岸田文雄首相、安倍晋三元首相銃撃受け涙目で会見「最大限の厳しい言葉で非難」
2022.07.08 14:57
安倍晋三元首相が、8日の午前11時30分ごろ、奈良市での演説中に銃撃を受け、心肺停止状態だとNHKなどで報じられている。これを受け、同日岸田文雄首相が首相官邸にて会見を行った。
NHKなどの報道によると、「警察関係者によると、後ろから散弾銃で打たれた模様。消防によると安倍元首相は心肺停止状態とみられる」という。
また警察関係者の情報で、現場にいた男1人を殺人未遂の容疑で逮捕、銃も押収された模様。総務省・消防庁の発表によると、「右頸部に銃創と出血、左胸に皮下出血がみられ、心肺停止状態。撃たれた現場で救急隊員が心肺蘇生措置を行った」としている。
これを受け、岸田首相は山形での遊説を中止し帰京。首相官邸にて会見を行い、涙目で「今、懸命の救急措置が行われていると承知をしております。まずは安倍元総理がなんとか一命を取り留めていただくよう、心から祈りたいと思っております」と安倍元首相への思いを語った。
また「今回の犯行の背景についてはまだ十分に把握できておりませんが、いずれにせよ民主主義の根幹にある選挙が行われている中で起きた卑劣な蛮行であり、決して許すことは出来ないと思っております。最大限の厳しい言葉で非難をしたいと思います」と非難した。以下、会見全文。
まず、本日午前中昼前ですが奈良県において安倍晋三元総理が銃撃をされ、そして今現在深刻な状況にあると聞いております。
今、懸命の救急措置が行われていると承知をしております。まずは安倍元総理がなんとか一命を取り留めていただくよう心から祈りたいと思っております。
今回の犯行の背景については、まだ十分に把握できておりませんが、いずれにせよ民主主義の根幹である選挙が行われている中で起きた卑劣な蛮行であり決して許すことは出来ないと思っています。最大限の厳しい言葉で非難を致します。
政府としては今後あらゆる事態を想定し、万全の対応をしていきたいと思っております。今懸命の救命措置が行われている最中ですので、今後の政局に与える影響等は今触れるべきではないと思いますし、私自身もそうしたことは考えておりません。まずは現実の厳しい状況に対して救命措置等がしっかりと行われる、政府としてはあらゆる事態に対応出来る万全の用意をする、これが大事であると思っております。
― 本日の対応で決まっていることがあれば教えてください。また自民党総裁として今後の選挙戦についてどう対応するお考えかお聞かせください。
今後ですが、まずこの後閣僚を全て帰京させたいと思います。閣僚を集めて今回の事態について認識、そして政府としての対応を共有し確認します。今後の選挙等の日程については今何も決まっておりません。今後の事態を把握した上で適切に対応していかなければならないと思っています。
― 閣僚に対して何か指示を出されるお考えでしょうか?
はい。まず実態を把握した上で、政府として必要な対応をしていかなければならないので、実態を把握した上でそれぞれ閣僚の役割があるわけですから、状況に応じてしっかり責任を果たしていただかなければならないと思っております。
いずれにせよ状況を確認するところから始まり、政府としてはあらゆる事態に対応出来るよう考えていきたいと思います。
― 衝撃的な事態ですけれども、総理または総理経験者が襲われて倒れるというのはあってはならない事態で、戦前の五・一五事件のことも想起されます。戦前的な状況が出てきたのではないかという声も聞こえていますが、社会状況についてご所感を教えてください。
今回の犯行について犯人像、あるいは背景についてはまだ十分に把握出来ておりません。よって今後警察の捜査等でしっかり確認しなければならないと思っております。社会の風潮が変わったのではないか、今回の事件に関して背景が十分に確認されていない中でそれについて触れることは今は控えたいと思います。背景を確認することが大変重要であると認識をしております。
― 十分な警備がなされていたのか今の段階で分かっている事をお聞かせください。
もちろん警備については最善を尽くしていたと信じたいと思いますが、それについても今一度実態を確認する、そうしたことも大事だと考えております。
― 選挙の投開票日わずか2日前の出来事となりましたが、今回の行為についてのご所感をお聞かせください。
まさにそれについて、先ほど私の思いを申し上げさせていただきました。民主主義の根幹である選挙においてこうした卑劣な行為が行われたということは、民主主義国家日本の一員として多くの国民の皆さんも動揺の思いだと思います。絶対に許してはならない行為だと強く感じています。最大限の強い言葉で非難すると申し上げましたが、そういった思いを申し上げたつもりでおります。
(modelpress編集部)
また警察関係者の情報で、現場にいた男1人を殺人未遂の容疑で逮捕、銃も押収された模様。総務省・消防庁の発表によると、「右頸部に銃創と出血、左胸に皮下出血がみられ、心肺停止状態。撃たれた現場で救急隊員が心肺蘇生措置を行った」としている。
これを受け、岸田首相は山形での遊説を中止し帰京。首相官邸にて会見を行い、涙目で「今、懸命の救急措置が行われていると承知をしております。まずは安倍元総理がなんとか一命を取り留めていただくよう、心から祈りたいと思っております」と安倍元首相への思いを語った。
また「今回の犯行の背景についてはまだ十分に把握できておりませんが、いずれにせよ民主主義の根幹にある選挙が行われている中で起きた卑劣な蛮行であり、決して許すことは出来ないと思っております。最大限の厳しい言葉で非難をしたいと思います」と非難した。以下、会見全文。
岸田文雄首相、会見全文
― 安倍元首相が街頭演説中に銃撃され心肺停止との情報ですが、現状把握している容態や状況について教えてください。また受け止めと政権運営に与える影響について考えをお聞かせください。まず、本日午前中昼前ですが奈良県において安倍晋三元総理が銃撃をされ、そして今現在深刻な状況にあると聞いております。
今、懸命の救急措置が行われていると承知をしております。まずは安倍元総理がなんとか一命を取り留めていただくよう心から祈りたいと思っております。
今回の犯行の背景については、まだ十分に把握できておりませんが、いずれにせよ民主主義の根幹である選挙が行われている中で起きた卑劣な蛮行であり決して許すことは出来ないと思っています。最大限の厳しい言葉で非難を致します。
政府としては今後あらゆる事態を想定し、万全の対応をしていきたいと思っております。今懸命の救命措置が行われている最中ですので、今後の政局に与える影響等は今触れるべきではないと思いますし、私自身もそうしたことは考えておりません。まずは現実の厳しい状況に対して救命措置等がしっかりと行われる、政府としてはあらゆる事態に対応出来る万全の用意をする、これが大事であると思っております。
― 本日の対応で決まっていることがあれば教えてください。また自民党総裁として今後の選挙戦についてどう対応するお考えかお聞かせください。
今後ですが、まずこの後閣僚を全て帰京させたいと思います。閣僚を集めて今回の事態について認識、そして政府としての対応を共有し確認します。今後の選挙等の日程については今何も決まっておりません。今後の事態を把握した上で適切に対応していかなければならないと思っています。
― 閣僚に対して何か指示を出されるお考えでしょうか?
はい。まず実態を把握した上で、政府として必要な対応をしていかなければならないので、実態を把握した上でそれぞれ閣僚の役割があるわけですから、状況に応じてしっかり責任を果たしていただかなければならないと思っております。
いずれにせよ状況を確認するところから始まり、政府としてはあらゆる事態に対応出来るよう考えていきたいと思います。
― 衝撃的な事態ですけれども、総理または総理経験者が襲われて倒れるというのはあってはならない事態で、戦前の五・一五事件のことも想起されます。戦前的な状況が出てきたのではないかという声も聞こえていますが、社会状況についてご所感を教えてください。
今回の犯行について犯人像、あるいは背景についてはまだ十分に把握出来ておりません。よって今後警察の捜査等でしっかり確認しなければならないと思っております。社会の風潮が変わったのではないか、今回の事件に関して背景が十分に確認されていない中でそれについて触れることは今は控えたいと思います。背景を確認することが大変重要であると認識をしております。
― 十分な警備がなされていたのか今の段階で分かっている事をお聞かせください。
もちろん警備については最善を尽くしていたと信じたいと思いますが、それについても今一度実態を確認する、そうしたことも大事だと考えております。
― 選挙の投開票日わずか2日前の出来事となりましたが、今回の行為についてのご所感をお聞かせください。
まさにそれについて、先ほど私の思いを申し上げさせていただきました。民主主義の根幹である選挙においてこうした卑劣な行為が行われたということは、民主主義国家日本の一員として多くの国民の皆さんも動揺の思いだと思います。絶対に許してはならない行為だと強く感じています。最大限の強い言葉で非難すると申し上げましたが、そういった思いを申し上げたつもりでおります。
(modelpress編集部)
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