“放送直前”朝ドラ「ひよっこ」が楽しみ！「あまちゃん」から帰ってきた有村架純に期待高まる＜見どころを予習＞

第96作「ひよっこ」“金の卵”の成長描く

第96作目となる「ひよっこ」は脚本家・岡田惠和氏によるオリジナル作品。東京オリンピックが開催された1964年から始まる波乱万丈青春記となる。

谷田部みね子は、茨城県北西部のある大家族の農家に生まれた、おっとり、のんびりした少女。とくに大きな夢もなく、高校を卒業したら畑仕事を手伝って、いつかお嫁さんにと思っていたが、高校3年の冬、東京に出稼ぎに行った父が行方不明になってしまったことで、人生が動き始める。集団就職で上京したみね子は、町工場で働きながら父を捜すことに。慣れない都会での生活や突然のトラブルに巻き込まれながらも、“金の卵”の殻を自ら破って成長していく姿を描く。

物語は、故郷である茨城を舞台とした物語と、東京を舞台とした物語に分かれており、2017年4月3日～9月30日放送予定。全156回。

有村架純が再び朝ドラに！5キロ増量の役作り

同作で“朝の顔”となるヒロイン・谷田部みね子（やたべ・みねこ）を演じるのが有村。

オーディションでヒロインが決定することが多い朝ドラだが今回は、有村とデビュー当時から親交があるという岡田氏の希望もあり、オーディションではなくキャスティングでの抜擢。キャスティングでの決定は、14年前期「花子とアン」の吉高由里子以来となる。

有村は13年前期「あまちゃん」でヒロインの母親の少女時代を演じて大ブレイクしたが、「ひよっこ」ヒロイン決定の会見では「3年前初めて『あまちゃん』の会見でこの場で立たせていただいたんですけど、そのときとは180度違う気持ちです。朝のヒロインというのは、皆様に元気を与えられる存在。今回私が演じさせていただく役、作品で皆様に新しい風を吹かせていければと思います」と意気込んでいた。

また第1週完成試写会後の記者会見では、役作りのため5キロ増量したことも告白。「（故郷編では）日焼けメイクをして、実は体重も今より5キロくらいは増やして、今は東京編に来るということで、身も心もどんどん締まって行くという表現にしたくて減量していました」と朝ドラに臨む“女優魂”を見せていた。

次なるブレイクは誰？脇役にも注目

そんな有村演じるヒロイン・みね子の幼なじみで同級生役には佐久間由衣と泉澤祐希。佐久間は村一番の美少女で女優の夢を抱く役どころ、泉澤は農家の三男坊で時子に片思いする少年を演じる。

さらに東京編からは注目のイケメン竜星涼、磯村勇斗が登場。どちらがみね子の相手役となるのかも気になるところ。そして東京編には注目美女も目白押し。集団就職で上京したみね子は墨田区のトランジスタラジオ工場で働きはじめるが、その工場の女子寮「乙女寮」でみね子、時子と同室になる仲間を演じるキャストだ。松本穂香、藤野涼子、小島藤子、八木優希といった若手実力派が集結した。

近年の朝ドラでは、脇役での出演で注目を浴び、ブレイクを果たす若手女優も多く、今回の有村のように過去に脇役として出演した若手女優が数年後にヒロインに起用されるパターンが増加。ネクストブレイクを“発掘”する気持ちでも楽しめる。

オリジナル作品　みね子の青春10年間描く

完全オリジナル作品となっている「ひよっこ」。今回脚本を務める岡田氏は01年前期「ちゅらさん」、11年前期「おひさま」に続く3回目の朝ドラ執筆となる。

15年後期「あさが来た」以来「とと姉ちゃん」「べっぴんさん」と実在の人物をモデルとする作品が続いており、ヒロインにモデル人物がいないのは15年前期「まれ」ぶり。子役をおかず高校3年生から大人になるまでヒロインを1人が演じる事もめずらしく、描かれる期間も約10年に凝縮している。

一代記ではない、キラキラした青春時代にフォーカスしたみね子の物語を、「あまちゃん」から朝ドラに“帰ってきた”有村が演じる半年。毎朝15分間、お茶の間に爽やかな朝を届け活力を与えてくれそうだ。（modelpress編集部）

情報：NHK