田中なつき(C)モデルプレス

温泉動画がバズった背景 田中なつきがグラビア・ファンクラブ活動の先に見据える目標とは【モデルプレスインタビュー】

2025.08.16 18:30

青森県八戸市を拠点に活動し、温泉動画ブームの火付け役でもある田中なつきがモデルプレスのインタビューに応じた。注目を集める温泉動画の秘話や、ファンコミュニティプラットフォーム「ミーミューズ(Mi-muse by Mi-glamu)」で開設しているファンクラブについて話を聞いた。


田中なつき、温泉動画のきっかけ

田中なつき(C)モデルプレス
田中なつき(C)モデルプレス
― 今の活動に至るきっかけを教えてください。

10年以上前、知り合いの映像会社さんから「Ustreamで配信する地元のネットバラエティを作りたくて、ぜひなっちゃんをその司会に」と依頼されて表に出たのが最初でした。

― もともと表に出る仕事に興味があったんですか?

全くなくてむしろ逆。学生時代は、修学旅行の集合写真ですら写りたくない恥ずかしがり屋というか、コンプレックスみたいなのものがありました。ただ、そういうきっかけがあって仕事をすることになったので、自信がない自分をちょっと変えたいな、それで人の役に立てるのであれば、自信につながるのかなと思い、皆さんから背中を押していただいた感じです。

― そこからどういう経緯でYouTubeに?

そこで働いていたのが今のマネージャーさんで、彼が独立する時にその映像会社の社長さんがそのネットバラエティの権限を彼に渡してくれたんです。その頃は「今YouTubeっていうものがあるらしい」「HIKAKINっていう人がいて、カメラの前で商品を紹介して、それが仕事になってるらしい」っていうぐらいYouTubeの初期だったので、じゃあYouTubeを始めようと。ただ、最初は私だけでなく、地元の人もたくさん出演していましたし、私も食べたりゲーム実況してみたり色々挑戦してました。

― 最初から温泉紹介動画ではなかったんですね。

温泉は、狙って始めたんではないんです。青森で活動してるので地元ネタを探す中で、地元の人もなかなか知らない山奥にある温泉を地図で見つけて「じゃあ行ってみようか」と。舗装されていない山道を通ってついた野湯で、「じゃあ撮ってみる?」「脱ぐの?」みたいになって、映像的には露出度高いけど温泉のマナーを考えたら脱ぐのが普通だよなとか葛藤して、ふらっと行ったのでバスタオルもない状態で撮影しました。

編集する時に見返したらやっぱりセクシーすぎて、一応モザイクはかけたんですけど「いやちょっとな〜」「世に出したら危ないのかな」って思って結局1ヶ月間寝かせて、悩んだ末に「せっかく行ったし、撮ったし、ダメだったらすぐ消せばいっか」って思って公開しました。そしたら、それまでの動画とは比べ物にならないぐらい再生回数がどんどん増え、通知も鳴りやまず。いわゆるバズったんですが、当時は何が起きてるのか分からなかったです。当時、温泉動画をあげている人はちょこちょこいたんですけど、私みたいな撮り方・編集の仕方をしている人はいなかったので余計注目を集めたんだと思います。

田中なつき(C)モデルプレス
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― 意図していなかった動画から温泉動画の道を進んでいくことになりました。表に出ることへの抵抗はなくなったものの、今度は肌の露出という別のハードルも出てきたと思いますが、そこはどう折り合いをつけたんですか?

露出をするのが好きじゃなかったのに真逆の動画でバズったので、「それが自分に合ってるのかな?向いてるのかな?」「バズったんだったら1回やってみようかな」という勢いと決意です。もともと“まずは1回やってみよう精神”の人間ですし、他の人がやってないことなので注目を浴びれるし、青森の魅力を発信することで地元の人の役に立てるんであればいいかなと。

― 昨今、プラットフォーム側の規制が厳しくなっています。温泉動画の火付け役として長年配信し続けている田中さんはどう捉えていますか?

私からすれば、セクシーなものを見せるっていうのではなく、温泉の魅力っていうのを知ってほしくてやっているので、ルールが厳しくなってもその範囲の中で知ってもらえるように努力するまでです。プラットフォームに限らず、撮影の時は施設の方に許可をいただくようにして、自分の活動についても丁寧に説明するようにしています。今後どんどんルールが厳しくなっても、その中で温泉の魅力、地元の人の温かさ、地域・食材・自然の良さを含めて発信していきたいです。

ファンクラブは「休憩場所」

田中なつき(C)モデルプレス
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― 温泉動画の活動を続けている中、グラビアにも挑戦した経緯は?

最初は自分が撮っていた動画が付録DVDになったり、YouTuber特集の中に動画の切り抜きが使われたりしていたんですけど、麻美ゆまさんとの対談をきっかけにグラビアが始まりました。最初はすっごく緊張しまくりで、いつもの動画の撮影より遥かに多い人に見られながら撮影するのが慣れなくて…。ただ自分を綺麗に写すという意味ではすごく勉強になって、他のグラビアの方をみると「よくこんなポーズできるな」「これは筋肉的に自分ではできないのでは?」とか思ってます。

― 今グラビアはファンクラブで見られますが、田中さんにとってファンクラブはどういう存在?

ファンの方の癒しになっていればいいなと思っています。“SNSには載せてない私”がファンクラブのモットーで、ちょっとセクシーなものだったりSNSとは違う顔を見てもらえていると思います。たまに自分の気持ちを綴っていて、SNSだと言えないけどファンクラブに入ってくれている人だからこそ打ち明けられること、自分の奥の部分を見せたいなと思うことを文章にしています。

そういう意味でいうと、私からするとファンクラブは息抜きというか休憩場所。SNSは世界中の人が見られるものなので気を張っちゃうというか、こういうふうに書かなきゃいけないかなとか、縛り的なことを感じてしまうんです。でも、ファンクラブは私のことを好きで入ってくれてる人しかいないので、自分の好きなことを公開できる解放感や、息抜き感がありますね。

― ファンクラブを始めてよかったことは?

特典のオンライン通話でファンの方と話す中でお尻好きの方が多いことを知りました。普段お尻を載せることがなかったので、そういう自分の知らない自分を好いてくれていることが知れて参考にさせていただいてます。


田中なつき、今後の目標

田中なつき(C)モデルプレス
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― 今後の目標は?

今は日本の温泉を紹介しているので、いずれ海外の温泉も紹介してみたいです。海外にはどんな癒しの文化があるのか気になっていますし、海外の温泉を知ることによって、また日本の温泉の魅力の引き出し方も変わってくるのかなとも思っています。そうすることで、日本・青森に行ってよかった、また来たいと言ってくれる人が増えればいいなと思ってます。

あとは温泉を通じた文化も知ってもらえるようにしたいです。ロビーや脱衣所って地元の人の憩いの場になっているので、そこでのコミュニケーションを通じて地元の良さを知ってほしい。ただ、撮影時間が短くていつもバタバタなので、時間の中でそういうところまで表現できるようにするのが改善点ですね。

― 現時点で具体的に考えていることがあればお聞かせください。

温泉宿や居酒屋のプロデュースにも興味があります。これまでは自分が訪れる側だったんですけど、自分が場所を作って足を運んでもらう側にも挑戦したいです。青森は温泉宿が多いんですけど、廃業していくところも多いのでそういうところにも目を向けて何か役に立てるようになりたいです。例えば温泉居酒屋みたいな、温泉もお酒も水が大切なので面白いかなと。

― 温泉に限らず、地元・青森の魅力を発信する活動もしていますよね?

現在、青森県八戸市で開催される「第45回八戸花火大会」公式アンバサダーを昨年から2期連続務めています。この大会は、長い歴史の中で市民に愛され続けてきた、夏の風物詩ともいえる伝統の一台イベントです。海上から打ち上がる花火は、夜の海面に色鮮やかな光を映し出し、空と海がひとつになるような幻想的な光景を描き出します。そして観覧席からわずか130メートルという超至近距離で感じる轟音と衝撃は、まさに「見る」を超えて「全身で浴びる」花火体験。五感を震わせる、八戸でしか味わえない夏の記憶が、きっとみなさんの中にも刻まれるはずです。今年の夏は8月17日に開催されるので、ぜひ八戸でこの感動を体感してほしいです。

田中なつきの悲しみを乗り越えた方法

田中なつき(C)モデルプレス
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― モデルプレスの読者には、今壁にぶつかっている方もたくさんいます。そんな読者に向けて、“悲しみを乗り越えた方法”を教えてください。

私は、追い込まれた時こそがむしゃらに、思いついたことがあれば即行動するようにしていました。悲しいことがあっても、とりあえず目の前のことを全力でやることが大事だと思います。

田中なつきの夢を叶える秘訣

― 最後に、夢を追うモデルプレス読者へ向けて、田中さんが思う夢を叶える秘訣を教えてください。

広い視野を持つこと。自分だけだと集中した時に視野が狭くなってしまうので、いろんなジャンルの人からお話を聞いたり、アドバイスをもらったり、それらを体験したりするのが大切だと思います。あと、頭で考えたら「正直できないかも」って思うこともあるんですけど、結局やってみなきゃわかんないところもあるので、まずはやってみる。自信を持ってやってみる。

自分の経験もあるんですけど、効果的だなって思うのは外に出てみること。私は青森に住んでるんですけど、ずっと青森にいるんじゃなくて、東京に出て 慣れない人混みに紛れてみる、仕事をしてみる。環境が変わるのはすごく大事だと思います。今までとは違うところに足を運んでみる、それがお仕事であろうが旅行でも良くて、新たな世界を知ることで「これだったら自分にも出来るかもしれない」という自信につながると思います。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

田中なつき(C)モデルプレス
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田中なつき(たなか・なつき)プロフィール

青森県八戸市を拠点に、テレビ・ラジオ・グラビア・イベント出演などマルチに活動。温泉動画ブームの火付け役としてYouTubeチャンネル「田中なつき/なっちゃん」も注目を集めている。

ファンコミュニティプラットフォーム「ミーミューズ(Mi-muse by Mi-glamu)」にて、ファンクラブ「田中なつきファンクラブ【ポジティ部】」を開設中。
また、9月13日に 青森県新郷村 間木ノ平グリーンパークで開催される「青森県新郷村×月刊ムー ミステリーキャンプⅣ」にて、クラフトビール“よなよなエール”や“水曜日のネコ”で知られる株式会社ヤッホーブルーイングと「月刊ムー」が初タッグを組むスペシャルコーナーのMCを田中なつきが担当。イベントラストに行われる超巨大キャンプファイアーへの点火式では「火の女神」としても登場予定。

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