iPhoneカメラの地味なストレス、2秒で解決する裏技が話題 隠れた神機能に「知らなかった…」と驚きの声

2026.09.16 05:00
提供:Sirabee

iPhoneカメラを有効に活用する裏技を、なぜかバス会社が紹介して話題に。情報を投稿した京王バスは「様々なシーンでの撮影に役立ててほしい」と、コメントしている。

最新モデルで「iPhone 18 Pro」「iPhone 18 Pro Max」の発売を間近に控え、注目が集まっているiPhone。


しかし、つい先日X上では、なぜかiPhoneに関する有益な情報がバス会社から発信され、話題となっていたのをご存知だろうか。



スマホで写真を撮る時の地味なストレス


ことの発端は7日、京王バス公式Xアカウントが投稿した1件のポスト。


「【豆知識】iPhoneで表示を写す方法」と題した投稿には「街中にある電光掲示板。駅やスタジアム、バスの方向幕などにも使用されています。 そんな電光掲示板を撮ったらブツブツと黒い線が入ってしまって困ったことはありませんか?」と綴られ、3枚の写真が添えられている。


京王バスの電光表示(ブツ切れ)
画像提供:京王バス

2、3枚目の写真には同じバスが写っているのだが、2枚目の写真はフロントガラス上部の電光表示が黒く潰れてしまい、何と表示されているのか全く分からない。


京王バスの電光表示(きれい)
画像提供:京王バス

しかし、3枚目の写真では、見違えるように表示内容がハッキリと確認できたのだ。



「知らなかった...」と驚きの声


撮影時のテクニックについて、京王バスは1枚目の写真にて「iPhoneの純正カメラの機能“Live Photos"をオンにして、撮影完了の音が鳴るまでじーっと動かずに撮影!」「撮影後、純正の写真アプリなどで撮った写真を開き、左上にある“LIVE”ボタンを押して出てくる『長時間露光』を選ぶと、ブツブツに切れてしまった表示がすべて写るようになります」と、説明していた。


大半の人がスマホを所持するようになって久しいが、その「全ての機能を理解し、使いこなしている」という人は、ほんの一握りだろう。


こちらの有益な情報は瞬く間に拡散され、Xユーザーからは「知らなかった...」「本当だ、綺麗に撮れる」「今まで綺麗に撮れず、地味にモヤモヤしてたんだよ」など、驚きと感謝の声が多数上がっていた。


一方で、「こんなことまで教えてくれるのか」といった声も見られ、こちらがバス会社によるポストであることに、若干の混乱を覚えたユーザーもいるようだ。


そこで今回は、当該ポストの詳細をめぐり、京王バスに話を聞いてみることに。



そもそも「電光表示」ってどんな原理?


https://twitter.com/keiobus_info/status/2096919155589189785?s=46&t=SCGX5W8iJ2iZQmbToEGxTQ


話題のポストを投稿した日について、京王バスの担当者は「この日は、あらかじめ投稿する内容を決めておらず、何を発信しようかと考えていました。そんな中、当社公式キャラクター『ピンポン』と『パンポン』が表示されるイベント用の方向幕(行先表示器)に、黒い線が入っている写真を目にしました」と、振り返る。


続けて「そこで、以前から個人的に知っていた『方向幕をiPhoneできれいに撮影する方法』を紹介することで、皆さまにもバスの特別な方向幕の撮影に活用して頂きたいと思いました。また、街中のデジタルサイネージやドーム会場、スタジアムなどに設置された大型スクリーンの撮影にも応用して頂ければ、と考えて投稿しました」と、投稿までの経緯を説明してくれたのだ。


なお、今回紹介された方法で電光表示がきれいに撮影できる仕組みについては、方向幕(行先表示器)のメーカー「株式会社オージ」より別途回答が得られているので、併せて紹介したい。


オージ担当者は、「行先表示器のLEDは肉眼では常時点灯しているように見えますが、実際には非常に高速で点滅を繰り返す制御方式を採用しています。この点灯方式はダイナミック点灯・パルス方式と呼ばれるもので、この方式を採用することで消費電力を抑え、LED寿命を延ばすこと、車両のバッテリーへの負荷軽減や省エネルギー、環境負荷の低減に寄与しています」と、現行の点灯方式の仕組みとメリットについて説明する。


しかし一方で、LEDを高速で点灯・消灯していることから、スマホカメラで撮影する際、LED行先表示器のパルス点灯の周期に対してカメラの露光時間が短い場合、LEDの点灯・消灯を十分に平均化できず、消灯している瞬間を捉えてしまうケースがあるという。


その結果、表示の一部が暗くなり、写真に黒いブツブツとした線や縞が写ってしまうのだ。



Live Photosの機能が問題を解決


こうした事情を踏まえ、オージの担当者は「iPhoneのLive Photosは、単なる1枚の静止画ではなく、撮影前後の短い時間を含む『動きのある写真』として記録します。そのため、撮影後に『長時間露光』を選択すると、記録されている時間方向の情報を利用して、動きや光を平均化したような画像を作れます」と、Live Photos機能の特徴について説明している。


つまり、絶えず点滅している電光表示に対し、動きのある写真を記録するLive Photosを活用することで、LEDの点滅周期とカメラの瞬間的な撮影タイミングのズレによって生じた黒い線を、時間方向に均しているワケだ。


担当者は「この方法により人の目で見ている状態に近づき、LED行先表示器の文字全体をきれいに撮影できます」とも補足していた。


1万件を超える「いいね」が付くほどバズったポストについて、京王バスの担当者は「『バス会社の公式アカウントからこのような情報が得られるとは...』といった反響を頂きました。今回の投稿では実例としてバスの画像を掲載しましたが、バスの撮影がお好きな方だけでなく、幅広い方々に参考にして頂きたいという思いから発信した内容でした。そのため、多くの方にご覧頂けたことを大変嬉しく思います」と、笑顔を見せる。


また「日頃から、当社公式アカウントをご覧くださる皆さまに楽しんで頂ける投稿を心がけていますが、今回これほど大きな反響を頂いたことには、私自身も驚いております。当社のバスが走っていない地域の方々とも繋がることができるのは、SNSの魅力の一つだと感じています。今後も、様々な内容を発信していきたいと思います」と、今後の展望について語ってくれた。


電光表示による情報やアートがあふれている現代。ぜひ、京王バス直伝のテクニックを活用して、イメージ通りの写真を撮ってみてほしい。



執筆者プロフィール


秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。


新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。


X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。


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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)

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