NEWS加藤シゲアキ、刺激を受けたジャニーズは?読書が苦手な人へ独特なアドバイスも
2022.07.12 13:59
NEWSの加藤シゲアキが、NHK「100分de名著」の2022年の夏休み期間に合わせた特別版「100分de名著 for ティーンズ」(8月1日・8日・15日・22日/22時25分~)にMCとして出演。番組収録後、モデルプレスらの取材に応じ、自身の過去や刺激を受けたジャニーズタレントについて余すことなく語ってくれた。
「100分de名著 for ティーンズ」番組概要
「100分de名著」では、2022年の夏休み期間に合わせた「100分de名著 for ティーンズ」というスペシャル・シリーズを、ファミリーで楽しめる特別版として立ち上げる。「夏休み」といえば、読書の季節。でも若い親世代にとっては「子どもたちにどうやって本を読ませるか」は大きな課題。そこで番組では、通常放送よりも「敷居を低く」、ティーンネイジャーが親子で視聴しながら「なるほど、そうだったのか」と頷けるような解説を展開。
「思春期の悩みに響く文学作品」「知的好奇心をそそる科学読み物」「社会のしくみがよくわかる経済入門」「心をぐっとつかまれる古典作品」といった普段扱わないジャンルの名著を取り上げ、「親子で楽しめる」知的エンターテインメント番組を目指す。
加藤シゲアキ、読書好きは遅咲きだった
収録を終え、感想を求められた加藤は「よく観てた『100分de名著』に自分が入れてもらえた喜びもありましたし、今回『for ティーンズ』ということで分かりやすい話が多かったと思うんですけどその分かりやすさとは別に、味わい深さというのがありました。分かりやすいだけでなく、深さっていうのをどの作品にも感じて僕自身が楽しかったし勉強になった」とコメント。自身の読書体験について「本を好きになるのは実は結構遅くて…。大学生くらい」と、加藤からは意外な回答が。
「それまで読んではいたんですけど、流行ってるから読んでるみたいなのが基本的に多かった」としつつ「10代の頃は本の話題が尽きなかったので読んでいたのもありますし、つまらない…って言ったらあれですけど退屈な授業では国語の教科書とか読んだりすることが多かった。常に本は読んでました」と歳を重ねるにつれ本を読む機会が増えたと明かした。
「やっぱ本は出会いがあるし運みたいなところもあるので。大学では、僕の周りでも本を読む人が増えて面白い本教えてもらっている内に、読書の幅や楽しみ方が広がった。あのとき『100分de名著』があれば…」とさり気なく番組をアピールし、記者の笑いを誘った。
加藤シゲアキ、読書が苦手な若者にアドバイス
10代の頃影響を受けた本を尋ねられた加藤は『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(ライ麦畑でつかまえて)、『ティファニーで朝食を』など村上春樹が翻訳した海外小説を挙げるほか、レイモンドカーヴァー(アメリカの小説家)の名前を口にし「名著と呼ばれる、時代をくぐり抜けてきたものにはそれなりの理由があるんだなって実感しましたね」と話した。さらに、読書が苦手な若者に向けたアドバイスを求められると「まじで『100分de名著』観ればいいっすよ」と力強く発言し、笑みを浮かべた。
「読んでて面白いポイントも色々あるけど、それは本当に分かんない。人から勧められてもね、それがその人にハマるかは分からない」と率直な意見を述べつつ「全員が面白いと思う本じゃなくて自分だけが面白いって思えるものに出会えたときの喜びを1回知っちゃったら、本のすごさ、人間の想像力の力を実感できると思う。そういった本と出会うには運と数しかないと思う」と加藤ならではの視点でアドバイスを送った。
そんな加藤が悩みながらも若者に勧めた1冊は、エーリヒ・フロムの「愛するということ」。加藤は「難しい部分もあるけど『愛ってなんだろう?』と皆思ってると思うので、10代の内に考えるきっかけになるんじゃないかな」と魅力を語った。
加藤シゲアキ、刺激を受けたジャニーズは?
また、「NEWSのメンバーの中で知的好奇心をくすぐられるメンバーは?」という質問に対し、加藤は「知的好奇心をくすぐる!?」と予想もしていなかった問いかけにびっくりした様子で声を上げ「難しい質問だな」と悩んだ。「知的好奇心をくすぐってる側だと思ってたからなあ…」と笑い混じりに言いつつ、記者が枠をジャニーズタレントに広げると「でも今皆すごい頑張ってるじゃないですか」と話し始めた。そして「ラウールがパリコレ出たじゃないですか?すごいなって」と後輩であるSnow Manのラウールの名を挙げた。「僕自身、誰もやってないところに飛び込んで、それが楽しくもあれば色々葛藤して模索して歩いてきて10年ほどやってきたので。『皆ジャニーズ頑張ってるな』って思うんですけど、最近はラウールかな。そうやって自分の身体性みたいなのを生かして、モデルだけじゃない人がいわゆるトップクラスのものにチャレンジする。しかも10代で。すごく刺激になりました」とラウールを称賛した。
最後に、同番組で生徒役ゲストとして出演した俳優の鈴木福、女優の本田望結の印象を聞かれると「2人ともすごく真剣に収録に臨んでくれていて、しっかりしてるし熱心で。10代ならではの感想とか、考え方も違って聞いていて楽しかった」と振り返った。(modelpress編集部)
「100分de名著 for ティーンズ」各話内容
第1回:トルストイ「人は何で生きるか」×若松英輔(東京工業大学教授・批評家)放送日時:2022年8月1日(月)22時25分
ある雪の日、行き倒れの青年を引き取ることになる貧しい靴職人の夫婦。さまざま出会いから少しずつ何かに気づいていくその青年から、やがて夫婦は人生にとって最も大切なことを教えてもらうことに。誰でもわかる易しい言葉で語られたこの物語を、単に自分の外側の物語ではなく、自分の内面の物語ととらえると、深い真実が見えてくるという批評家・若松英輔さんの読みを通して、「人生にとって一番大切なものは何か」を学んでいく。
第2回:ポール・ナース「生命とは何か」×竹内薫(サイエンス・ライター)
放送日時:2022年8月8日(月)22時25分
不意に庭を訪れた蝶々の美しさに打たれた少年は生物学者を志す。彼こそ、やがて生物学の歴史を変える大発見を行いノーベル生理学・医学賞を受賞することになったポール・ナースだ。彼自身が直面した「生きるって何だろう」「生命って何だろう」「どうして蝶々はこんなに美しいんだろう」といった素朴な疑問が、生物学や遺伝学の最先端を使って鮮やかに解き明かされていく。サイエンスライターの竹内薫さんに読み解いてもらうことで、「科学することの喜び」「すべての生命のつながりや尊さ」を学んでいく。
第3回:バルファキス「父が娘に語る経済の話。」×中山智香子(東京外大教授・経済学者)
放送日時:2022年8月15日(月)夜22時25分
「格差は生まれるのはなぜ?」「どうして全てのものに値段がつくの?」「景気・不景気があるのはなぜ?」等々、誰もがこんな素朴な疑問にぶつかったことがあるはず。ギリシャの元財務大臣の父親が、十代の娘に向けて、シンプルで心に響く言葉で経済の本質を語り、それらの謎を解く糸口を与えてくれる。経済学者の中山智香子さんの指南で、経済は専門家だけのものだけでなく皆が向き合わなければならない問題だと考える姿勢を学びながら、私たち一人ひとりにとっての「等身大の経済学」を学んでいく。
第4回:「竹取物語」×木ノ下裕一(「木ノ下歌舞伎」主宰)
放送日時:2022年8月22日(月)22 時25 分
誰もが子どもの頃に語り聞かせてもらう定番の昔話「かぐや姫」。その原型が「竹取物語」だ。だが、「そんな話もう耳にタコだよ」と思うなかれ。そのディテールには、びっくりするようなエピソードが満載。さまざまな人間ドラマが巧みに織り込まれているのだ。この作品をSFととらえると、その楽しみ方が何倍にもなるという木ノ下裕一さんに、古典作品のとてつもない豊かさを教えてもらう。
※司会:加藤シゲアキ・安部みちこアナウンサー
※生徒役ゲスト:鈴木福(第1回・第2回)、本田望結(第3回・第4回)
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