松下洸平、時代に翻弄される音楽家熱演 白洲迅&木下晴香と共に美声で魅了<夜来香ラプソディ>
2022.03.12 17:00
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俳優の松下洸平が主演を務めるcube 25th presents 音楽劇「夜来香ラプソディ」が12日から開幕。11日、公開ゲネプロが行われ、共演者の白洲迅、木下晴香らが登場した。
本作は、第二次世界大戦末期、租界という治外法権が存在し“魔都”とも称された都市・上海が舞台。そこで生きる人々が音楽を通じて絆を結び、人種やイデオロギーの壁を乗り越えコンサートを開催しようとした葛藤と夢を描く。魔都・上海を舞台に繰り広げられるドラマティックな群像劇となっている。
幕が上がるとタキシード姿に身を包んだ服部が颯爽と登場し、豪快な式に合わせて音楽が奏でられ、観客を一気に引き込む。そして、その音楽に引き寄せられるように現れる黎錦光(れいきんこう)と李香蘭(りこうらん)。冒頭から3人のハーモニーに圧倒される。
名曲「夜来香」を作曲した中国人作曲家・黎錦光を演じるのは、テレビ朝日系オシドラサタデー「鹿楓堂よついろ日和」(毎週土曜よる11時30分~)に出演中で、映画やバラエティーなど幅広く活躍の場を広げている白洲。約2年ぶりの舞台出演となる白洲だが「いかに僕らが熱量高く演じられるか」と意気込み、音楽を愛しながらも時代背景に葛藤する様子を繊細な表情で魅せ、黎錦光の持つ芯の強さを堂々とした芝居で表現した。
さらに、人気女優で絶世の歌姫・李香蘭には、魅力的な歌声と品のある佇まいが人気でミュージカル界の若きプリンセスと称される木下。「この舞台ならではの李香蘭を作っていけたら」と話した。
劇中では舞台上に1人でピンスポットを浴びて大胆スリットの華やかな衣装で歌唱するシーンが数多くあり、その美貌と美声で報道陣を釘付けにした。
上演開始から程なくして、本作のテーマ曲でありオリジナル楽曲である「希望の音」をキャストたちが生演奏に合わせて丁寧に合唱。舞台上に組まれた大階段にキャストが集合し、強い生命力を感じさせる圧巻のシーンとなっている。
その後、場面が目まぐるしく変化し、激動の時代を再現。舞台上に表れた鮮やかなネオンの装飾や豊かな音楽が異国のノスタルジーさを漂わせ、魅惑的で危険な香りが感じられるような世界観を作り上げている。
また、服部と黎錦光の様々な絡みも。手を取り合って笑顔で抱き合ったかと思えば、葛藤をぶつけ合い声を荒げるシーンもあり、時代に翻弄され揺れ動く心情を表情豊かに表現している。
なお、本作の東京公演はBunkamura シアターコクーンにて3月12日~27日まで、名古屋公演は日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールにて4月3日、大阪公演はサンケイホールブリーゼにて4月7日~10日まで、長岡公演は長岡市市立劇場 大ホールにて4月16日に上演される。(modelpress編集部)
1945年6月の物語ですが、輝かしい経歴をお持ちの音楽家で指揮者の服部良一さんが上海で音楽の可能性を求めて、黎錦光や李香蘭など支えてくれる人々とともに時世と戦い駆け抜けていく物語です。我々自身も色々なものと戦いながら演劇を続けている最中、今のこの時世と非常にリンクする部分も多いので、初日を迎えた時にお客様そして我々がどう感じるのか非常に楽しみです。
たくさんの登場人物の中にそれぞれにすごく濃い物語が詰まっています。そして生バンドで素晴らしい演奏が聴けます。ジャズや皆さんもよくご存知の歌謡曲もたくさん出てきますので、笑って泣いて、芝居と音楽を楽しんでいただけたら嬉しいです。
僕自身は作品のタイトルにもある黎さんが作曲した「夜来香」を頼りに稽古場でも黎錦光という人物像を作っていきました。「夜来香」はとても繊細で儚くて懐かしさがあって、あの繊細さはやはり黎さんの人となりが作ったのかなと思います。
稽古場で服部、黎、李香蘭3人が屋台で飲むシーンの稽古の時に、休憩に入ってもそのままそこで話し続けていたあの瞬間がすごく心地良くて楽しくて、僕らと役が一気にリンクした瞬間だったなと思い出します。
ものすごく大変な時代に生きていたことをいかに僕らが熱量高く演じられるか、それを大事に思って演じていきたいと思います。
台本を読み進めていくうちに、彼女の核になっているものは本当に「歌」なんだと強く感じ、彼女にとって歌うこととはどんなことなのか、それを大切に演じていきたいと思っています。
お稽古はマスクをしている状況でしたが、劇場稽古に入って初めてキャストの皆さんのお顔を全部見ることができましたので、本番に向けてさらに深めて行けたらいいなと思います。千秋楽までより良い舞台を日々お届けできるように精一杯頑張ろうと気合いを入れ直しているところです。
それぞれに登場人物の生き様が濃く深く描かれ、それが融合して今の時代の皆さんにも響く作品となっています。ぜひ、ご期待下さい。
松下洸平・白洲迅・木下晴香、音楽とともに生きる人物を好演
日本の人気作曲家であった服部良一には、TBS系ドラマ「最愛」(2021年)で話題、メジャーデビューも果たし、音楽・映像・舞台問わず活躍中の松下。「支えてくれる人々とともに時世と戦い駆け抜けていく物語」だと作品の魅力を語り、時代に翻弄される音楽家を熱演した。幕が上がるとタキシード姿に身を包んだ服部が颯爽と登場し、豪快な式に合わせて音楽が奏でられ、観客を一気に引き込む。そして、その音楽に引き寄せられるように現れる黎錦光(れいきんこう)と李香蘭(りこうらん)。冒頭から3人のハーモニーに圧倒される。
名曲「夜来香」を作曲した中国人作曲家・黎錦光を演じるのは、テレビ朝日系オシドラサタデー「鹿楓堂よついろ日和」(毎週土曜よる11時30分~)に出演中で、映画やバラエティーなど幅広く活躍の場を広げている白洲。約2年ぶりの舞台出演となる白洲だが「いかに僕らが熱量高く演じられるか」と意気込み、音楽を愛しながらも時代背景に葛藤する様子を繊細な表情で魅せ、黎錦光の持つ芯の強さを堂々とした芝居で表現した。
さらに、人気女優で絶世の歌姫・李香蘭には、魅力的な歌声と品のある佇まいが人気でミュージカル界の若きプリンセスと称される木下。「この舞台ならではの李香蘭を作っていけたら」と話した。
劇中では舞台上に1人でピンスポットを浴びて大胆スリットの華やかな衣装で歌唱するシーンが数多くあり、その美貌と美声で報道陣を釘付けにした。
上演開始から程なくして、本作のテーマ曲でありオリジナル楽曲である「希望の音」をキャストたちが生演奏に合わせて丁寧に合唱。舞台上に組まれた大階段にキャストが集合し、強い生命力を感じさせる圧巻のシーンとなっている。
その後、場面が目まぐるしく変化し、激動の時代を再現。舞台上に表れた鮮やかなネオンの装飾や豊かな音楽が異国のノスタルジーさを漂わせ、魅惑的で危険な香りが感じられるような世界観を作り上げている。
松下洸平・白洲迅・木下晴香、表情豊かにハーモニーを奏でる
白洲が「休憩に入ってもそのままそこで話し続けていたあの瞬間がすごく心地良くて楽しくて」と振り返った小さな屋台に身を寄せ合い、酒を酌み交わすシーンでは3人のテンポの良い掛け合いとリズミカルな音楽で明るいムードに。3人が奏でるハーモニーに聞き入ってしまうと同時に、“自由の象徴”を思わせる音楽に合わせたコミカルな動きから目が離せない。また、服部と黎錦光の様々な絡みも。手を取り合って笑顔で抱き合ったかと思えば、葛藤をぶつけ合い声を荒げるシーンもあり、時代に翻弄され揺れ動く心情を表情豊かに表現している。
なお、本作の東京公演はBunkamura シアターコクーンにて3月12日~27日まで、名古屋公演は日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールにて4月3日、大阪公演はサンケイホールブリーゼにて4月7日~10日まで、長岡公演は長岡市市立劇場 大ホールにて4月16日に上演される。(modelpress編集部)
「夜来香ラプソディ」ストーリー
1945年、日本で人気作曲家であった服部良一は軍から召集を受け、上海に渡っていた。そこでは、中国人作曲家・黎錦光や人気女優で歌手でもある李香蘭と知り合い、ついにはとある人物の計らいで彼らを中心に人種や思想を超えた人々が集まり、大規模な西洋式コンサートを開催する計画が持ち上がる。しかし、そのコンサートの実現には日本軍や中国国内の政治勢力、また上海の裏社会の思惑が絡み合い多くの困難が待ち受けていたのだった。初日開幕コメント
松下洸平(服部良一役)
まずは、こうして無事に初日を迎えられることが、今のこの時世にありがたいことです。我々はしっかり感染予防対策をして、お客様に楽しんでご来場いただけるよう最善を尽くしていきたいと思います。1945年6月の物語ですが、輝かしい経歴をお持ちの音楽家で指揮者の服部良一さんが上海で音楽の可能性を求めて、黎錦光や李香蘭など支えてくれる人々とともに時世と戦い駆け抜けていく物語です。我々自身も色々なものと戦いながら演劇を続けている最中、今のこの時世と非常にリンクする部分も多いので、初日を迎えた時にお客様そして我々がどう感じるのか非常に楽しみです。
たくさんの登場人物の中にそれぞれにすごく濃い物語が詰まっています。そして生バンドで素晴らしい演奏が聴けます。ジャズや皆さんもよくご存知の歌謡曲もたくさん出てきますので、笑って泣いて、芝居と音楽を楽しんでいただけたら嬉しいです。
白洲迅(黎錦光役)
舞台の中のセリフにもあるのですが「いよいよ始まるな」という気持ちです。この“有事”に行われる舞台ということで、どうしても今と重ねてしまう部分もあるのですが、そこはしっかりプラスに捉えて作品にも良い作用をもたらせるようにそういう気持ちで臨んで、お客様にも楽しんでいただけたらと思います。僕自身は作品のタイトルにもある黎さんが作曲した「夜来香」を頼りに稽古場でも黎錦光という人物像を作っていきました。「夜来香」はとても繊細で儚くて懐かしさがあって、あの繊細さはやはり黎さんの人となりが作ったのかなと思います。
稽古場で服部、黎、李香蘭3人が屋台で飲むシーンの稽古の時に、休憩に入ってもそのままそこで話し続けていたあの瞬間がすごく心地良くて楽しくて、僕らと役が一気にリンクした瞬間だったなと思い出します。
ものすごく大変な時代に生きていたことをいかに僕らが熱量高く演じられるか、それを大事に思って演じていきたいと思います。
木下晴香(李香蘭役)
李香蘭さんは映像や音源が多く残っている方ですが、今回の舞台では表に立っていないオフの彼女の姿を描く部分も多いのであまりイメージに囚われすぎず、この舞台ならではの李香蘭を作っていけたらと思っています。台本を読み進めていくうちに、彼女の核になっているものは本当に「歌」なんだと強く感じ、彼女にとって歌うこととはどんなことなのか、それを大切に演じていきたいと思っています。
お稽古はマスクをしている状況でしたが、劇場稽古に入って初めてキャストの皆さんのお顔を全部見ることができましたので、本番に向けてさらに深めて行けたらいいなと思います。千秋楽までより良い舞台を日々お届けできるように精一杯頑張ろうと気合いを入れ直しているところです。
それぞれに登場人物の生き様が濃く深く描かれ、それが融合して今の時代の皆さんにも響く作品となっています。ぜひ、ご期待下さい。
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