「友達化」した夫婦が夜の営みを失う理由4つ
「もう恋人というより、同志みたいな感じなんです……」そんな夫婦関係の変化を感じたこと、ありませんか。今回は、いわゆる「友達化」した夫婦が夜の営みを失っていく理由について解説していきます。
「友達化」した夫婦が夜の営みを失っていく理由
役割分担が完了し「同志」の関係になっている
共働きで家事や育児の役割分担がうまく機能している夫婦ほど、いつの間にか「同志」のような関係になっていくことがあります。ある女性は、夫とは何でも話せる良きパートナーだと感じている一方で、いつからか恋愛感情のようなときめきを感じなくなっていたと話していました。「戦友みたいな安心感はあるのに、ドキドキはもうないんです」という言葉が印象的だったのを覚えています。
心理学的に見ると、これは「安全基地」としての愛着が強まる一方で、異性としての緊張感やときめきが薄れていく現象だと考えられます。役割を分け合う関係が安定するほど、性的な結びつきは後回しになりやすいのだと思います。
お互いのプライベートを尊重しすぎている
自立した夫婦ほど、相手の時間や趣味、交友関係を尊重し合う傾向があります。それ自体は健全な関係の証と言えますが、行き過ぎると「お互いに深く踏み込まない」ことが習慣化してしまうこともあるでしょう。就寝時間がバラバラだったり、休日はそれぞれ好きなように過ごしたりする関係は、一見理想的に見えるかもしれません。
ただ、夜の営みはある程度お互いの領域に踏み込む行為でもあるため、距離を尊重し合う関係性の中では、その一歩を踏み出しにくくなってしまうのだと思います。相手を尊重する気持ちが、結果的にすれ違いを助長してしまうのは、少し皮肉なことかもしれません。
会話はあっても「異性」としての意識が薄れている
日常会話は多く、コミュニケーション自体は良好な夫婦であっても、その内容の多くが子どものことや家事の連絡事項に偏っているケースは少なくありません。会話の量と、異性として意識し合う質は、必ずしも比例しないのです。
「今日の夕飯どうする」「子どものお迎え頼める?」といったやり取りは大切なものですが、そこに二人だけの時間や気持ちを共有する会話が加わらないと、関係性は次第に事務的なものになっていきます。「話す相手」としての存在感が大きくなるほど、「触れる相手」としての意識は相対的に薄れていくのかもしれません。
気まずさを避けて自然消滅を選んでいる
一度夜の営みが途絶えると、それについて話し合うこと自体に気まずさを感じてしまう夫婦も多いようです。「今さら言い出しにくい」という心理が働き、話題に触れないまま時間が過ぎていくことで、なんとなく「そういうもの」として定着してしまいます。特に、お互いが不満を口にしないタイプの夫婦ほど、この傾向は強まりやすいでしょう。
問題として認識されないまま放置されることが、友達化をさらに進めてしまう要因になっていると思います。触れないことが、かえって距離を固定してしまうのです。
今の心地よさと将来への影響を切り分けて考える
「友達夫婦」の状態は、喧嘩が少なく穏やかに過ごせるという意味では心地よいものです。しかしその心地よさと、将来的にすれ違いが深まっていく可能性は、分けて考える必要があるでしょう。
今の関係に満足していたとしても、性的な結びつきが完全になくなることが、今後の夫婦関係にどう影響するかを一度立ち止まって考えてみることが大切だと思います。心地よさに安住してしまうと、変化に気づいたときには、お互いの気持ちがかなり離れてしまっていることもあるかもしれません。
「友達夫婦」のままで良いのか見つめ直す視点
「言わなくても伝わる」に頼りすぎない
長年連れ添った夫婦ほど、「言わなくても分かってくれるはず」という前提に頼りがちになります。しかし、気持ちの変化やすれ違いは、言葉にしない限り相手には伝わらないことがほとんどです。
特に夜の営みのようにデリケートな話題は、お互いに切り出しにくいからこそ、意識的に言葉にする機会を作る必要があるのだと思います。「察してほしい」という期待を手放し、少しずつでも自分の気持ちを伝える練習をしていくことが、関係を見直す第一歩になります。
二人で「夫婦」に戻る小さなきっかけを作る
いきなり関係を変えようとするのではなく、二人だけで出かける、家族の話題を挟まずに会話する時間を作るなど、小さなきっかけから始めてみるとよいでしょう。月に一度でも、子どもを預けて二人だけの時間を作るだけで、普段とは違う空気が生まれることもあります。「同志」から「夫婦」へと意識を戻すには、特別なイベントよりも、日常の中に小さな変化を積み重ねていくことの方が効果的です。
「友達」から「夫婦」へ、ちょうどいい距離を探すために
「友達化」した夫婦関係は、決して悪いことばかりではなく、信頼関係の深まりの証でもあります。ただ、その心地よさに甘えて向き合うことを避け続けると、気づかないうちに夫婦としての結びつきが薄れてしまうことがあるかもしれません。大切なのは、友達のような安心感と、夫婦としての親密さの両方を大切にしていくことだと思います。
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