「24時間テレビ47」メインパーソナリティー置かない意図説明 旧ジャニーズ事務所性加害問題の影響も言及
2024.07.17 04:00
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日本テレビ系「24時間テレビ47」(8月31日~9月1日放送)の制作発表会見が7月16日、同局にて行われた。会見後、総合プロデューサーの吉無田剛氏が囲み取材に応じ、メインパーソナリティーの有無について言及した。
「24時間テレビ」メインパーソナリティー置かなかった理由
2003年にメインパーソナリティーが登場してから、毎年様々なタレントが同役割を務めてきた。しかし今年は「24人でつなぐ24時間テレビ」と称し、各企画を担う24組の出演者が、世代やジャンルを超えて同番組に集う形式に。この理由について、吉無田Pは「今年『24時間テレビ』を新しく変えて、視聴者の方、生活者の方に受け入れていただくというチャリティーを考えるとなった時、やはり『24時間』の形が、どうしてもこれまでの46回の歴史の中で形が固まってきてしまったと。それは良くも悪くも伝統ある番組の中でそういう形になってきたのを、前の年を踏襲していくことではなく、改めて1つ1つ『これはどういう風な意味があってどういう風にすべきなのか』というところを(考えるべき)」と主張。「踏襲する意味があるものは踏襲していけばいいし『これは今年はこういう方がいいんじゃないか?』っていうのを1つずつ点検していく中で、今年に関しては、僕らが届けたいというチャリティーを背負ってくれる方、一緒に考えてくださる方を、ある意味並列で届けたいな」と話した。吉無田Pは“メインパーソナリティー”という立ち位置に疑問を呈し「『肩書ってそもそもなんなんだろう?』と、そもそも論みたいなところで、『メインパーソナリティーの“メイン”ってなんだろう』みたいなことを考えていく中で、今年は、世代とかジャンルを超えて1人1人にお声掛けをして。そこに肩書きの優劣もない」と説明。「総合司会に束ねてもらって、残りの方々はチャリティーに賛同して取材してくださった方が出るという、すごく実はシンプルなんです。でもそれが正しく今年のチャリティーが伝わる方法なんじゃないかなという意味で、メインパーソナリティーを置かないという形をとらせていただきました」と明かした。
「24時間テレビ」旧ジャニーズ事務所性加害問題の影響について
また、旧ジャニーズ事務所(現「STARTO ENTERTAINMENT」)の性加害問題の影響について話が飛ぶと、「いわゆるメインパーソナリティーというところに、この数十年間、今の『STARTO ENTERTAINMENT』のグループだったり、グループ混合にしたりっていうことが長く続いていたところがあるので、確かにそういった意味での見え方っていう部分は、影響がすごく大きいという風に、恐らく一般の方もメディアの方も思う」としたうえで「実際のところは、相葉さんとも今回ご一緒させていただきますし、もしかしたらこれから24人の発表の中で、同じように企画の趣旨に賛同して『STARTO ENTERTAINMENT』の方が個人として『この企画だったら参加したい』っていう風になることがあるとは思っております」と24組の出演者の1人である嵐の相葉雅紀に触れながらコメント。「それはどの事務所のどの出演者の方も全て等しく、僕らと企画の趣旨において賛同して『一緒にやりましょう』って握手できたら、前に進むものだと思います」と答えた。続けて「嵐の相葉さんとしても参加していただいたことも何度もありますし、 作り手としてはそんなに変化はないというか、それによって『STARTO ENTERTAINMENT』の方とやらないってことは全くもってないので、正直見た目ほど、そういった影響は、感じてはいません」ときっぱり伝えた。
「24時間テレビ」今年のテーマは「愛は地球を救うのか?」
今年の番組テーマは「愛は地球を救うのか?」。24時間テレビ「愛は地球を救う」という番組タイトルは1978年の第1回から昨年の第46回まで変わることなく使われてきたが、約半世紀の間続いてきた番組タイトルの意味、そして、チャリティーの本質を見つめ直す“決意”をテーマに込めたという。総合司会は、お笑いコンビ・くりぃむしちゅーの上田晋也、同局の羽鳥慎一アナウンサー、水卜麻美アナウンサーが務める。さらに“24組でつなぐ24時間テレビ”として、「24時間テレビ」の趣旨に賛同し、自らチャリティーと向き合い発信したいという、相葉、池崎慧(サンシャイン池崎)、岩田剛典、有働由美子、笑点メンバー、長嶋一茂、ヒロミ、松平健、やす子ら24組が出演する。(modelpress編集部)
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