「ヤングマガジンUSA」表紙(提供写真)

「ヤンマガ」米国向け増刊号リリース決定 新作19作品収録&表紙は士郎正宗氏描き下ろし【ヤングマガジンUSA】

2025.07.16 11:51

「ヤングマガジン」(講談社)は、アメリカ市場に向けた特別増刊号「ヤングマガジンUSA」をリリース。全19作品の新作が収録される。

  

“英語版ヤンマガ”リリース決定

THE LAST TERRAN(提供写真)
「ヤングマガジン」は、1980年創刊の週刊青年漫画誌で、社会性や暴力性、リアルな人間描写などを軸に、数々のヒット作を生み出してきた講談社の看板ブランドの1つ。これまでに「AKIRA」「攻殻機動隊」「カイジ」「頭文字D」「ドラゴンヘッド」などをはじめ、アニメ・映画化作品も多く輩出しており、青年漫画ジャンルを象徴する存在として国内外で知られている。

本増刊号は、アメリカの読者に向けて英語でゼロから企画・編集されたもので、全19作品の新作を収録。SF、ダークホラー、サイバーパンクなど多様なジャンルを通じて、嘘や誇張のない人間のリアルを描くことをテーマとしている。コンセプトは「UN-filtered MANGA」。表紙には、「攻殻機動隊」の作者である士郎正宗氏による描き下ろしイラストを起用し、都市と人間、テクノロジーの交差点を象徴するようなビジュアルに仕上がっている。

アンダーニンジャ(提供写真)
収録作品には、北米でも熱い支持を集める「頭文字D」のしげの秀一氏による新作「Subaru and Subaru」をはじめ、押見修造氏(「惡の華」「血の轍」)、中山昌亮氏(「不安の種」「後遺症ラジオ」)など。いずれも、国内外で評価の高い作家陣である。さらに、日本で連載中の花沢健吾氏の「アンダーニンジャ」も特別収録し、既存ファンにも響く構成となっている。

また、当誌では読者参加型の総選挙キャンペーンを実施。全19作品の新作のうち16作品が対象となっており、支持を集めた5作品は、ヤングマガジンと講談社のマンガアプリ「KMANGA」での日米同時連載が決定する。

今回の挑戦について、本増刊号の編集長・白木英美氏は「『AKIRA』や『攻殻機動隊』といった名作を世に送り出してきたヤングマガジンとして、次なる『AKIRA』を創出したいという想いもあります。創刊45周年という節目を迎えることもあり、その記念事業の一環として今回の北米向け増刊企画を実現する運びとなりました」とコメント。

企画立ち上げにあたっては、どんな作品を、どんなスタイルで届けるべきかを改めて考えたといい「フィルターばかりの世の中で、人間の想像力にフィルターは必要なのか?という問いと向き合う中で、“UN-filtered MANGA”というコンセプトが生まれました。夢だけでなく現実を描く青年マンガだからこそ、人生の葛藤や痛み、社会への違和感といった“生々しい感情”を描くことができると考えています」と明かした。(modelpress編集部)

「ヤングマガジンUSA」特別増刊号編集長・白木英美氏コメント

Q:なぜ今回、このような北米での企画を実施しようと思われたのですか?

A:近年、世界的にマンガの需要が高まる中で、特に青年マンガの持つ深みや魅力を、より多くの方に届けたいと考えたのがきっかけです。「AKIRA」や「攻殻機動隊」といった名作を世に送り出してきたヤングマガジンとして、次なる『AKIRA』を創出したいという想いもあります。ちょうど本年が創刊45周年という節目を迎えることもあり、その記念事業の一環として今回の北米向け増刊企画を実現する運びとなりました。現在、海外市場では少年マンガが主流となっていますが、少年マンガでは描ききれないテーマや表現を含む青年マンガの可能性を、海外最大市場である北米の読者の皆さまにも届けたいと考えています。

Q:日本の『ヤングマガジン』と、今回北米で展開される『ヤングマガジンUSA』には、どのような違いやコンセプトの変化がありますか?

A:日本版のヤングマガジンでは、殺し屋やドラッグといった刺激的な題材を扱う作品が多いのが特徴ですが、今回の北米向け増刊では、SFやダークファンタジーといったジャンルに重点を置いて構成しています。「アウトサイダーのための雑誌」というヤンマガらしさは踏襲しつつも、より国際的なスケールで共感されうる作品群を揃えました。世界観の広がりやテーマ性において、グローバル市場に響くラインナップを目指しています。

Q:「UN-filtered MANGA」というコンセプトは、どのような経緯で生まれたのでしょうか?

A:広告代理店の方々とのディスカッションの中で、「フィルターばかりの世の中は、本当におもしろいか?」「人間の想像力にフィルターは必要か?」といった問いをいただきました。この考え方は、まさに青年誌が掲げてきた価値観と重なるものであり、非常に共感できるものでした。青年マンガは、夢だけでなく現実を描くメディアであり、人生の葛藤や痛み、社会への違和感といった“生々しい感情”を描くことができます。社会、時代、配慮——さまざまな「フィルター」へのアンチテーゼとして、この「UN-filtered MANGA」というコンセプトを打ち出しました。北米の読者の皆さまにも、作品を通じてその真意を感じ取っていただければと考えています。

Q:北米の読者を想定して、どのようなテーマやジャンルを選定されましたか?

A:今回は「SF」「ダークファンタジー」「ホラー」「LGBTQ」という4つのジャンルに焦点を絞りました。ヤングマガジンではこれまでも「AKIRA」「攻殻機動隊」「ドラゴンヘッド」「BOYS RUN THE RIOT」「頭文字D」など、ジャンル性の高い作品が海外で評価されてきました。特にSFジャンルには重点を置いており、少年漫画では扱いづらい複雑なテーマや世界観に挑戦することで、より深い読書体験を提供できればと考えています。これらは、北米においても人気の高い骨太なジャンルであり、ヤングマガジンらしいアプローチが可能だと確信しています。

Q:作品選定や作家の起用は、どのような基準で行われましたか?

A:昨年10月に「海外向け増刊を制作する」という企画趣旨のもと、一般公募を実施し、100名を超える作家の皆さまにご応募いただきました。社内選考に加え、北米支社の現地スタッフ(ネイティブ)からの意見も取り入れながら、最終的に18作品を厳選いたしました。北米市場は人種・宗教・ジェンダーなど多様性に関する配慮が求められる市場ですので、その点には十分注意を払いながら、コンセプトに即した作品を選定しています。
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