元BiSHモモコグミカンパニー、作家活動は「生き延びる手段」今後について宣言
2023.07.21 18:33
views
元BiSHのモモコグミカンパニーが7月21日、都内で小説第2作「悪魔のコーラス」(河出書房新社)の刊行記念イベントを開催。イベント前に合同取材会に出席し、作家活動への思いを語った。
モモコグミカンパニー小説第2作「悪魔のコーラス」
本作は、中学2年生の主人公・原田透花が転入した由緒あるミッション系学園『小鳥遊自由学園中等部』を舞台に描かれる長編小説。入部した合唱部で頻発する不穏な出来事、学園の裏の顔、密かに続けられていた禁忌…。誰もが経験する年齢特有の感情、生徒同士の微妙な人間関係が生々しく活写され、息をもつかせぬ不穏な展開で寒気立つ、戦慄と感動の学園サスペンス小説となっている。デビュー作「御伽の国のみくる」を書いているときに中学生の話を書きたいと思ったというモモコグミカンパニーは「ずっとタネを集めていた状況でした。(本作には)親子の話とかも含まれているんですけど、中学生の多感な時期と親子の関係から派生して、人との繋がりとかをテーマにしようと考えていました」と打ち明けた。
執筆は2022年秋頃から始めたそうで「去年、BiSHは紅白にも出なかったので年末年始に時間があって、そこが狙い目だと思って年末年始に四六時中、何日も書いていました」と告白した。
モモコグミカンパニー、今後の活動を語る
そんな本作に込めた思いを尋ねられると「BiSHの解散を目前に控えた半年前に書いていたということもあって、今思うと自分の未来というか、BiSHという大きなものがなくなったあとに何が残るのかという不安定な状況の中で書いていた作品で、元々は親子の関係を書きたいとか、中学生をテーマに書きたいという考えはあったんですけど、根底のテーマとしては人との繋がりとか、物理的に人がいなくなったときに何が残るのかとか、人を繋ぐものはなんだろうということを無意識にテーマに入れ込んで書いていたのかなと思います」と説明。さらに、自身の今後について聞かれたモモコグミカンパニーは「(帯コメントを寄せた)窪美澄さんから『この作者には書きたいことがたくさんあるんだな』って言葉をもらったんですけど、その通りで、書きたいことが今のところ尽きていないというか、あれもこれもっていうのが自分の中にテーマがあるので、私にとって書いて本を出すというのは生き延びる手段でもあるので、これからも大切に、書きたいものを書きたいと思います」と目を輝かせた。
今後は作家として活動していくのか問われると「本が書きたいというのが自分の中にあるし、自分の言葉とか自分の中に湧き出ているものを誰かに手伝ってもらったりして外に出して形にすることがすごく好きなので、個人としての仕事もたくさん持ってきていただいているんですけど、それも大切にしつつ、自分の中に湧き出るものも大切しにしていきたいと思います」と語った。(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】