山崎育三郎、明⽇海りお、古川雄⼤(C)山崎育三郎撮影:宮崎健太郎

山崎育三郎・明⽇海りお・古川雄大、日本オリジナルミュージカルで初共演「昭和元禄落語⼼中」上演決定

2024.09.09 12:00

俳優の山崎育三郎明日海りお古川雄大が出演するミュージカル『昭和元禄落語⼼中』が、東京・大阪・福岡にて(2025年2月~3月東急シアターオーブ、2025年3月~4月フェスティバルホールほか)上演されることが決定した。

  

「昭和元禄落語心中」ミュージカル化決定

「昭和元禄落語心中」原作(C)雲田はるこ/講談社「BE・LOVE」
『エリザベート』(2022~2023)、『モーツァルト!』(2024)、『王様と私』(2024)など数々の名作ミュージカルに出演し、映像作品での活躍も続く山崎、明日海、古川。日本ミュージカル界を牽引するスター3人が、新作オリジナルミュージカルで初共演を果たす。演出は『エリザベート』など数多の大作を手掛け、山崎、明日海、古川とも縁の深い小池修一郎氏(宝塚歌劇団)。この強力布陣で、日本発の和物オリジナルミュージカルを力強く立ち上げる。

山崎育三郎(C)撮影:宮崎健太郎
かねてより、日本ミュージカル界の発展のために、オリジナルミュージカルの創作は不可欠と思い続けてきた山崎。彼がNHK系ドラマ『昭和元禄落語心中』に出演した際、「ぜひミュージカルにしたい!」と思い立ち、同じ事務所の明日海、古川に声をかけたことで本企画は実現した。原作は、戦前から平成に至る落語界を舞台に、人々の多彩な生き様を描いたヒット漫画。2016・17年にアニメ化、2018年にドラマ化され、いずれも話題となった。経験を積んだ山崎が「今だからできると思った」と語る、渾身の一作である。

山崎育三郎・明⽇海りお・古川雄大出演「昭和元禄落語心中」

古川雄⼤(提供写真)
昭和初期。落語の世界に入った菊比古(八雲)は、同期入門の天才・初太郎(助六)と固い友情で結ばれる。芸者・みよ吉にも支えられ、切磋琢磨する2人。だが彼らの関係は、思いもよらない道筋を辿る。天才肌で華のある落語家として注目を集め、豪放磊落な性格で周囲を魅了する初太郎(助六)役には山崎。同役はドラマ版からの続投となり、その深化に期待が高まる。また、繊細な性格で初太郎の才能に焦りを感じながらも精進し、のちに「昭和最後の大名人」と称される菊比古(八雲)役には古川。同じ役をWキャストで務めるなど、実際に切磋琢磨する間柄である山崎と古川が、因縁の2人をどう演じるのか。

明⽇海りお(提供写真)
さらに彼ら2人と懇意になり、その人生に大きく関わることとなる芸者・みよ吉役を明日海が演じる。芸に打ち込む者たちの業、絡み合う愛憎や因縁といった、骨太な人間ドラマが展開する「昭和元禄落語心中」。歌唱力はもちろん、演技力においても評価を得る山崎、明日海、古川の化学変化が、かの名作にどのような光を当てるのか。

日本オリジナルのミュージカルを作ることが夢だったという山崎は「6年前に出演したドラマ『昭和元禄落語心中』に出逢い、この作品の持つ儚く美しい世界に魅了され、撮影中からいつかこの作品をミュージカル化したいと心に秘めていました。そして時が経ち、多くの皆さんにご協力いただき、ついに2025年に上演が決定いたしました」と念願叶ってのミュージカル化であったとコメント。「2025年春、日本発のオリジナルミュージカルが誕生します。応援宜しくお願いいたします」と作品への想いを語った。(modelpress編集部)

初太郎(助六)役:山崎育三郎 コメント

1998年に小椋佳さん企画のオリジナルミュージカルでデビューした私にとって、日本オリジナルミュージカルを作ることは長年の夢でした。これまで、ブロードウェイ、ウエストエンド、ウィーン、韓国、世界の名作ミュージカルが日本版として上演され、私自身も何度も素晴らしい作品と出会い、人生が変わるような体験をさせていただきました。しかし、次々とミュージカル作品が生まれている世界に比べて、日本オリジナルミュージカルが生まれ難いのも現状です。そんな中、6年前に出演したドラマ『昭和元禄落語心中』に出逢い、この作品の持つ儚く美しい世界に魅了され、撮影中からいつかこの作品をミュージカル化したいと心に秘めていました。そして時が経ち、多くの皆さんにご協力いただき、ついに2025年に上演が決定いたしました。演出にはミュージカル『エリザベート』『モーツァルト!』『ロミオ&ジュリエット』でご一緒した小池修一郎さん、共演には信頼するミュージカル界の戦友、明日海りおさん、古川雄大さん。これまで共に作品を創り上げてきたミュージカル界の素晴らしいクリエーターの皆さんに集結していただきました。2025年春、日本発のオリジナルミュージカルが誕生します。応援宜しくお願いいたします。

みよ吉役:明日海りお コメント

4年ほど前、山崎さんに「一緒にミュージカルやりましょうよ!雄大も誘って!!」と声を掛けていただいた時のときめきを、はっきりと覚えています。そんな夢のまた夢のようなことが、来年の春に叶うことになりました。お話をいただいて、原作の『昭和元禄落語心中』を一気に読み終えました。人の夢や流した涙が、雨や桜吹雪、畳やおしろいの香りに煽られて、絡み合い、むせ返るようなあの世界に生きられること、とても楽しみです。私の演じる、芸者のみよ吉は、今まで出会ったどの役とも違う感情が体を駆け巡りそうな予感がしています。演出の小池先生、そしてお二人の素晴らしい先輩に必死について行きたいと思います。ぜひお楽しみになさってください!

菊比古(八雲)役:古川雄大 コメント

この度、ミュージカル『昭和元禄落語心中』にて八雲役を務めさせていただくことになりました古川雄大です。僕も山崎育三郎さん同様、日本オリジナルのミュージカルがもっとうまれてほしいと切に願っておりました。そんな時にお声掛けいただき、日本ならではの原作にとても興味が湧きました。参加させていただけること、とても光栄に思っています。何より同じ事務所の育三郎さん、明日海さんと共に、日本オリジナル作品をうみ出せる事に大きな意味を感じております。必ず成功させたいと思っていく中、小池修一郎先生が脚本、演出という事で、間違いない作品が出来上がると確信に変わりました。皆様に新しい世界をお届け出来ると想像するだけでワクワクが止まりません。是非、ご期待、応援、よろしくお願いします。

原作:雲田はるこ氏 コメント

ドラマ版『昭和元禄落語心中』で山崎育三郎さんに助六役を演じていただいてから、ご縁が紡がれ、こうしてミュージカル版の落語心中が上演されることとなりました。私は『ポーの一族』のミュージカル版も拝見し、夢中になりましたので、小池修一郎さんの演出と明日海りおさんのご出演にも、とてもワクワクしています。さらに、山崎さん、明日海さんともご縁の深い、古川雄大さんとの共演も楽しみでなりません。きっと今まで見たことがない『落語心中』の世界に連れて行ってくださることでしょう。新しい空間で、彼らにまた会えることを楽しみにしています。また、これを見てみんなが寄席を恋しくなって、落語を見に行くきっかけにもなると嬉しいです。

脚本・演出:小池修一郎氏 コメント

4年前のある日、稽古場で山崎育三郎君から、提案された。「明日海さんと雄大と3人のミュージカル、やりましょうよ!」「え~!?そりゃ実現したら凄いけど…」「僕から事務所に話してみます」以後、忙しい3人のスケジュール調整がやっと適い、実現の運びとなった。育君からは『落語心中』をやりたいと聞いていたし、単行本出版時に読んでいて、ドラマも観ていたので面白いと思いつつも、実際大劇場でのミュージカルとなるとどうか大いに迷った。思い余って原作者の雲田はるこ先生に直接伺ってみたところ「舞台のミュージカルになるなら拡大も圧縮もご自由に」とのお言葉を頂いた。助六、八雲、みよ吉3人の愛と葛藤のドラマを、落語を絡めて描いて行きたいと思う。

ミュージカル「昭和元禄落語心中」公演概要

原作:雲田はるこ『昭和元禄落語心中』(講談社「BE・LOVE」)
脚本・演出:小池修一郎(宝塚歌劇団)
出演:山崎育三郎明日海りお古川雄大
東京公演:2025年2月~3月 東急シアターオーブ
大阪公演 2025年3月~4月 フェスティバルホール
※福岡公演あり
※詳細は後日発表

「昭和元禄落語心中」あらすじ

昭和最後の大名人・有楽亭八雲に、押しかけ弟子入り志願した元チンピラ・与太郎。内弟子など一切取らぬはずの八雲が、何のきまぐれか与太郎を受け入れることに。そこから始まる、夭逝した伝説の天才落語家・助六と、彼の影を追いながら1人落語界に残された八雲の、知られざる因縁噺とは。昭和の落語界を舞台に、噺家の愛おしき素顔と業を描いた傑作。
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