ドラマ『GIVER 復讐の贈与者』で主演をつとめる吉沢亮 (C)モデルプレス

ゾクゾクするほど美しい、吉沢亮の“目が死ぬ瞬間”―新ドラマで演じる“空っぽな男”で美貌と演技力が冴え渡る<GIVER 復讐の贈与者>

2018.07.12 16:23

12日、テレビ東京の新ドラマ『GIVER 復讐の贈与者』(13日スタート、毎週金曜 深夜0時12分~ ※初回放送は深夜0時17分~)の試写会及び記者会見が同局にて行われ、第1話が関係者向けに放映された。主演をつとめる吉沢亮はクラスによくいるおちゃらけ男子から少年漫画の超人気キャラクター、はたまた心に闇を抱えたゲイや猫の擬人化に至るまで幅広い役柄を演じ、その演技力は折り紙付きだが、今作で演じる“冷徹で美しすぎる復讐代行業者”は発表時から「待ってました!」の声が殺到。ファン待望の役どころとして期待されている。


“復讐”をテーマに描く一話完結ミステリー

テレビ東京系 ドラマ24『GIVER 復讐の贈与者』で主演をつとめる吉沢亮(C)「GIVER 復讐の贈与者」製作委員会
テレビ東京系 ドラマ24『GIVER 復讐の贈与者』で主演をつとめる吉沢亮(C)「GIVER 復讐の贈与者」製作委員会
原作は日野草氏の同名ミステリー小説シリーズ(角川文庫)。主人公の義波(吉沢)が同級生を殺された女子高校生、結婚詐欺にあった女性、連続殺人被害の家族といった様々な依頼者の要望に応じて、ターゲットの心をえぐるような最適で残酷な方法で“復讐代行”を遂げる姿を一話完結で描く。

ゾクゾクするほど美しい、吉沢亮の“目が死ぬ”瞬間

吉沢亮(C)「GIVER 復讐の贈与者」製作委員会
吉沢亮(C)「GIVER 復讐の贈与者」製作委員会
第1話は高層ビルの展望室に現れた伏見という男(吉村界人)が突然ショットガンを乱射、客全員を人質にとるシーンから幕を開ける。同作最大の面白さは義波が復讐代行のために“別の人物”としてターゲットに近づく点にあり、物語序盤はその場にいる全員が何者だかわからない不気味さが漂う。復讐する者とされる者、双方の思いがじわじわと明かされていき、いざ「復讐遂行」の時を迎えた義波の変わり身は必見。ほんの数秒前までポロポロと涙を流して感情的に叫んでいた男が、その正体と真の目的を明かした瞬間に目の光を消し、氷のような無表情で手を下す。繊細かつ大胆な変貌ぶりは、吉沢の目元部分だけをドアップにするカットでわかりやすく捉えられた。「僕が代わりに殺してあげる」というセリフもキャッチーで、中毒性がある。

吉沢亮(C)モデルプレス
吉沢亮(C)モデルプレス
色気があり、時に“美しすぎてゾクゾクする”という感情を抱かせる「目元」は役者・吉沢亮の魅力であり、武器のひとつであるが、今作はそんな吉沢の「目の演技」を存分に堪能できる。濱谷晃一プロデューサーは「吉沢くんの人の奥底を見てくるような感じ…生まれつきの顔の造形が大きいと思うが、美形の中でも奥底の得体の知れない感じがあるのが今回の役に向いている。ぜひ吉沢くんでやりたいと思った」とまずビジュアル面でのイメージの合致がオファーのきっかけであったと説明。

森川葵、吉沢亮、小林勇貴監督(C)モデルプレス
森川葵、吉沢亮、小林勇貴監督(C)モデルプレス
昨年11月に公開された映画『全員死刑』で注目を集めた小林勇貴監督は、今回のタッグで役者・吉沢亮にすっかり惚れ込んだ様子で「吉沢くんが大好き」と本人を前に告白。小説を読んだ時ならではの“得体の知れない何かが近づいてくる恐ろしさ”をどう映像化するかが一番の悩みどころとなったが「吉沢くんの演技が全ての視界を晴らしてくれた」と監督。「義波という人間は感情がないから、体に色んなものを入れて“人格で変装”できる。それが暴かれた時の恐ろしい温度差を吉沢くんは1話から見せてくれた。僕は作品を撮る時に必ず何か一個は発明があるべきだと思うけど、(吉沢の演技は)その感動があったし、(小説を)読んだ時の『ウォー!』って気持ちが映像でできるという確信があった」と手応えを明かした。

吉沢亮 (C)モデルプレス
吉沢亮 (C)モデルプレス
いわば“役の中で役を演じる”難役に挑む吉沢は「監督が言ったように(義波が)何かを演じている時とそれが抜けた瞬間のギャップは意識していました。抜けた瞬間の義波をものすごい空っぽの人間に作っていて。そのほうが何かを入れた時の義波で遊べるかなと」とその緻密なさじ加減を明かす。またこの日試写会の冒頭で、濱谷プロデューサーが「小林監督を起用したことで、非常にサービス精神旺盛でバイオレンスも入り(いい意味で)過剰な作品になった。普通の感覚で見るとビックリすると思う」と前置きした通り、第1話は高層ビルの大爆発に始まり、小林監督のこだわりというパンチラシーンが随所に差し込まれるなど、まさにテレ東の深夜ドラマだからこその刺激的で挑戦的な作品に。試写会では2話以降のダイジェストも放映されたが、エロやバイオレンスの要素はギリギリのラインまで攻め込んだ雰囲気があり、その点でも毎週飽きることなく楽しめそうである。

復讐代行組織を統率する謎の美少女・テイカー役を森川葵が演じるほか、小野ゆり子、渡部秀、水橋研二、ぼくもとさきこ、田山涼成らの出演が発表されている。(modelpress編集部)

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