“登録者数50万人越え”エレガント人生、コンビ共著で初小説出版 動画配信メインで活動する理由明かす「もっと異物みたいな存在に」
2024.09.15 14:59
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お笑いコンビ・エレガント人生の山井祥子と中込悠が15日、都内で小説『酔い醒めのころに』発売記念イベントを開催。動画配信を中心に活動する理由を語った。
エレガント人生、初小説出版 内容は「完全にフィクション」
本作は、YouTube登録者数50万人超で動画配信を主戦場にするエレガント人生が、コンビ共著で動画の世界観とは一線を画した初小説。パパ活、インフルエンサー、メンズメイク、ブラック企業、学歴マウント、モブなど、今の時代のキーワードがちりばめられ、Z世代のリアルを感じさせる内容となっている。コンビについて、中込は「普段はYouTubeをメインに活動しております。YouTubeでは男女コンビということを活かして、恋愛あるあるのようなものだったり、男女の機微みたいものを面白おかしくコントで表現するというのをやっております」と説明。本作については「普段、YouTubeでやっているようなリアルな人間関係というものの小説版という風に作らせていただきました。自伝小説とかそういうことでなく、完全にフィクション」と紹介した。
小説を書こうと思った経緯を聞かれると、山井は「もともと進路で芸人になるか小説家になるかすごく迷っていて、ずっと『小説書きたい』と思いながら芸人生活を送っていたんですけれども、その思いが募ったタイミングでお声掛けいただいたので、『よしやるぞ』という感じで小説を書くに至りました」と回答。中込も「僕も文章を書くのが昔から好きで。コンビのどっちもさくらももこさんのエッセイが大好きですごく読んでいまして、『文章を書く仕事がいつか出来たらいいね』という話をしていた」と念願だったことを明かした。
エレガント人生「特定の誰かを演じることはない」
また、ネタ作りについて中込は「大事にしているのは『特定の誰かを演じたりすることはしない』ということをやっています。実際にいる人をそのままやっちゃうと、例えばそのキャラが炎上してしまったりした時にその人のことも傷つけてしまうことになるので、そういうのはやらない」と告白。さらに普段のネタと小説とを比較し「色んな人を見ながらみんなにある要素を吸い上げていくみたいなことは共通してあったかなと思います」と続けた。実体験は書いていないというが、山井は「じわじわ滲ませている」とも吐露。「『友人がなかなかできなくて辛い』みたいな女の子を書いたんですけれども、私、本当に大学1年生の頃に誰ともしゃべらないで2ヶ月間過ごしちゃったりとか辛い思い出があるので、そういうのはかなり反映されているんじゃないかなと思います。キャラクターによってはかなり入っている」と打ち明けた。
エレガント人生、動画配信を中心に活動する理由
さらに、動画配信を主戦場にしている理由を問われると、中込は「争いごとがあまり好きじゃないというのがあります。あまり芸人ぽくないというか、割とおだやかに生きている2人で、普段はもぐらのような生活をしている」とコンビの性質を話し、山井も「『老夫婦みたい』と同期の芸人とは言われたりします(笑)」とコメント。中込は「あまりバチバチやるのは得意ではないけど、自分たちの“おもしろ”はあると1年目から信じてやってきていて、そういう表現ができるのが今の形なのかなと思っています」とも語った。加えて、動画配信を中心とする現在の活動について山井は「最初は他の芸人さんと同じように賞レースで勝って、というのを目指していたんですけれども、やっていく中で『単独ライブが1番やりたいよね』ということが共通してあることを確認しあって」と話し、「単独ライブを年に1回必ずやって、その規模をどんどん大きくしていって、という恒例行事にするためにはどうすればいいのかなと考えた時に、動画は私たちに向いてそうだからそこでお客さんをキャッチして、という話で固まった」と述懐。
中込は「単独ライブでお客さんを集めてそれでご飯を食べて行けるようになること。それを毎年続けるというのを大きな目標にしよう、というのが最初にあったので、そのためにちゃんと自分らに向いていることをやろうという感じで、同じ方向を向いて始めた」と伝えた。
エレガント人生、地上波仕事への思いは?
地上波での仕事に関しては、山井が「もちろんお話をいただいたらすごく嬉しいですけど、『夢が叶ったぞ!』みたいな感じではきっとないんだろうね」とコメント。中込は「拒否する、否定するとかではなく。あくまでもそっち(単独ライブや動画配信)がメインにあるので、という感じ」と補足した。山井が「もっと変な、異物みたいな存在に。そっちの方向に進んでいけたらなと思っています」と語ると、中込も「周りとどんどん違う方向に行けたらいいなと思っているので。王道から外れてしまうことに対しての嫌な感じとかは僕たちはまったくない」としつつ、「より奇妙になっていきたい」と口にしていた。(modelpress編集部)
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