稲垣吾郎、記者へ異例の“お願い” カメラ愛止まらず自宅には暗室も<多重露光>
2023.10.06 13:44
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俳優の稲垣吾郎が6日、都内で開催された舞台『多重露光』舞台挨拶に出席。カメラ愛を語った。
稲垣吾郎、初めての経験明かす
本作は、写真館の2代目店主・山田純九郎(稲垣)が、周囲の人々と織りなす人間模様を描く。この日は共演する真飛聖、相島一之、演出の眞鍋卓嗣氏も出席した。眞鍋氏の演出について、稲垣は「初めてなんですけど、とても俳優さんに寄り添ってくれて。優しい。とにかく優しく。怒った顔を見たことない。怒りますか?生きてて怒るの(笑)?本当に穏やかな現場で、みんなでいろいろディスカッションしながら。あとワークショップみたいなものもありました。僕は個人的には初めての経験だった」とコメント。
初体験のワークショップについては「ちょっと恥ずかしかった(笑)。お客さんもいないのに、誰に向けてやってるんだろうって。仲間に向けて。縄跳びをして。パントマイムとか。大縄跳びをして」「連想ゲームとかいろんな。そういう稽古場でのワークショップっていうのは、僕はあまり経験がなかったんですけれども、とても楽しかったです。短い時間でしたけど」と振り返っていた。
真飛や前島が、気がついたら世界が出来上がっていると眞鍋氏の演出を称賛すると、稲垣は「はめられるっていう(笑)」「自然とそうなっているという。シームレスというか、それが本当に心地よかったです」と笑顔を見せた。
稲垣吾郎、演出・眞鍋卓嗣氏と同郷
また眞鍋について、稲垣は「僕は板橋区の高島平出身なんですけど、眞鍋さんも幼少期に居られたことが。小学3年生くらいまで。同世代で学年で言うと一つくらいしか変わらないので、40年くらい前に同じ場所で」と同郷であることを紹介。「隣の隣くらい。高島平団地っていう巨大なマンモス団地なんです。100メートルくらい」と言い「小学校は違うんですけど。めちゃめちゃ小学校の数が多かったからね。第七くらいまである。そういうのもうれしいなと思って、縁を感じました」とにこやかに話していた。稲垣吾郎、カメラ愛語る
プライベートでもカメラを愛用している稲垣は、前島が劇中で小道具として使うカメラについて「ライカのM3っていう、伝説の。たぶんカメラマンの方とか、皆さんはご存じだと思うんですけど」と紹介。「レンジファインダーなので。今のカメラと違って」「マニュアルなので。二重で像が重なったときに、合掌したときにピントが合う」と解説し「大好きで。特にこのM3っていうのは本当にみんなが大好き。名機」と伝説的なカメラを手に笑顔が止まらなかった。さらに稲垣は、セットに設置されていた引き伸ばし機を紹介しながら「実際に、僕の家にも暗室があるんですよ。カメラが好きすぎて。フィルムカメラが大好きで、自宅に暗室を作ってしまいまして。いつもこういう赤い赤色灯の中に包まれながら、写真現像をして楽しんでおります」と写真への愛を語った。
稲垣吾郎、記者にお願い
「(レンズの)ズミクロンの名前から純九郎(ずみくろう)。ダジャレ(笑)」と役名の由来を明かした稲垣は、スマートフォンで撮影しているメディアに向けて「ちゃんとしたカメラで撮っていただいていいですか(笑)?」と冗談交じりにお願いする一幕も。「今は携帯でも撮れるし、カメラも小さくなっているけど、敢えてフィルムカメラの所作というか。わざわざ現像して一枚の写真にする、そういう良さもあるので。僕はそういうのをプライベートで楽しんで。たぶんこの劇を見て、写真やりたいなとか(思う人も)。写真撮ったことない人なんて、いないじゃないですか。でもカメラで、フィルムで撮る楽しさに興味を持っていただければと思っています」と呼びかけた。稲垣吾郎「多重露光」への思い
最後に、改めて作品への思いを問われた稲垣は「僕が思うには、誰もが抱えている過去への思いみたいなものに、本当に優しく寄り添ってくれる物語だと思いますし、見終わったあとに、改めて家族の大切さとか、そしてなにより自分を愛することの大切さを感じてもらえる作品になっていると思います。出演者みんなで心を込めてお届けいたしますので、ぜひ劇場でご覧になってください」とアピールしていた。(modelpress編集部)
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