日テレ郡司恭子アナ、“日本初”アナウンサーによるアパレル事業発表 立ち上げの理由語る＜Audire＞

郡司恭子アナ、アパレル事業挑戦の理由

同日、都内で行われたローンチ記者発表会にはアパレル事業の“発案者”である、郡司恭子アナウンサーが登壇し、プレゼンを行った。郡司アナは、同局の中期経営計画スローガンである「テレビを超えろ、ボーダーを超えろ。」に背中を押され、アパレル事業の企画書を作成し、会社に提出したという。

郡司アナは「なぜアパレル事業に挑戦するのか。私たちはさまざまな情報を、声を通して社会全体に届ける役割を担っている。同時に、生き方キャリアの在り方が時代とともに変遷する。アナウンサーという役割の葛藤や難しさを感じることがあった。そこで、私は1人のアナウンサーとして、それぞれの内側にあるのはどんな声か、どんな声を届けていきたいのか。アナウンサーの新たな可能性を模索したいと思い、立ち上げた」と説明した。

「Audire」はラテン語で「聴く」という意味。“自分の内側にある声に耳を傾けること、その声に素直に向き合うこと、その過程が心地よい自分に導いてくれる”などの思いが込められており、ブランドコンセプトは「Wear the Voice（心地よいわたしを纏う）」。現代を生きる女性の声に寄り添ったブランドを目指す。

郡司恭子アナ、励みになった先輩からの言葉とは

「Audire」のアイテム作りはコンセプトの設計、カラーや素材の厳選など同局のアナウンサーたちが主体となり進めた。事業は壁の連続で、「何回もぶち当たった」という。

郡司アナは「最初に企画書を書いて、新規事業の担当者に会ったのが去年の8月。ローンチにおよそ1年かかった。長いようで短い期間。『本当にできるの？』という声もありました。ご意見ご指導をいただいて、どうにか形にできないかと奔走した。これまでアナウンサー職でしか社会人をやってこなかったので、お金の管理や事業計画の作成、社内の調整が大変だった」と苦労を吐露した。

新境地の中、特にアナウンス部の先輩である藤井貴彦アナの言葉が励みになったという。「『壁は情熱だけでは壊せない。情熱を持って壁を壊そう、登ろうとすれば、いつか糧になる』と言ってもらえた。貴彦さんの言葉に力をもらって、今日を迎えた」と感謝。事業を通して「新しい筋肉が育った気がしている」と胸を張った。

郡司恭子アナ「店舗オープンは理想にない」

アナウンサーたちがデザインしたアイテムは、パートナー企業である株式会社CEORYが縫製を行った。郡司アナは「アナウンサーチームとCEORYさんとで、週1の定例会議を設けている。そこでデザインのディレクションなどを伝えています」と続け、参加するアナウンサーについては「関わってみたいと手を挙げてくれた人が積極的にこの事業に参加しているし、こちらからも声をかけている」とした。

郡司アナは「Audireはプロダクトをただ商品ではなく、“伝える手段”として捉え、さまざまな可能性を模索し、日本テレビのコンテンツとして歩んでいきたい」と意気込み。今後の展開については「会議で深く議論していきたい」としながらも、「あくまでも個人の意見ですが、店舗オープンは理想にない。売上の一部を寄付し、支援できるチャリティーラインをいずれ作りたいです」と夢を膨らませた。（modelpress編集部）