上白石萌音、運命の出会いを回顧「一目惚れをしてしまって」
2022.10.06 13:04
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女優の上白石萌音が6日、都内で行われた書籍に関するプロジェクト発表会に出席。運命の出会いを明かした。
上白石萌音、挨拶で報道陣癒す
プロフィールの趣味の欄のトップに“読書”と書くなど無類の本好きである上白石は、書店員風のエプロン姿で登場。多くの報道陣を目にすると「ようこそ、本屋さんへ(笑)」と挨拶して笑いを誘い、「今日はとことん書店員の1日を楽しませていただこうと思います」とにっこり。本屋にもよく行くそうで「行くとすごくお金を使ってしまうので、ご褒美として行くことがあったり、時間が空いたりしたら近くの本屋さんを探してゆっくり過ごしたりします」と明かし、「(書籍代は)浪費って感じが全くしなくて、ちゃんと自分の教育のために買っているみたいで肯定されている感じがあるので、いいお金の使い道だなと思います」と吐露した。
上白石萌音、“人生を変えた10冊”選ぶ
また、“人生を変えた10冊”をテーマに本を選んだ上白石は「なるべくいろんな気持ちになれる本を集めたいなと思いました。緊張がほぐれたり、思わずにこにこしてしまったり、吹き出してしまったり、ときには辛くて涙がこぼれたり、知らなかったことに出会えて殴られたみたいな気持ちになったり、いろんな心を揺さぶってくれるのが本だと思うので、なるべく多岐に渡らせたいなという思いで選びました」と選定のこだわりを告白。普段は本を紹介してもらうことが好きだそうで「人にモノを勧めるって遠慮しませんか?あまり押し付けたくないなとか、迷惑かなって思うことがあって私は躊躇するんですけど、今回は公式にオススメしていいということで、張り切って選んでまいりました(笑)」と声を弾ませた。
上白石萌音、運命の出会いを告白
中でも、本屋で出会って運命だと感じた1冊を聞かれると、伊坂幸太郎の『アイネクライネナハトムジーク』を手に取り「これは私物なのでここに並ぶとつや感が違うんですけど(笑)、しかも何回も読んでしまっていて、手に馴染む愛着のある大切な1冊です」と紹介し、「連作短編集で、伏線回収が見事で、私は1回記憶を消して、まっさらな気持ちでもう1回読みたいと思うくらい、初めて読んだときの感動が忘れられないですし、何度読んでも心がブルブル震える感覚があります」と興奮気味にコメント。同書とはどんな出会いだったのか尋ねられると「本屋さんでこの表紙に一目惚れをしてしまって、絵型と字面と本の雰囲気に強烈に惹かれてしまいまして、表紙だけで買った本です」と打ち明けた。
また「今となっては伊坂幸太郎さんの大ファンなんですけど、それまで伊坂さんの作品を読んだことがなかったので、伊坂さんに出会うきっかけとなった本です。5年くらい前のことです」と回顧し、どんな人にオススメしたいか聞かれると「できればみんなに読んでほしいんですけど(笑)、自分はひとりぼっちかもなって思っている人に読んでほしいですね。あなたは絶対に1人じゃないと思えるし、誰かと繋がって生きているんだなと思うし、今後も人だったり出来事だったりと繋がることがあるんだろうなって、人生に少しキラキラとした期待感を抱けるような、運命というものを信じてみたくなるような本だと思うので、自分は1人だと思っている人に読んでもらって、そうじゃないということを知ってほしいです」と熱く語った。
上白石萌音、POP制作に挑戦
イベントでは、上白石が書店員体験としてPOP制作に挑戦する一幕があり、書店員から「目を引くものにしたいので、目立つ色使いとか、ちょっとしたイラストを入れたりして普段は作っています」とアドバイスを受けた上白石は、“イラスト”という言葉を聞いて苦笑いを浮かべつつ、カラフルな文字で“十冊十色”と書き「それぞれにそれぞれの色があって、ここの10冊だけではなくて、本の数だけいろんな色があるなと思って。我ながらいい感じです!(笑)」と自画自賛。実際に店に飾られると知ると「あとでちょっとだけ手直しをします!(笑)」と茶目っ気たっぷりに笑った。改めて、本屋の魅力を尋ねられた上白石は「人が作っている空間なんだなと感じました。書店員さんが読んでほしい本とか、人に合うだろうなと本とか、本と人を繋いでくれる温かい場所だなと思いました。本も人が書いているものですし、人が編んでいるものですし、人がたくさん集まった賑やかで楽しくて静かで温かい場所だなと思って、より愛が深まった時間でした」としみじみと振り返り。東京の本屋への応援メッセージとして“一生通います!”と書き「人生、何が起こるかわかりませんが、一生本を読んでいる自信はあるので、一生お世話になります」と言葉を送った。(modelpress編集部)
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