「衆議院選挙」投票の仕方は?どうやって選べばいいの?分かりやすく解説
2021.10.22 18:12
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10月31日はハロウィンですが「第49回衆議院議員総選挙(以下、衆院選)」の投票日です。20日から30日までは“期日前投票”も行われています。若者の関心も高まりつつある今回の衆院選。ここでは「どうやって投票するの?」「誰に投票するかどう決めればいいの?」といった疑問を解決していきます。
どうやって投票するの?そもそも衆院選の仕組みは?
二階堂ふみさんや小栗旬さんなど人気芸能人たちも投票を呼びかけ、若者世代の投票にも期待が高まっている今回の選挙。前回の記事ではなぜ衆院選が重要なのか、なぜ投票すべきなのかについて解説しました。投票することの重要性が分かっても、いざ選挙となると「どうやって投票するのか分からない」「どこに投票したらいいの分からない」という人もいるかもしれません。
日本の衆院選は「小選挙区比例代表並立制」が採用されていて、“小選挙区”と“比例代表”2種類それぞれに投票します。まず、この2つの違いについて確認しましょう。
“小選挙区”選挙は日本全国を289の小選挙区に分け、1選挙区につき1人を選出する制度です。これによって衆議院議員の定数465人のうち、289人を決定します。
“比例代表”選挙では、日本全国を11のブロックに分け、有権者は個人ではなく政党等に投票します。政党は事前に候補者の当選する順番を決めたリストをつくり、獲得した票数に応じてリストの上から順番に当選者が決まります。これによって、残りの176人の議員を選出します。
当日の投票の仕方は?
投票日前までに、住んでいる市区町村から入場券や案内が自宅に届きます。それを確認し、当日は入場券をもって投票所に行きましょう。しかし、入場券が無くても投票はできます。忘れたりなくしたりしてしまっても、手ぶらで行って大丈夫です。自分の投票所は、市区町村のHPなどでも確認できます。投票可能な時間は、原則として朝7時~夜8時となっています。
当日、投票所に行けない場合は「期日前投票」ができます。期間は公示日翌日から選挙期日の前日までなので、今回の衆院選は10月20日~30日です。期日前投票の会場は、自宅に届く入場券や自治体のHPなどで確認できます。
また、遠方にいたり入院中で期日前投票もできない場合は「不在者投票」を利用することができます。仕事や留学などで海外に住んでいる場合は「在外投票」が可能です。
先ほど説明した通り、衆院選は“小選挙区”と“比例代表”2種類に票を投じなければいけません。一般的には「小選挙区」の投票が先になっています。本人確認後、投票用紙を渡されたら、仕切りのある台で支持する候補者の“氏名”を記入しましょう。記入し終えたらそれを投票箱に入れます。
続いて「比例代表」の投票用紙が渡されるので、今度は支持したい“政党”の名前を書き投票箱に入れます。
そして、衆院選では最高裁判所裁判官の国民審査も同時に行われます。「比例代表」の投票用紙と同時に、裁判官の名前が書かれた投票用紙が渡されます。辞めさせたい人には「×」を、それ以外は何も記載せず投票箱に入れてください。「〇」など、「×」以外を記入した投票は無効となってしまいます。
誰に・どこに投票するか、どうやって決めたらいい?
では、支持する候補者や政党はどのように決めたらよいでしょうか。街頭演説やマスメディアの報道からリサーチするのももちろん良いですが、ぜひインターネットを大いに活用しましょう。政党や候補者のHPでは、公約や有権者へのメッセージが確認できますし、今は多くの候補者や政党がTwitter・Instagram・YouTubeなどのSNSを活用してリアルタイムで情報発信しています。そして、なんと言っても分かりやすく政党を比較できるのは有志団体による公開アンケートなどです。あらゆる政策に対し各党の方針を〇・×や簡潔な言葉でまとめたものや、党首たちの言葉を直接比較できるものなど、その工夫は多岐にわたります。
ここで、政党や候補者の方針が分かりやすくチェックできるサイト・アカウントをいくつか紹介します。
・「選挙ドットコム」
Twitter:@go2senkyo
衆院選特設サイト:https://shugiin.go2senkyo.com/49/
日本最大の選挙情報サイトです。郵便番号で検索するだけで自分の選挙区の候補者について簡単に調べられるほか、自分にマッチした政党が分かる「投票マッチング」や各政党への公開アンケートも掲載しています。
・「みんなの未来を選ぶためのチェックリスト」
Twitter:@minnanomirai21
Instagram:minnanomirai21
サイト:https://choiceisyours2021.jp/
各政党へ19項目67問の公開質問状を送った回答を分かりやすく画像でまとめています。
・「JAPAN CHOICE」
サイト:https://japanchoice.jp/
Twitter:Mielka_japan
サイト内の「投票ナビ」を利用すると、16の質問に答えるだけであなたの意見に最も近い政党をマッチングしてくれます。
・「NO YOUTH NO JAPAN」
Twitter:@noyouth_nojapan
Instagram:noyouth_nojapan
サイト:http://noyouthnojapan.org/
U30世代のため、選挙について分かりやすく画像つきの投稿で解説しています。
・「SaveOurSpace」
Twitter:@Save_Our_Space_
Instagram:save_our_space_
サイト:https://save-our-space.org/generalelection/
各政党へ文化芸術分野を軸とした公開質問状を送った回答を分かりやすく掲載しています。
・目指せ!投票率75%プロジェクト
サイト:https://mezase75.jp/party-answer/
Twitter:@mezase75_pj
Instagram:mezase75pj
日々の暮らしや考え方に直結する政策やテーマを調査し、争点として掲げ、各政党の“争点に対する回答”を掲載しています。
・「マリフォ―国会メーター」
Twitter:@marriage4all_
サイト:https://meter.marriageforall.jp/
全ての人が平等に結婚できる社会を目指す「Marrige For All Japan」が立ち上げた特設ページで、同性婚について国会の状況・各議員の姿勢が分かります。
またYouTubeで「党首討論」と検索すれば、各政党党首の討論会がたくさん配信されていますし、今は街頭演説を生配信する場合もあります。
友達や周りの人と話してみよう
友達と選挙について話してみたり、情報交換をしてみるのもよいでしょう。もしかしたら、政治のことについて友達と話すのははばかられたり、「意識高い系」「真面目キャラ」という目で見られてしまうのを心配する人もいるかもしれません。でも、今回多くの芸能人が声を上げたように、本来であればごく普通の若者たちが、身近なこととして興味をもつべきことなのです。海外ではこれまでも、芸能人たちが投票を呼び掛けたり、投票に行ったことをSNSでアピールするのが普通のこととして行われています。日本でも今回の衆院選を機会に「そういえば推しの俳優が選挙のこと動画で話してたんだけど、、」「最近芸能人が選挙行こうって言ってるよね~」といった話題から始めているのはどうでしょうか。(modelpress編集部)
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