かける前に軽くハグをするなど、それだけで終わる触れ合いを重ねると、「触れられる=誘われる」という緊張がほどけていきます。
回数ではなく、ふたりにとって心地よいペースを話し合う
「週に何回」という数字にとらわれると、どうしても義務感が強くなります。落ち着いて話せるタイミングで、「平日の夜はしんどいけど、休みの前の日なら気持ちに余裕がある」と、自分のペースを伝えてみてください。
責める口調ではなく、「こうなら私もうれしい」という形で話すのがポイントです。
ひとりで抱え込まず、専門家を頼る
40代を過ぎると、ホルモンバランスの変化で、気持ちとは関係なく体がついてこないこともあります。痛みや違和感があるなら、我慢せずに婦人科で相談してみましょう。
夫婦の会話がどうしてもかみ合わないときは、夫婦カウンセリングという選択肢もあります。第三者が入るだけで、言いにくかったことが話せるケースは少なくありません。
我慢しない夫婦のかたちを、ふたりで見つける
夜の営みが義務に感じられるのは、愛情がなくなったからではなく、心と体の余裕がなくなっているからだと思います。寝たふりで乗り切る夜を、少しだけ言葉で伝える夜に変えてみませんか。
大切なのは、どちらか一方が我慢し続けない形を、ふたりで探していくことだと思います。
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