1位は「避妊方法」。Z世代女性が性教育でもっと詳しく知りたかった内容とは

1位は「避妊方法」。Z世代女性が性教育でもっと詳しく知りたかった内容とは

2026.08.31 20:35

オンラインピル診療サービス「mederi Pill(メデリピル)」、企業向け健康支援・福利厚生サービス「mederi for biz(メデリフォービズ)」を提供するmederiはこのほど、10〜20代女性の性や体に関する情報収集、性教育の経験、妊娠・避妊・性感染症に関する知識、相談先への意識を把握するため、10〜20代女性を対象に「恋愛・性教育に関する意識調査」を実施しました。

■【調査背景】

SNSやWebメディアを通じて、性や体に関する情報に触れる機会は増えています。

一方で、SNS上にはさまざまな情報があふれており、何が正しい情報なのか判断しづらいと感じる人も少なくありません。

また、学校などで性教育を受ける機会はある一方で、実際に必要となる避妊方法や緊急避妊薬、低用量ピル、婦人科・医療機関の受診など、具体的な知識や相談先については十分に学ぶ機会が限られている可能性があります。

性や体の悩みは、恥ずかしさや周囲に知られたくない気持ちから、一人で抱え込んでしまうこともあります。特に若い世代にとって、正しい情報にアクセスできることや、安心して相談できる場所があることは、自分の体を守るうえで重要です。

そこで今回、Z世代の女性を対象に、性や体に関する情報収集の実態、性教育で学んだ内容、妊娠・避妊・性感染症に関する知識、相談しづらさ、正しく学べる場へのニーズについて調査を実施しています。

■10〜20代女性の28.4%が「性経験はない」と回答

約半数が性経験の有無に焦りや不安を感じた経験あり

Q:初めて性経験をした年齢を教えてください。

結果:「12歳以下」2.4%、「13〜15歳」18.3%、「16〜18歳」20.7%、「19〜22歳」14.8%、「23歳以上」5.3%、「性経験はない」28.4%、「回答したくない」8.9%

Q:性経験の有無について、周囲と比べて焦りや不安を感じたことがありますか。

結果:「とてもある」15.6%、「ややある」34.7%、「あまりない」16.8%、「まったくない」25.1%、「回答したくない」7.8%

10〜20代女性の28.4%が「性経験はない」と回答し、50.3%が性経験の有無について、周囲と比べて焦りや不安を感じた経験があることがわかりました。

恋愛や性経験に対する価値観は人それぞれである一方、SNSや友人関係などを通じて、周囲と比較してしまうことで不安を抱える人も少なくないことがうかがえます。

性経験の有無を「早い・遅い」「ある・ない」で評価するのではなく、自分のペースや気持ちを尊重できる考え方を伝えていくことが重要です。また、恋愛や性に関する不安を抱えたときに、安心して正しい情報にアクセスできる環境づくりが求められます。

■性教育を受けた経験は78.1%

一方で、緊急避妊薬を学んだ人は6.2%にとどまる

Q:学校などで性教育を受けたことがありますか。

結果:「ある」78.1%、「ない」8.3%、「覚えていない」13.6%

Q:学校などの性教育で、実際に学んだ内容を教えてください。

結果:「避妊方法」19.9%、「妊娠の仕組み」15.6%、「生理・PMS」13.3%、「性感染症」10.9%、「低用量ピル」8.5%、「性的同意」6.9%、「性被害・防犯」6.4%、「緊急避妊薬」6.2%、「パートナーとのコミュニケーション」5.9%、「婦人科・医療機関の受診」4.3%

学校などで性教育を受けた経験がある人は78.1%でした。一方で、学校などの性教育で「緊急避妊薬」を学んだ割合は6.2%、「婦人科・医療機関の受診」を学んだ人は4.3%にとどまりました。

この結果から、性教育を受ける機会は一定程度あるものの、実際に避妊や妊娠に関する悩みに直面した際、適切な行動につながる具体的な知識までは十分に届いていない可能性がうかがえます。

今後は、妊娠の仕組みや避妊方法に加えて、低用量ピルや緊急避妊薬といった具体的な選択肢、婦人科・医療機関への相談方法など、日常生活の中で実際に活用できる知識を学ぶ機会を増やしていくことが求められます。

■性教育で「もっと詳しく知りたかった内容」は?

1位は「避妊方法」17.2%に

Q:性教育で、もっと詳しく知りたかった内容はありますか。

結果:「避妊方法」17.2%、「低用量ピル」15.0%、「緊急避妊薬」14.3%、「性感染症」8.8%、「婦人科・医療機関の受診」7.7%、「同意・性的同意」6.6%

性教育でもっと詳しく知りたかった内容として最も多かったのは「避妊方法」17.2%で、次いで「低用量ピル」15%、「緊急避妊薬」14.3%となりました。

妊娠や避妊に関する知識は、自分の体を守るうえで重要な情報です。しかし、低用量ピルや緊急避妊薬については、名前を知っていても、具体的な効果や使うタイミング、入手方法まで理解する機会が限られている可能性があります。

若い世代が必要なときに適切な選択ができるよう、学校教育に加えて、医師・専門家による情報発信や、わかりやすいWebコンテンツ、匿名で相談できる導線などを整えることが重要です。

■妊娠・避妊について「正しく理解している」と回答した人は78.1%

一方で、低用量ピルや緊急避妊薬の具体的な知識にはギャップも

Q:妊娠や避妊について、正しく理解していると思いますか?

結果:「とてもそう思う」29.0%、「ややそう思う」49.1%、「あまりそう思わない」14.8%、「まったくそう思わない」7.1%

Q:低用量ピルについて、どの程度知っていますか?

結果:「効果と入手方法の両方を知っている」34.3%、「効果は知っているが、入手方法は知らない」30.2%、「入手方法は知っているが、効果は知らない」8.9%、「名前は知っているが、効果や入手方法は知らない」15.4%、「知らない」11.2%

Q:緊急避妊薬について、どの程度知っていますか?

結果:「使うタイミングと入手方法の両方を知っている」29.6%、「使うタイミングは知っているが、入手方法は知らない」29.0%、「入手方法は知っているが、使うタイミングは知らない」9.5%、「名前は知っているが、使うタイミングや入手方法は知らない」16.6%、「知らない」15.4%

妊娠や避妊について「正しく理解している」と回答した人は78.1%に。一方で、低用量ピルについて「効果と入手方法の両方を知っている」と回答した人は34.3%、緊急避妊薬について「使うタイミングと入手方法の両方を知っている」と回答した人は29.6%にとどまりました。

妊娠や避妊について理解していると感じている人は多いものの、実際にどのような避妊方法を選べるのか、必要になった際にどこで入手・相談できるのかといった、具体的な選択や行動に結びつく知識にはギャップがあることがうかがえます。

そのため、単に「避妊が大切」と伝えるだけでなく、どのような選択肢があるのか、どこで相談できるのか、必要なときにどのように行動すればよいのかまで含めて、わかりやすく伝えていくことが求められます。

■性や体に関する情報源は「SNS」が最多

一方で、74.5%が「正しい情報かどうか分からない」と回答

Q:性や体に関する情報は、主にどこから得ていますか?

結果:「SNS」19.9%、「学校の授業」14.2%、「Webメディア・検索」13.9%、「情報収集していない」13.5%、「家族」12.8%、「友人」9.6%

Q:性や体に関する情報について、「正しい情報かどうか分からない」と感じたことがありますか?

結果:「とてもある」27.2%、「ややある」47.3%、「あまりない」14.8%、「まったくない」10.7%

性や体に関する情報源として最も多かったのは「SNS」でした。一方で、74.5%が性や体に関する情報について「正しい情報かどうか分からない」と感じた経験があることがわかりました。

SNSは若い世代にとって身近な情報源である一方、投稿者や発信元によって情報の正確性に差があるため、必要な情報を得られても、それが信頼できる内容か判断しづらい場合があります。

今後は、SNSやWeb上でも医師・専門家が監修した正しい情報にアクセスしやすくすることが重要です。また、若い世代が日常的に利用する媒体で、わかりやすく、安心して確認できる情報発信を増やしていくことが求められます。

■相談しづらい理由はなに?

「恥ずかしい」「誰に相談すればよいか分からない」がともに18.8%で最多

Q:性や体の悩みを相談しづらいと感じる理由を教えてください。

結果:「恥ずかしいから」18.8%、「誰に相談すればよいか分からないから」18.8%、「親や周囲に知られたくないから」12.3%、「産婦人科・婦人科に行くことに抵抗があるから」10.0%、「相手に引かれそうだから」8.4%

性や体の悩みを相談しづらい理由として、「恥ずかしいから」と「誰に相談すればよいか分からないから」がともに18.8%で最多となりました。

性や体に関する悩みは、友人や家族にも話しづらく、一人で抱え込んでしまいやすいテーマです。また、相談したい気持ちがあっても、誰に聞けばよいのか、どのタイミングで医療機関を受診すればよいのか分からないことも、相談のハードルになっていると考えられます。

悩みを抱えたときにすぐ相談できる窓口や、匿名で質問できる仕組み、産婦人科・婦人科を受診する目安をわかりやすく伝える情報発信が必要です。相談すること自体への心理的ハードルを下げる取り組みが求められます。

■78.7%が、正しく学べる場や相談先が必要と回答

Q:性や妊娠・避妊について、正しく学べる場や相談できる場所がもっと必要だと思いますか?

結果:「とても必要だと思う」42.6%、「やや必要だと思う」36.1%、「あまり必要だと思わない」11.8%、「まったく必要だと思わない」9.5%

Q:性や体について、どのような方法で学べるとよいと思いますか?

結果:「学校の授業」16.2%、「SNSでの発信」13.5%、「保健室での相談」12.9%、「医師・専門家による講座」10.2%、「医療機関での相談」8.4%、「LINEなどでの匿名相談」7.8%

性や妊娠・避妊について、正しく学べる場や相談できる場所がもっと必要だと思う人は78.7%にのぼりました。

この結果から、若い世代は性や体に関する情報を必要としている一方で、現状の情報収集や相談環境だけでは十分ではないと感じていることがうかがえます。

学校教育だけでなく、SNSでの発信、Web記事、医師・専門家による講座、保健室での相談、LINEなどでの匿名相談など、複数の選択肢を用意することが重要です。

若い世代が自分に合った方法で正しい知識にアクセスし、必要なときに安心して相談できる環境づくりが求められます。

■【総評】

今回の調査では、10〜20代女性の多くが学校などで性教育を受けた経験を持つ一方で、緊急避妊薬や低用量ピル、婦人科・医療機関の受診など、実生活で必要となる具体的な知識にはギャップがあることがわかりました。

性教育の機会そのものだけでなく、避妊や妊娠、体の悩みに直面した際に、どのような選択肢があり、どこで相談できるのかまで学べる機会をつくることが課題といえます。

また、性や体に関する情報源は「SNS」が最多となる一方で、74.5%が「正しい情報かどうか分からない」と感じた経験があると回答しました。

若い世代にとってSNSは身近な情報源である一方、情報量が多いからこそ、信頼できる情報を選び取る難しさもあります。正しい情報を発信するだけでなく、若い世代が普段利用する媒体や接点に合わせて、信頼できる情報へたどり着きやすい環境をつくることが求められます。

さらに、性や体の悩みを相談しづらい理由としては、「恥ずかしいから」「誰に相談すればよいか分からないから」がともに最多となりました。

性や妊娠・避妊に関する正しい知識は、恋愛や性経験の有無にかかわらず、自分の体を守り、自分自身で選択していくために必要な情報です。

学校教育に加え、SNS、Webメディア、保健室、医師・専門家による講座、匿名相談など、若い世代が正しい情報にアクセスでき、困ったときには安心して相談できる環境を、日常のさまざまな接点につくっていくことが求められています。

■【調査概要】

調査実施時期:2026年7月17日〜7月24日

調査方法:インターネット調査

調査対象:10〜20代女性

有効回答数:169名

※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。

※複数回答の設問は、選択された回答総数を基に、各項目の構成比を算出しています。

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