東野幸治、バリボ山本、川島海荷(提供写真)

ジャルジャル主催「第19回 祇園お笑い新人大賞」優勝はバリボ山本「コンビ組んで漫才やってたんですけど…」

2023.02.22 12:29

ジャルジャルが生み出した芸人のキャラクターたちによる賞レース『第19回 祇園お笑い新人大賞 Presented by ジャルジャル』が19日、東京・銀座 博品館劇場にて開催され、ピン芸人のバリボ山本が優勝した。

  

ジャルジャル主催「第19回 祇園お笑い新人大賞」

東野幸治、バリボ山本(提供写真)
本大会は、ジャルジャルが作り出した世界観の中で行われる賞レース。出場資格は新人芸人で、ネタは漫才、コント。ピン芸、落語などジャンルは不問。今回は熾烈な予選を勝ち抜いた(という設定の)8組に加えて、当日その場で発表される敗者復活組1組を加えた計9組が戦った。

「第19回 祇園お笑い新人大賞」(提供写真)
なお、タイトルに“第19回”と謳われているのは、ジャルジャルが芸歴19年目のため。実際は2020年の『第17回 祇園お笑い新人大賞』以来、2度目の開催となる。

あくの強いキャラクターが続々登場

「第19回 祇園お笑い新人大賞」(提供写真)
MCを務めるのは、2020年に続いて東野幸治と川島海荷。東野は川島へ「2020年は2人とも初めての司会でギクシャクしましたけど、今回はスムーズに進めたいと思います」と声をかけた。ネタを披露する前には主要な賞レースのように、それぞれの芸人を紹介するVTRが流れる。

「第19回 祇園お笑い新人大賞」(提供写真)
トップバッターを務めたのは、2020年の大会で3位となったブラックデビル。揺るぎなき独自の理念を持つアテネと膨大な知識を誇るKによる唯一無二な孤高のお笑いユニット。黒ずくめの服装とソリッドな発言で近寄りがたい雰囲気を醸す2人だが、今回も披露したのはリズミカルなあるあるネタ。東野から「手応えがあったんじゃないですか?」と聞かれるも、アテネは顔色ひとつ変えず「理解したフリせんでいいですよ」と言ってのける。

「第19回 祇園お笑い新人大賞」(提供写真)
2組目に登場したのは、結成7年目のコンビ・オレンジャーズ。普段はネタを作っているボケのたっくんがしっかり者で、ツッコミの風間がおっとりとしているのだが、漫才ではテンションの高いベタなボケをするたっくんに風間がかなり強めにツッコんでいく。ネタ披露後、たっくんが場を盛り上げようと大袈裟に話したエピソードを、風間がすぐさま否定するなど噛み合わない2人を、東野は「一生懸命やってるのは伝わりました」とフォローする。

「第19回 祇園お笑い新人大賞」(提供写真)
3組目は今大会唯一のピン芸人・バリボ山本。ネタでは観客やMC陣からもらったネガティブな言葉をバレーボールのレシーブのように全て受け止めながら、「お前や!」という決め台詞で爆笑を起こす。ネタ後は「いろいろな言葉のボールを投げてくれたんでやりやすい試合でした。(優勝の自信は)あります!」と充実した表情を見せた。

「第19回 祇園お笑い新人大賞」(提供写真)
4組目は、1日三色。ボケの松村ボルテージが、ファミレスでの佐藤健のツッコミに惚れ込んで結成したコンビ。しかし、その後、佐藤はある2つのパターンでしかツッコめないことが判明。漫才中もその2パターンで乗り切ったものの、松村は「本来やりたいネタではないんですけど、できる限りのことはやりました」と浮かない表情。一方、佐藤は東野や川島にもネタで見せた2つのパターンで質問を重ねて、困惑させていた。

敗者復活戦組はあのツッコミが下手な関東人

「第19回 祇園お笑い新人大賞」(提供写真)
5組目の諸田・津沼は、勢いのあるツッコミをする諸田と前のめりなボケを見せる津沼によるコンビ。結成1年目で進出した2020年の大会では徐々に舞台の後ろに下がってしまい、最下位という残念な結果に。その悔しさを繰り返さないようにと自主ライブでネタを磨き、再びこの舞台に帰ってきたのだが…。悔し涙を流す2人を、MCの2人は必死に慰める。

「第19回 祇園お笑い新人大賞」(提供写真)
6組目は結成2週間で決勝に進んだ、なにわブラザーズ。生粋のなにわっ子・タケがカナダ出身のLiamを誘ってコンビを結成したそうだが、Liamの話す英語をボケだと思い込んでいるタケと、日本語をまったく理解できないLiam。はたから見ると噛み合っていないように見える漫才を力づくで披露すると、東野は「どこまでがボケなのか、わからないところもありましたね」とコメント。川島に「Thank you」と声をかけられたLiamは、この日初めて笑顔を見せた。

「第19回 祇園お笑い新人大賞」(提供写真)
7組目は敗者復活を勝ち抜いたパワージャングル。2020年に続いて2度目の決勝に、ガッツポーズをしながら登場。関西出身のボケ・盛山と東京出身のツッコミ・関は勝ち上がった勢いそのままに漫才を披露するものの、段々と2人の掛け合いが噛み合わなくなり、最後は言い合いに。ネタ後も「ちゃんとやれよ!」(盛山)「自分が正しいと思うなよ!」(関)と罵り合う2人に、東野は「まだ漫才が続いてるのかな」と話しかけ、場を収めようとした。

「第19回 祇園お笑い新人大賞」(提供写真)
8組目は、2020年に続いて2度目の決勝となったヤングマッスル。ボケ・小江出が本番前に持ち前の大声を枯らしてしまうというアクシデントに見舞われてしまった前回。その教訓を活かして、ボイストレーニングに励んで声を強化してきた2人だが、小江出が本番前、袖で「絶対、優勝するぞー!」と叫んだことで声を枯らしてしまい、実力を発揮できず。さらにネタ終了後、ツッコミ・助にもハプニングが起こってしまい、散々な結果に。

「第19回 祇園お笑い新人大賞」(提供写真)
トリを務めるのは、人気コンビのチェリーベリー。アイドル的な人気を誇るちえりとツッコミの別府による男女コンビは、テレビ番組のレギュラーを7本持つ売れっ子。紹介VTRでは、同大会プレゼンターのジャルジャルからもコメントが寄せられた。2人は安定感のある掛け合い漫才を披露。ネタ後、別府に「お前」と言われたちえりが「解散しましょう。ネットニュースにしてください」と言い出す一幕も。東野が「そういうやりとりは楽屋で」とたしなめると、ちえりは「東野さんって絶対女心がわからないタイプですよね!」と勇んで返した。

観客と視聴者の投票による審査結果は?

「第19回 祇園お笑い新人大賞」(提供写真)
審査を行うのは会場の観客と配信の視聴者。投票の集計中には、2020年に優勝したタッチワゴンがリズムネタが披露したのだが、前大会同様、今回もネタを何度も繰り返してやろうとして、MC陣を困らせていた。

「第19回 祇園お笑い新人大賞」(提供写真)
投票の結果、優勝はバリボ山本。大きな拍手が起こる中、登場した山本は頭を抱えて喜びを噛み締める。そして、「コンビ組んで漫才やってたんですけど……。ピンになって先も見えなかったんですけど、やっててよかったー!」と嗚咽しながら絶叫。東野の「お客さんに(言葉を)もらう?それで終わろうよ」という言葉から、山本が再び観客と掛け合うと、会場はいっそうの大きな拍手に包まれた。

「第19回 祇園お笑い新人大賞」(提供写真)
公演自体が壮大なコントとなっていた今回のライブ。葛藤や負けん気、やる気、悔しさ、若さ故の未熟や初々しささなど、それぞれのキャラクターごとにまったく異なった見せ方ができるのは、演技力と描写力の高いジャルジャルならでは。企画としての面白さはもちろんのこと、ジャルジャルのコント力を堪能できるライブとなった。(modelpress編集部)
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