ヒーローとして打ち破った、人前に立つことへの不安。冬野心央の「自分の正義の貫き方」
取材・文:ミクニシオリ
撮影:大嶋千尋
編集:杉田穂南/マイナビウーマン編集部
ヘアメイク:Aki
スタイリスト:藤長祥平
2026年10月19日(月)に、初めての写真集となる「Butterfly」を発売する俳優の冬野心央さん。俳優デビューした2022年からわずか3年、2025年にはスーパー戦隊シリーズ50周年作品『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』の主人公として ゴジュウウルフ役に抜擢。
今後の活躍が期待される、注目の若手俳優である冬野さんですが、小さい頃から人前に立つのは苦手だったそう。そんな彼が今こうして、芸能界で活躍の一途を辿っているのには、自分の正義を貫く冬野さんなりの信念がありました。
■蝶のように、自身の羽ばたきで誰かに影響を与えられたら
――まずは写真集の発売、おめでとうございます! 今回の写真集では『革命的美男子』をテーマに、冬野さんのいつもとは違う表情がたくさん切り取られているそうですね。
今回は今までの自分のイメージをあえて壊すような、チャレンジングなカットにもたくさん挑戦しました。写真集では誰を演じることもなく、他でもない自分を追求するために、自由に自分らしく撮影できました。
――写真集のタイトルには、どんな意味が込められているんですか?
個人的に「バタフライエフェクト」という言葉が好きなんです。1匹の蝶の羽ばたきが世界に大きな影響を及ぼすこともあるという意味の言葉で、僕もいつか世界に羽ばたいていけたらいいなという意味も込めて「Butterfly」と名付けました。
――印象に残ったカットなどはありますか?
赤がテーマになっているカットは、印象に残っていますね。やはり戦隊でレッドを演じていたので、元々のイメージにもあると思うのですが、戦隊で表現してきた情熱的な赤ではなく、自分の良さを生かした美しい赤を表現できたと思うので、満足しています。
撮影が冬で、けっこう寒かったのですが、この世界観に自分が溶け込めているような気がして、寒さも忘れるくらい、撮影に没頭できたのも印象的でしたね。
――普段のお仕事ではなかなかされないような個性的なヘアメイクや、セクシーなカットにも挑戦されたとか。
そうですね。カラーの入ったマスカラやネイルは、俳優としてはあまりチャレンジする機会がなかったので、こんな風になるんだという驚きもあったけれど、自分自身、初めて見る自分の姿を楽しめたと思います。女性はこれを毎日するわけですから、やっぱりすごいなあとも思いました。
それに、セクシーな表情づくりもあまりやったことがなかったので、自分でも完成した写真を見た時には、驚きました。撮影前には普段行っている身体づくりのルーティンが途切れないようにしていました。
――特に注目してほしいカットはありますか?
僕個人としては、クールで美しいカットが気に入っています。表情づくりも、笑顔よりはかっこいい表情の方が自分の素にも近いのかなと思っています。性格的に、日常では大声で笑うというよりは、かっこつけていたいタイプですね。
■ずっと変わらないのは「自分が変わり続けていくこと」
――写真集では自分のイメージを壊す、殻を破るようなカットにも多く挑戦されたとのことですが、冬野さん自身の「人生の革命の瞬間」はいつでしたか?
転機となったのは、間違いなく戦隊ヒーローに挑戦させていただいたことだと思います。俳優としてもまだまだ足りていないものがあった中で、アクションやアフレコなどさまざまな経験をさせていただいて、これからの成長基盤を作ることができたと思っています。
――『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』が初主演作となったと思いますが、主人公を演じるプレッシャーはありませんでしたか?
プレッシャーというよりは、意識の持ち方が変わったかなとは思っています。人前に出てお仕事しているということもそうですし、50周年という節目の作品に挑戦させていただいていることに、責任を持とうと思っていました。
僕はこれまで自分のやりたいことばかりやってきていて、苦手なことや、できないことに対してストレスを感じるタイプだったのですが、できないこともやるしかないと考えることができるようになったと思います。
――例えば、どんなことができない、苦手だと感じることだったのでしょうか。
元々は人と喋るのも苦手だし、人前に立つこともあまり好きじゃなかったんです。お仕事を通して、なんとか人の目を見て話すことができるようになったし、少し前の自分からすると、今の自分は絶対想像できなかったと思います。
――お仕事を始める前と今で、人としての変化もたくさんあったんですね。これからもっと環境が変わっていくと思うのですが……「変えたくないこと」もありますか?
変わらないだろうなと思うのは「これからも変わり続けていく」ということなんだろうなと思っています。元々の価値観とか考え方があったとしても、変わっていくべきなんだろうし、変わっていきたいなと思っています……そういうものなのだろうなと。数年前の自分と今の自分が全く違うように、10年後の自分も、全く違うんじゃないかなと思います。
■情報に流されず、自分が信じたものを選んでいく
――なるほど、目からウロコな答えです。変わらなきゃいけないとは分かっていても、それが難しい時、冬野さんはどうしていますか?
迷ったら難しい方を選ぶのが、自分の信条ですね。自分の安心できる空間にいるうちは、成長はしないのかもと思っています。
例えば、写真集に手書きのコメントを入れているページがあるのですが、僕は字が汚いから、載せるのが恥ずかしかったんです。頭で考えていることに手が追いつかなくて、自分のノートを見返しても、自分の文字が読めないくらい。写真集を買ってくれた皆さんが、読めるといいのですが……。
字を書くのは昔から苦手だし、それを載せるのは恥ずかしかったけど、断る気持ちはありませんでしたね。
――嫌だなあと思っても、いざやるとなったらできてしまうのが、冬野さんなんでしょうか。
嫌なことはできればやりたくないですが、やりたくないことも、結局はやらなきゃいけないことが多いじゃないですか。勉強もそうですし、テストも。結局やらなくちゃいけないなら、真面目に取り組むしかない。不真面目なりに真面目にやるかっていうのが、僕の考え方ですね。
新しい環境に飛び込む時とか、最初はすごくストレスとか不安があると思うのですが、自分に負荷がかかる状況は、自分が一歩上のステージに行けるチャンスなのかなと思います。SNSやネットにはさまざまな情報が溢れていますが、自分にとって必要のないことは積極的に無視して、自分の正義を貫いていけたらいいんじゃないかなと思います。
冬野心央1st写真集「Butterfly」
発売日:2026年10月19日(月)
価格:3,300円
ジャケット¥84,700
カーディガン¥39,600
シャツ¥25,300
タイ¥12,650
パンツ¥44,000(以上ラッド ミュージシャン/ラッド ミュージシャン 原宿03-3470-6760)
その他スタイリスト私物
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